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日曜阪神〜第61回大阪杯(G?T)、他

この時期の「お楽しみレース」の1つ産経大阪杯は、このレース自体G?Tでもまったく不思議ないような素晴らしいメンバーに恵まれ、毎日王冠や京都大賞典、そして名勝負やとんでもない記録、さらにはとんでもないレースが展開される阪神大賞典とともに「スーパーG?U」などとも呼ばれてきた。

G?Tになっても不思議ないレースではあったが、「産経」の冠がとれて実際にG?Tに昇格されてみると違和感いっぱいである。春のG?Tはやっぱり桜花賞からスタートするのが一番しっくりくる。まあ高松宮記念は馬券的にも楽しいからOKだが、フェブラリーSと大阪杯はもうちょっと時期がどうにかならないものだろうか?

と、今更そんなことを言っても仕方がないから、とりあえず馬券を的中させて、来年以降「大阪杯(G?T)」を心待ちにできるようにがんばるしかない。そのためには、キタサンブラック(父ブラックタイド)にがんばってもらうしかない。

個人的にはキタサンブラックの評価をこれまで徹底的に下げてきて、だからもちろん馬券もはずしまくってきたわけだが、今回はキタサンブラックを中心視するつもりである・・・さあこのあたりから、本命党の読者やキタサンブラックのファンである読者にはイヤな予感をヒシヒシと感じていただきたいものである。

もちろんこれには根拠があって、菊花賞を勝ち、天皇賞を勝ち、JCも勝ってきたわけだから、キタサンブラックの力が本物でないはずがない。それはド素人の私にもわかる。ただ、そういうことではなく、キタサンブラックの菊花賞や天皇賞の勝ち方を見ていると、基本的にこの馬は長いところよりは中距離がベストなのだと確信に近いものがある。

それを裏付けるように、昨年の宝塚記念は3着に敗れたとはいえ、実は一番強い競馬をしていたのがこのキタサンブラックだった。阪神内回りの芝2200mは、有馬記念コース同様、傾向がつかみづらいコース設定だが、やっぱり中山内回り2500と同じく、流れるレースになるとスピードとスタミナのバランスが非常に難しくなるコースである。

3歳と4歳春までキタサンブラックに低評価を与え続け、印上は秋以降も同様だったが、感じていたキタサンブラックのポテンシャルはまったく異なる。この馬はふつうに強いのだ。展開云々が少なからず影響を与える長距離戦ではなく、言い訳の効かないこういう距離でこそ、キタサンブラックの本当の強さが発揮されると読む。

ただし、キタサンブラックは抜けた人気になるから、これを負かす馬がいるのかどうか・・・を検証するのはいつもどおりのスタンスで今回も臨みたい。

その可能性を感じるのが、少し間が空いているディサイファ(父ディープインパクト)である。8歳というだけでおそらく大幅に人気を落としそうな相手関係だけに、馬券のうまみは大きい。休み明けの成績は良くないのも逆にいい。

この馬が本格化して以降、休み明けで成績が今ひとつである理由は、陣営がこの馬の適性を正しく把握することができていなかったから。つかう距離もマチマチであり、昨年はせっかくAJCCを勝ったのに2500mの中途半端な日経賞をつかったかと思えば、間を空けてマイルの安田記念をつかったり、そうかと思えばまた間を空けてスーパーG?Uの毎日王冠だったり、少しちぐはぐだった印象がある。

ミッキーアイルの大斜行であわや落馬の不利を被ったマイルCSは突き抜けるかの手ごたえだった。しかしゴール前の急ブレーキによるダメージは大きく、続くチャレンジCは凡走に終わった・・・正直ちょっとつかわれ方が気の毒なところもある。

しかし少しひ弱というかデリケートなところがあるディープインパクト牡馬の中にあって、これだけ荒っぽいつかわれ方をしながら徐々に力をつけてきているディサイファは、8歳になっても無事につかわれるのだから報われるだけの資格がある。おそらく精神面の影響でチャレンジCは大敗しているから、このタイミングで間を空けての立て直しはおそらく「吉」と出るはず・・・大ベテランの逆襲とステークスウィナーの仲間入りに期待する。

日本での競馬は果たしてどうなんだ?という疑問符は確かにつくが、少し前のように大敗したらこの馬はもうそういう馬なのだとあきらめもつくサトノクラウン(父マルジュ)は、ポテンシャルならこのメンバーでも最右翼である可能性もある。ただアテにできない分単穴評価にとどめざるを得ない。

絶好枠を引いたミッキーロケット(父キングカメハメハ)は、キレ味勝負になりづらい阪神内回り2000mは絶好の舞台。前走はスタートの後手がすべて。前々走は先週の日経賞で鮮烈な決め手を発揮したシャケトラに2kg与えながらゴール前でねじ伏せた。サトノダイヤモンドとの大接戦の神戸新聞杯も評価できるが、おそらく距離はこのくらいがベスト。

虎視眈々のアンビシャス(父ディープインパクト)、いい頃の感覚がようやく戻ってきた岩田騎手のアングライフェン(父ステイゴールド)、復帰して馬が変わったような快走が続くスズカデヴィアス(父キングカメハメハ)あたりまでは押さえたい。

もう1頭大注目が集まるダービー馬マカヒキ(父ディープインパクト)は、幸か不幸か大外枠を引いた。その吉凶の判断は難しく、このところ中途半端な競馬で安定をやや欠きつつあるが、大外一気の競馬に戻せば可能性はあると思う。ただ、このところ試みている「小器用な競馬」をしようとするなら、おそらく裏目だろう。

それならば、同距離の天皇賞秋でも、勝ったモーリスを除けばそれほど差がなかったステファノス(父ディープインパクト)のほうを押さえたい。

◎ ディサイファ
○ キタサンブラック
▲ サトノクラウン
△ ミッキーロケット、アンビシャス、アングライフェン、スズカデヴィアス、ステファノス


そして個人的には荒れるダービー卿チャレンジトロフィーにも注目している。こちらは、阪神JFの走りはただ者ではないと感じたショウナンアデラ(父ディープインパクト)の復活に期待したい。

土曜中山〜ダービー卿CT(G?V)
この馬は本来なら、大阪杯に出ていても十分勝ち負けできるだけのポテンシャルがあると個人的には信じている。度重なるケガでここまでは残念な競走生活になっているが、牝馬だけに無理はしてもらいたくない反面、走る以上はこの馬を応援し続けたい。

◎ ショウナンアデラ
△ ショウナンバッハ

日曜中京〜第47回高松宮記念(G?T)他

先週の中京芝コースは、昨年ほど速くはないものの、例年の春の中京にくらべるとそこまで遅くもないという中途半端な馬場。芝1400mのファルコンSはしかしレースレコードの1分21秒1だから、やっぱり多少馬場は速い。

多少ならいいが、昨年の高松宮記念の週は「うそだろぉ?」というくらいの超高速馬場が忽然と出現し、私に限らず多くの競馬ファンが困惑しなければならなかった。今年もとりあえずそのあたりが不安である。

ただ、昨年は馬場のことでずいぶんバッシングめいた意見も見られたし、今年は日曜日に雨が降るかもしれないというところを踏まえつつ・・・

◎ スノードラゴン(どん底は脱した。9秒台中〜後半ならまだ可能性ある)
○ バクシンテイオー(外差し決まる馬場、展開なら)
▲ ヒルノデイバロー(安定&上昇の雰囲気)
△ レッドファルクス(香港は相手以前に競馬していない)
△ クリスマス(意外性ならこの馬)
△ レッツゴードンキ(牝馬の割りにパワータイプ)
△ メラグラーナ(本格化認めるものの浮沈が大きく)
△ トウショウピスト(12月の中京の走りはちょっとしたもん)

ということで、まあ土曜日の馬場を見てから考えたほうがよさそうな雰囲気マンマンである。馬券より何より馬場が波乱含みでちょっとイヤな感じだなぁ・・・だからというわけではないが、今週本腰を入れて馬券を買いたいのは、土曜の中山メインである。


土曜中山〜第65回日経賞(G?U)

とにかく素晴らしいメンバー構成、もしかしたら高松宮記念よりもいいメンバーだし、新設G?Tの大阪杯よりも目移りするメンバーなのではないかというくらい、今後を占う上で非常に重要なレースである。とはいえ、G?T馬がゴロゴロ出走してくるわけでもないから、どちらかといえば昨年までの「産経大阪杯」のイメージか。

圧倒的人気になるのが、現在古馬王道路線の「3強」の一角を担うゴールドアクター(父スクリーンヒーロー)だろう。これを追うのが、現4歳の「最強世代」がクラシックを分け合い、中でも一番「強かったなぁ・・・」と感じられた皐月賞を勝ったディーマジェスティ(父ディープインパクト)か。

しかし菊花賞ではそのディーマジェスティに先着を果たし、その前の札幌記念ではあのモーリスにも際どく迫り実力は間違いないレインボーライン(父ステイゴールド)は、今回はデムーロを配し、このメンバーでも人気を背負うことになる。そして個人的に注目しているのが、日経新春杯が素晴らしい内容の2着だったシャケトラ(父マンハッタンカフェ)、今のところ対抗予定である。

展開はどうか。逃げそうなヤマカツライデン(父シンボリクリスエス)が津村騎手に、そして上がり馬ミライヘノツバサ(父ドリームジャーニー)は藤岡兄へそれぞれ乗り替わるというのが非常に微妙。どちらもテン乗りである。

確かに中山は内回りも外回りもゴールドアクターは得意中の得意ではあるが、昨年、まさかゴールドアクターがあんなに苦しむことになるとは予想できなかった。その原因となったのが、この日経賞だった。

昨年は日経賞でかなり仕上がっていた印象。天皇賞ではテンションが上がりすぎて大凡走に終わり、完全にリズムを崩すことになった。おそらく、今年は昨年ほど仕上げてはこない。しかも今年は多頭数の外枠・・・多少緩い状態で下してくるだろう。明らかにメンバーは今年のほうが強い。

ディーマジェスティーは、さすがにサトノダイヤモンドより強いとは言えなくなってしまったが、ポテンシャルという意味で、マカヒキよりは上だと思う。ただ、昨年も菊花賞の前に懸念した、皐月賞、そして状態一歩のダービーでの激走の反動が昨年秋の不調につながった可能性が大きいとみている。

とすると、もしかしたらディーマジェスティーは想像される以上に深手を負っている可能性もある。復活してほしい気持ちはあるのだが・・・

ヤマカツライデンにしてもミライヘノツバサにしても、スローペースでは逃げない。有馬記念コースは、流れるレースはかなりスタミナを要するレースになる。瞬発力や器用さではなく、底力を要する。そして日経賞だけに、成長力は非常に大きなポイントになる。

横山典弘騎手に乗り替わってきたハーツクライ産駒ナスノセイカンに期待する。前走金鯱賞は、道中は丸山騎手が非常にうまく乗っていたが、追い出されてから、多少馬自身がササったこともあるかもしれないが、右へ左へとだいぶロスの大きい競馬になってしまっていた。

由緒ある牝系で、活力はさほど感じられないが、およそ2000mの感じではない。こういう距離で、しかもタフな流れになると良さが出そう。ナスノセイカンの成長力に期待したい。

相手はシャケトラ。前回は軽ハンデながらもゴール前で競り落とされるという内容で、今回は大幅に相手強化でなおも人気サイドに支持されている。ふつうなら絶対に買いたくないタイプである。

しかしこのシャケトラという馬、ここまでの競馬を見る限り、どうもまだ馬自身が幼すぎて、素質だけで走っている印象がある。ぶっちぎれそうな手ごたえでも小差勝ちに終わり、前走のように差し切れる手ごたえながらも押し切られてしまう・・・

確かに、こういうタイプは勝負根性に欠けるところがあるのかもしれないが、いや、シャケトラの場合、競馬をしているというよりも、仲間たちと一緒に楽しく走っているというふうに見えて仕方がない。キャリアが浅いこともあるが、どうも相手に合わせてしまっているところがある印象を受ける。

今回は相手が大幅に強化される——だからこそシャケトラを買いたいのである。このレースでシャケトラが強いのか弱いのか、シャケなのかトラなのか(?)がある程度はっきりするのではないかという気がする。これは非常に楽しみである。

注目のレインボーラインは、昨年休みなく使われながら徐々に力をつけていくという成長力はいかにもステイゴールド産駒らしく、そういった意味では当然ここも勝機だろう。しかしデビューから2戦負けていたように、そして多くのステイゴールド産駒がそうであるように、緩い状態では力を発揮できない懸念がある。本領発揮は「次」と見ている。

であれば、同じステイゴールド系でも使われながらこちらも力をつけ、ゴールドアクターに次ぐ中山巧者ぶりを見せるミライヘノツバサの一発も期待したいところ。前走AJCCでは3着ながら本命のナスノセイカンは完封していただけに、評価を下げるわけにはいかない。

人気勢はもちろん押さえるが、ほんとうにワクワクするレース。馬券はもちろん(日経賞ということでテンジンショウグン、ネコパンチのエダテルさんのプランスペスカは押さえる)、レース自体を堪能したい。

◎ ナスノセイカン
○ シャケトラ
▲ ミライヘノツバサ
△ レインボーライン、ゴールドアクター、ヤマカツライデン、ディーマジェスティー、プランスペスカwithエダテル

月曜中山〜第31回フラワーC(G?V)

注目のディープインパクト産駒ファンディーナは、馬格があって、とにかくスケールが大きい走りが最大の魅力。ディープ産駒が得意とする京都外回りの芝でデビュー2連勝を飾り、フラワーCは当然勝って桜花賞を目指すのか、それともオークスを目指すのか、はたまた・・・というのが陣営のもくろみ。

もちろんその素質、大物感漂う走りは認めるものの、直線がまったいらな京都のしかも外回りを連勝して、急坂のある中山の、しかも内回りの小回りコースでどうかという疑いがある。走りを見る限り、名馬の条件ともいえるコーナリングは抜群にうまいから、小回りコース自体は問題ないだろう。焦点は、坂がどうかというところ。まあ簡単に止まるようではそこまでの馬だろうから、ファンディーナならおそらくあっさりこなすだろう。

ただ、例年なら混戦、波乱含みのフラワーCを圧倒的人気で迎えるわけだから、もう少し重箱の隅をつつきたい気持ちになる。ポイントは、デビュー戦も2戦目も、特に上位組は、負かした相手が次走以降で着順を落とす傾向にあるということ。

もちろんファンディーナがあまりにも強すぎて、精神的ショックを受けた若駒もいるとは思うが、しかしそれにしても、ファンディーナに負けた馬たちの誰もかれもが精神に異常をきたしたなんていうことはおそらくないはず。時計も良馬場の芝1800mで1分50秒を切れないでいる。まず負けないとは思うが、盤石の態勢かときかれると、そこまでではない可能性もある。

ゲートが速いわけでは決してないが、二の足が速いだけに、ファンディーナが行けば後続はしっかりプレッシャーをかけてくる。内のほうで先に行きたい組も少なくない。この時期の牝馬にしては流れがタフになるのではないかという読みで、距離延びて前進ありそうなモリトシラユリ(父クロフネ)に三たび期待する。

前走は府中マイル戦のクイーンC(8着)、桜花賞候補で同じ芦毛のアドマイヤミヤビが快勝した。走り自体府中は悪くないと思うが、さすがに上がりの勝負になってしまうと分がなく、また時計も速すぎた。おそらく中山の1800であれば多少時計がキツくなるくらいが、むしろモリトシラユリには向く。今度は内枠、小回り適正は正直どうかとは思うが、馬込みは大丈夫、前走のようにスタートで失敗がなければ、前走からはすべての面で好転する。

モリトシラユリはおそらく桜花賞ではなくオークスを見据えているのだろう。そういう意味でも、前走のクイーンCは、府中の芝を経験させたいという陣営の意図があった気がする。賞金加算への色気があるのはむしろ今回だろう。

相手は、蛯名騎手に乗り替わってきたトーホウアイレス(父ハーツクライ)。実はこちらもクイーンCのときには期待していたのだが、この馬はスタートに難がある。スタートがうまい蛯名騎手がインに潜り込むことができれば、AJCCのような絶妙な運びをしてくれるのではないか。

伏兵は多彩で、手を広げたいところだが、未勝利戦ではずいぶん長い脚をつかったブライトムーン(父ルーラーシップ)と絶好調田辺騎手、内田騎手に乗り替わって最内枠に入ったディーパワンサ(父ディープブリランテ)は実績上位、以下、ハナレイムーン、シーズララバイ、サンディール、ルメール人気は明白だが、いちおうデアレガーロあたりまでは押さえるつもり。

今年は超ハイレベルの牝馬戦線、例年重賞にしては地味だが、今年は春クラシックにつながる大注目レースである。

◎ モリトシラユリ
○ トーホウアイレス
▲ ファンディーナ
△ ブライトムーン、ディーパワンサ、ハナレイムーン、シーズララバイ、サンディール

日曜中山〜第35回ローレル競馬場賞中山牝馬S(G?V)

日曜阪神は桜花賞トライアルの報知杯FRが行われ、まずはこちらに注目しなければならないが、馬券を組み立てるためのアプローチでいうならば、桜花賞へ向けて注目というよりは、桜花賞ではなく、実はFR自体に狙いを定めた組を狙いたいところ。

ただ、例年大波乱の期待も高まる牝馬限定ハンデG?Vの中山牝馬Sのほうに魅力を感じる。開幕3週目だが、今年も2開催目ということもあってか、内外の差はほとんどない印象の中山内回り芝1800m戦、おなじみのコースである。

ふつうで考えれば、今回よりも2kg重い54kgで1kg重い55kgのマキシマムドパリを破っていたクイーンズミラーグロ(父マンハッタンカフェ)が有利か。しかし実績でいえば、年齢を考えれば55kgのビッシュ(父ディープインパクト)と並んでトップハンデの計算になる、ここが引退レースとされる56kgマジックタイム(父ハーツクライ)が断然。

さらに、昨年の秋華賞で2着の星がある55kgパールコード(父ヴィクトワールピサ)は大柄な牝馬で、少しもまれ弱いところもあるから大外はむしろ好都合かもしれない(前向きに考えるなら)。

ベテランの味が全開の横山典弘騎手のシャルール(父ゼンノロブロイ)が行くと、前回府中の1800m戦、クイーンズリングが勝った府中牝馬Sで、35.8−48.5の流れの逃げだった。その前の札幌1800クイーンSでは2番手で似たようなペースの競馬。

行くなら若い石川騎手の51kgプリメラアスール(父スペシャルウィーク)のほうが速いかもしれないが、典弘騎手がハナを主張したとき石川騎手がこれを叩いて行くとも思えず、武豊騎手の53kgトーセンビクトリー(父キングカメハメハ)はハナにこだわるタイプではない。おそらく今回もシャルールがスローに近いマイペースで行くだろう。

流れは緩いが、こういうペースを積極的に動かしていくとすると、田辺騎手の55kgウキヨノカゼ(父オンファイア)、内田騎手の52kgハピネスダンサー(父メイショウサムソン)、松岡騎手の50kgウインリバティ(父ダンスインザダーク)あたりか。

常々後方からの競馬で近走まったく振るわない54kgヒルノマテーラ(父マンハッタンカフェ)にした。四位騎手はヒルノマテーラをよく理解していて、ヒルノマテーラがバリバリのオープンでやれるようになったのは、四位騎手が育てたからというのはもちろんある。

しかしかつてヒルノマテーラは好位から競馬していた時代もあって、そのうちの1回は岩田騎手が騎乗して4着(500万条件)という成績。岩田騎手はおそらくこのイメージで乗るはず。小回り中山では、よほどキレる脚がない限り、後方からの競馬では話にならない。そのあたりは岩田騎手がうまく流れに乗せてくれるのではないかと期待したい。

相手は絶好枠に入ったクイーンズミラーグロ、少し強気な競馬が合いそうなハピネスダンサー、押さえはトップハンデでもビッシュとマジックタイム、さらには53kgフロンテアクイーン(父メイショウサムソン)、大穴では49kgリーサルウェポン(父ディープインパクト)あたりまで押さえたい。

55.5kgのデニムアンドルビー(父ディープインパクト)もこの相手なら負けられない立場だと思うが、この馬は超スローで流れたときが好走条件だけに、少し距離が足りないかもしれないと考えている。

少し馬場が渋れば津村騎手の52kgサンソヴール(父キングカメハメハ)あたりまで手を広げる予定。大波乱を期待したい。

◎ ヒルノマテーラ
○ クイーンズミラーグロ
▲ ハピネスダンサー
△ ビッシュ、マジックタイム、フロンテアクイーン、パールコード、リーサルウェポン
重注サンソヴール

第54回報知杯弥生賞(G?U・皐月賞トライアル)

芝スタートという不思議なコース設定もあってか、「フェブラリーSは今年の最初のG?T!」なんて言われても、いまいちピンとこない。だからハズレたなどと言い訳はしないが、しかし「弥生賞」ともなると、自然と力が湧いてくる。

今週は阪神で桜花賞トライアルのチューリップ賞が行われ、注目のフランケル牝馬ソウルスターリングがもう間もなく出走、おそらくこのコラムを書き終えるころには前哨戦の勝負を決しているはずである。

おそらくリスグラシューの武騎手は、先に抜け出したルメール・ソウルスターリングの脚を測ることに徹するはず。かといって、これら2頭を負かせる馬がいるとも思えないので、土日とも注目ではあるが、馬券的妙味は断然弥生賞である。

さてその弥生賞、タイトルにも記した通り「皐月賞トライアル(3着までに皐月賞への優先出走権が与えられる)」として行われるレースだが、過去に幾多の名馬を輩出してきた歴史からもわかるとおり、このレース、皐月賞以上にダービーとのかかわりが大きいレースである。

理由は簡単で、「速い馬」が勝つとされる皐月賞とこのトライアル弥生賞とでは、コースなどの条件がまったく同じなだけで、両者はまったく別のレースが行われることになるから。そんな厳しいレースの前に、あえて厳しいレースをする必要はないのだ。

本当に厳しいのはダービーよりも皐月賞のほうで、弥生賞は皐月賞よりもダービーのほうに似るというのがひとつのヒントになる。だから弥生賞はダービーとのつながりが例年濃くなるのだ。現時点での力関係や馬の器用さの面で皐月賞は負けたけれど、ダービーでもやれる、あるいはダービーでこそのタイプを弥生賞で探すのもひとつのアプローチの方法。

今年は新種牡馬ルーラーシップの子ダンビュライトにした。ダイナカールの一族は、ルーラーシップのお母さんのエアグルーヴやその妹アドマイヤグルーヴなど、府中や京都など広いコースでこその典型的な「巧者」だった。ルーラーシップはその傾向を産駒によく伝えている印象がある。

ダンビュライトのお父さんのルーラーシップ自身は、どうも勝ち身に遅いというか、勝負への執着がないというか、スタートで跳ねて弾んじゃうというか、なかなか難しい現役時代だったが、多くの産駒はそのスケールを感じさせるだけに、ここまでの成績はともかくとして、種牡馬としてはかなり良い滑り出しとなっている印象がある。

中でもこのダンビュライトの出世はルーラーシップの種牡馬としてのイメージを高めている。まだ全然緩いが、暖かくなるころには・・・を予感させるスケールを感じさせる。その片鱗が、名馬輩出の宝庫である弥生賞で見られればいいな、という程度の本命ではあるが、今回の人気を見ると買いたくなるなぁ・・・

相手は、ダンビュライトと同じような理由でエピファネイアの半弟、リオンディーズの全弟、つまりシーザリオ産駒であるグローブシアター(父キングカメハメハ)を買いたい気もするのだが、平均的な流れを好位でラクに追走できそうなハーツクライ産駒のマイスタイルという馬にも注目したい。

中山の坂が少し心配になる血統と走りだが、大外のディアシューター(父サムライハート)あたりが行ったにしても、人気のダイワギャグニー(父キングカメハメハ)がこれをあえてつつくようなことはしないはずだから、マイスタイルが粘り込める可能性が高いのではないか・・・という読み。

先週も横山典とサクラが3着に踏みとどまってくれていたらかなりのボロ儲けだっただけに、今週はひとクセあるオッサンの騎乗で取り返したいと考える。今のところ5番人気だから購買意欲もますグローブシアターはいちおう単穴評価まで。

おそらくダンビュライトやグローブシアターあたりがこんな人気にとどまる世代だから、男馬の路線は必然的な混沌なのだろうが、もしここでコマノインパルス(父バゴ)がアッサリなんていうことになると、共同通信杯のスワ−ヴリチャード、暮れのホープフルS勝ちのレイデオロとともにこの世代では頭ひとつ抜け出すことになる。

しかしこの馬はダービーよりも皐月賞向きという気がするのだが・・・それならば、休み明けながら前走京都2歳Sでは迫力満点の追い込みを見せたカデナには改めて注目の必要があるし、折り合いは心配だが、堀厩舎のサトノマックス、これらディープインパクト産駒2騎にも注目したいところ。

まったく人気のないところで気になるのは、デビュー勝ちの内容が素晴らしかったテーオーフォルテ(父ハービンジャー)という馬。さすがにここは敷居が高い印象はあるが、3着くらいなら可能性がなくはない気がする。

もし雨が降ったら最内枠のベストアプローチ(父ニューアプローチ)にも注意ということで、今年の弥生賞は、「揉まれない」ことを祈りつつ、大器ダンビュライトに期待したい。

◎ ダンビュライト
〇 マイスタイル
▲ グローブシアター
△ カデナ、サトノマックス、テーオーフォルテ、コマノインパルス、ダイワギャグニー
重注 ベストアプローチ
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