2017年03月31日
日曜阪神〜第61回大阪杯(G?T)、他
この時期の「お楽しみレース」の1つ産経大阪杯は、このレース自体G?Tでもまったく不思議ないような素晴らしいメンバーに恵まれ、毎日王冠や京都大賞典、そして名勝負やとんでもない記録、さらにはとんでもないレースが展開される阪神大賞典とともに「スーパーG?U」などとも呼ばれてきた。
G?Tになっても不思議ないレースではあったが、「産経」の冠がとれて実際にG?Tに昇格されてみると違和感いっぱいである。春のG?Tはやっぱり桜花賞からスタートするのが一番しっくりくる。まあ高松宮記念は馬券的にも楽しいからOKだが、フェブラリーSと大阪杯はもうちょっと時期がどうにかならないものだろうか?
と、今更そんなことを言っても仕方がないから、とりあえず馬券を的中させて、来年以降「大阪杯(G?T)」を心待ちにできるようにがんばるしかない。そのためには、キタサンブラック(父ブラックタイド)にがんばってもらうしかない。
個人的にはキタサンブラックの評価をこれまで徹底的に下げてきて、だからもちろん馬券もはずしまくってきたわけだが、今回はキタサンブラックを中心視するつもりである・・・さあこのあたりから、本命党の読者やキタサンブラックのファンである読者にはイヤな予感をヒシヒシと感じていただきたいものである。
もちろんこれには根拠があって、菊花賞を勝ち、天皇賞を勝ち、JCも勝ってきたわけだから、キタサンブラックの力が本物でないはずがない。それはド素人の私にもわかる。ただ、そういうことではなく、キタサンブラックの菊花賞や天皇賞の勝ち方を見ていると、基本的にこの馬は長いところよりは中距離がベストなのだと確信に近いものがある。
それを裏付けるように、昨年の宝塚記念は3着に敗れたとはいえ、実は一番強い競馬をしていたのがこのキタサンブラックだった。阪神内回りの芝2200mは、有馬記念コース同様、傾向がつかみづらいコース設定だが、やっぱり中山内回り2500と同じく、流れるレースになるとスピードとスタミナのバランスが非常に難しくなるコースである。
3歳と4歳春までキタサンブラックに低評価を与え続け、印上は秋以降も同様だったが、感じていたキタサンブラックのポテンシャルはまったく異なる。この馬はふつうに強いのだ。展開云々が少なからず影響を与える長距離戦ではなく、言い訳の効かないこういう距離でこそ、キタサンブラックの本当の強さが発揮されると読む。
ただし、キタサンブラックは抜けた人気になるから、これを負かす馬がいるのかどうか・・・を検証するのはいつもどおりのスタンスで今回も臨みたい。
その可能性を感じるのが、少し間が空いているディサイファ(父ディープインパクト)である。8歳というだけでおそらく大幅に人気を落としそうな相手関係だけに、馬券のうまみは大きい。休み明けの成績は良くないのも逆にいい。
この馬が本格化して以降、休み明けで成績が今ひとつである理由は、陣営がこの馬の適性を正しく把握することができていなかったから。つかう距離もマチマチであり、昨年はせっかくAJCCを勝ったのに2500mの中途半端な日経賞をつかったかと思えば、間を空けてマイルの安田記念をつかったり、そうかと思えばまた間を空けてスーパーG?Uの毎日王冠だったり、少しちぐはぐだった印象がある。
ミッキーアイルの大斜行であわや落馬の不利を被ったマイルCSは突き抜けるかの手ごたえだった。しかしゴール前の急ブレーキによるダメージは大きく、続くチャレンジCは凡走に終わった・・・正直ちょっとつかわれ方が気の毒なところもある。
しかし少しひ弱というかデリケートなところがあるディープインパクト牡馬の中にあって、これだけ荒っぽいつかわれ方をしながら徐々に力をつけてきているディサイファは、8歳になっても無事につかわれるのだから報われるだけの資格がある。おそらく精神面の影響でチャレンジCは大敗しているから、このタイミングで間を空けての立て直しはおそらく「吉」と出るはず・・・大ベテランの逆襲とステークスウィナーの仲間入りに期待する。
日本での競馬は果たしてどうなんだ?という疑問符は確かにつくが、少し前のように大敗したらこの馬はもうそういう馬なのだとあきらめもつくサトノクラウン(父マルジュ)は、ポテンシャルならこのメンバーでも最右翼である可能性もある。ただアテにできない分単穴評価にとどめざるを得ない。
絶好枠を引いたミッキーロケット(父キングカメハメハ)は、キレ味勝負になりづらい阪神内回り2000mは絶好の舞台。前走はスタートの後手がすべて。前々走は先週の日経賞で鮮烈な決め手を発揮したシャケトラに2kg与えながらゴール前でねじ伏せた。サトノダイヤモンドとの大接戦の神戸新聞杯も評価できるが、おそらく距離はこのくらいがベスト。
虎視眈々のアンビシャス(父ディープインパクト)、いい頃の感覚がようやく戻ってきた岩田騎手のアングライフェン(父ステイゴールド)、復帰して馬が変わったような快走が続くスズカデヴィアス(父キングカメハメハ)あたりまでは押さえたい。
もう1頭大注目が集まるダービー馬マカヒキ(父ディープインパクト)は、幸か不幸か大外枠を引いた。その吉凶の判断は難しく、このところ中途半端な競馬で安定をやや欠きつつあるが、大外一気の競馬に戻せば可能性はあると思う。ただ、このところ試みている「小器用な競馬」をしようとするなら、おそらく裏目だろう。
それならば、同距離の天皇賞秋でも、勝ったモーリスを除けばそれほど差がなかったステファノス(父ディープインパクト)のほうを押さえたい。
◎ ディサイファ
○ キタサンブラック
▲ サトノクラウン
△ ミッキーロケット、アンビシャス、アングライフェン、スズカデヴィアス、ステファノス
そして個人的には荒れるダービー卿チャレンジトロフィーにも注目している。こちらは、阪神JFの走りはただ者ではないと感じたショウナンアデラ(父ディープインパクト)の復活に期待したい。
土曜中山〜ダービー卿CT(G?V)
この馬は本来なら、大阪杯に出ていても十分勝ち負けできるだけのポテンシャルがあると個人的には信じている。度重なるケガでここまでは残念な競走生活になっているが、牝馬だけに無理はしてもらいたくない反面、走る以上はこの馬を応援し続けたい。
◎ ショウナンアデラ
△ ショウナンバッハ
G?Tになっても不思議ないレースではあったが、「産経」の冠がとれて実際にG?Tに昇格されてみると違和感いっぱいである。春のG?Tはやっぱり桜花賞からスタートするのが一番しっくりくる。まあ高松宮記念は馬券的にも楽しいからOKだが、フェブラリーSと大阪杯はもうちょっと時期がどうにかならないものだろうか?
と、今更そんなことを言っても仕方がないから、とりあえず馬券を的中させて、来年以降「大阪杯(G?T)」を心待ちにできるようにがんばるしかない。そのためには、キタサンブラック(父ブラックタイド)にがんばってもらうしかない。
個人的にはキタサンブラックの評価をこれまで徹底的に下げてきて、だからもちろん馬券もはずしまくってきたわけだが、今回はキタサンブラックを中心視するつもりである・・・さあこのあたりから、本命党の読者やキタサンブラックのファンである読者にはイヤな予感をヒシヒシと感じていただきたいものである。
もちろんこれには根拠があって、菊花賞を勝ち、天皇賞を勝ち、JCも勝ってきたわけだから、キタサンブラックの力が本物でないはずがない。それはド素人の私にもわかる。ただ、そういうことではなく、キタサンブラックの菊花賞や天皇賞の勝ち方を見ていると、基本的にこの馬は長いところよりは中距離がベストなのだと確信に近いものがある。
それを裏付けるように、昨年の宝塚記念は3着に敗れたとはいえ、実は一番強い競馬をしていたのがこのキタサンブラックだった。阪神内回りの芝2200mは、有馬記念コース同様、傾向がつかみづらいコース設定だが、やっぱり中山内回り2500と同じく、流れるレースになるとスピードとスタミナのバランスが非常に難しくなるコースである。
3歳と4歳春までキタサンブラックに低評価を与え続け、印上は秋以降も同様だったが、感じていたキタサンブラックのポテンシャルはまったく異なる。この馬はふつうに強いのだ。展開云々が少なからず影響を与える長距離戦ではなく、言い訳の効かないこういう距離でこそ、キタサンブラックの本当の強さが発揮されると読む。
ただし、キタサンブラックは抜けた人気になるから、これを負かす馬がいるのかどうか・・・を検証するのはいつもどおりのスタンスで今回も臨みたい。
その可能性を感じるのが、少し間が空いているディサイファ(父ディープインパクト)である。8歳というだけでおそらく大幅に人気を落としそうな相手関係だけに、馬券のうまみは大きい。休み明けの成績は良くないのも逆にいい。
この馬が本格化して以降、休み明けで成績が今ひとつである理由は、陣営がこの馬の適性を正しく把握することができていなかったから。つかう距離もマチマチであり、昨年はせっかくAJCCを勝ったのに2500mの中途半端な日経賞をつかったかと思えば、間を空けてマイルの安田記念をつかったり、そうかと思えばまた間を空けてスーパーG?Uの毎日王冠だったり、少しちぐはぐだった印象がある。
ミッキーアイルの大斜行であわや落馬の不利を被ったマイルCSは突き抜けるかの手ごたえだった。しかしゴール前の急ブレーキによるダメージは大きく、続くチャレンジCは凡走に終わった・・・正直ちょっとつかわれ方が気の毒なところもある。
しかし少しひ弱というかデリケートなところがあるディープインパクト牡馬の中にあって、これだけ荒っぽいつかわれ方をしながら徐々に力をつけてきているディサイファは、8歳になっても無事につかわれるのだから報われるだけの資格がある。おそらく精神面の影響でチャレンジCは大敗しているから、このタイミングで間を空けての立て直しはおそらく「吉」と出るはず・・・大ベテランの逆襲とステークスウィナーの仲間入りに期待する。
日本での競馬は果たしてどうなんだ?という疑問符は確かにつくが、少し前のように大敗したらこの馬はもうそういう馬なのだとあきらめもつくサトノクラウン(父マルジュ)は、ポテンシャルならこのメンバーでも最右翼である可能性もある。ただアテにできない分単穴評価にとどめざるを得ない。
絶好枠を引いたミッキーロケット(父キングカメハメハ)は、キレ味勝負になりづらい阪神内回り2000mは絶好の舞台。前走はスタートの後手がすべて。前々走は先週の日経賞で鮮烈な決め手を発揮したシャケトラに2kg与えながらゴール前でねじ伏せた。サトノダイヤモンドとの大接戦の神戸新聞杯も評価できるが、おそらく距離はこのくらいがベスト。
虎視眈々のアンビシャス(父ディープインパクト)、いい頃の感覚がようやく戻ってきた岩田騎手のアングライフェン(父ステイゴールド)、復帰して馬が変わったような快走が続くスズカデヴィアス(父キングカメハメハ)あたりまでは押さえたい。
もう1頭大注目が集まるダービー馬マカヒキ(父ディープインパクト)は、幸か不幸か大外枠を引いた。その吉凶の判断は難しく、このところ中途半端な競馬で安定をやや欠きつつあるが、大外一気の競馬に戻せば可能性はあると思う。ただ、このところ試みている「小器用な競馬」をしようとするなら、おそらく裏目だろう。
それならば、同距離の天皇賞秋でも、勝ったモーリスを除けばそれほど差がなかったステファノス(父ディープインパクト)のほうを押さえたい。
◎ ディサイファ
○ キタサンブラック
▲ サトノクラウン
△ ミッキーロケット、アンビシャス、アングライフェン、スズカデヴィアス、ステファノス
そして個人的には荒れるダービー卿チャレンジトロフィーにも注目している。こちらは、阪神JFの走りはただ者ではないと感じたショウナンアデラ(父ディープインパクト)の復活に期待したい。
土曜中山〜ダービー卿CT(G?V)
この馬は本来なら、大阪杯に出ていても十分勝ち負けできるだけのポテンシャルがあると個人的には信じている。度重なるケガでここまでは残念な競走生活になっているが、牝馬だけに無理はしてもらいたくない反面、走る以上はこの馬を応援し続けたい。
◎ ショウナンアデラ
△ ショウナンバッハ