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日曜東京(第10R)〜東京優駿(第84回日本ダービー)(G?T)

例年のこの時期は、先週のオークスを見てもわかるとおり、とにかく「好位のイン」に収まること、脚質的に無理があるなら、「後方のイン」で脚をためること、良馬場の場合、ディープインパクトのような「1強」でもない限り、コーナーで外を回せばまったく話にならなくなるのが府中の芝2400戦の鉄則。

何しろJRAの馬場造園課の方々も、2回東京の開催に全力を注ぐことになるわけだから、馬場はどこを通っても「ベスト中のベスト」という状態に仕上げられている。であれば、走る距離が短くなるインコースを回れば絶対的に有利である。これはもう仕方がないところなのだろう。

ところが、今日土曜日は、幸い5レース分も芝のレースを映像でじっくり観ることができたが、どういうわけか、少々外を回すくらいまったく問題ないといった感じに、ふつうに直線で伸びている。大外さえぶん回さなければ大丈夫な馬場状態だった。

先週までのBコースから替わって、今週からCコース使用、ほとんど使われることがないDコースを除けば一番狭い、つまりは大回りの府中でも一番大回りのコースである。

ちょっとでも外を回されると、その内を回ってきた馬に残られてしまうこの時期の府中コースではなく、内が残ることがあっても外を回して届くコンディションはおそらく「雨」の影響だろう。これが明日までにどの程度残るのか・・・大混戦のダービーだからこそ、まずはその予測と明日の芝のレースの観察をする必要がありそう。

今年のダービーは、最内枠に入った良血ダンビュライト(父ルーラーシップ)と、勝てば実に6度目となる武騎手のコンビに期待する。

例年であればインが圧倒的有利で、今年だけ外を回しても伸びるということは、おそらくない。雨の影響は多少残るかもしれないが、仮にそうであったとするならば、影響がより色濃く残るのは必ず「外」のほう、これは府中と淀の特徴である。

大混戦でインが有利であるなら、皐月賞では一瞬「勝つか!?」に思われた成長力を加味すればチャンスは十分である。武騎手でダービーで圧倒的に好成績の白帽子なのに現在8番人気、混戦だから単勝はやけに売れているが、明日になればおそらく多少はオッズの上昇がみられるはず。

ダンビュライトというと、とにかくもまれ弱いことで知られるが、ダービーの勝ち方を知っている武騎手ならポケットにうまくおさめてくれるはず。あとは武騎手がいつもいう「ダービーはウイニングロードがみえる」という一種のトランス状態に入ってくれれば・・・という気持ちである。もちろんダンビュライト自身の気性の成長で馬込みをクリアしてもらいたい。

相手は狙って、青葉賞2着のベストアプローチ(父ニューアプローチ)にした。その青葉賞を勝ったのが、なんと鬼門の青葉賞勝ち馬がおそらく史上初めて1番人気に支持されそうなアドミラブル(父ディープインパクト)である。当時はコンマ4秒も引きちぎられていた。

しかしこの差は意外と大きくない可能性がある。当時テン乗りだった岩田騎手は、スローに陥りやすい青葉賞ではじめからインを狙わず、外を回してベストアプローチ自身の脚力を測るような意図がおそらくあった。岩田騎手は、本気で勝ちに行くダービーでは絶対に外を回さない。

しかも、「超大物」の評判だったアドミラブルの脚も測るため、先に動いたアドミラブルを待ってから追い出していた。ゴール前も権利確定の2着確保でほぼ追うのをやめていた。

今回は岩田騎手でコンビ2戦目。今日は外も伸びる馬場で、岩田騎手はしっかりインをさばいて差し切り勝ちを収めている。同じ芝2400mの3歳戦だった。シミュレーションはバッチリだろう。

いろいろあった岩田騎手も、得意のイン割りを「禁じ手」として以降久しく良いところがなかったが、もうほぼ復活である。まったくの人気薄だからこそインに潜り込みやすい。ダービーで完全復活をめざしてほしい。

皐月賞でも期待したペルシアンナイト(父ハービンジャー)は、アーリントンCの内容から判断すると、あまり忙しい競馬は向かない気もする。それならば、急がせない戸崎騎手でペースが上がりにくい府中芝2400mのほうが向く可能性が大きい。戸崎騎手もダービーは未勝利。先輩の内田騎手も、中央に入ってすぐにダービーを勝っていたように、戸崎騎手にもそろそろチャンスが訪れる。

であれば、戸崎騎手ほどの乗り馬に恵まれていない若い、もしくは中堅のダービー未勝利ジョッキーにもなんとか頑張ってほしいという期待も込め、ダービーの出走権を獲得した皐月賞はほんとうに驚いた藤岡兄のクリンチャー(父ディープスカイ)の意外性にも期待したい。すみれS勝ちは、あの奇跡のダービー馬・フサイチコンコルドを輩出した出世レースである。

それならば、当然皐月賞馬アルアイン(父ディープインパクト)も軽視できないが、今回はあまり良い枠ではなく、少しデリケートなところがあるディープインパクト牡馬があの時計で走ってしまった反動が心配。

ではではということで、はじめからダービーを目標にしていたスワーヴリチャード(父ハーツクライ)、大外でもスケールの大きさ衆目の一致をみるはずの人気・アドミラブルを上位、あとは意外性でマイネルスフェーン(父ステイゴールド)と、今回は一発大逃げがありそうなマイスタイル(父ハーツクライ)は府中向き。人気のレイデオロ(父キングカメハメハ)はアドミラブルと同じような競馬では仕掛け遅れる気もするが、いちおうここまでとする。

ダンビュライトは良血のお坊ちゃんというイメージがお父さんそっくりで、雰囲気が別次元のダービーを平常心で乗り越えられるか、まずはこの点に注目。かつても「超良血のお坊ちゃん」だったフサイチコンコルドのような、アッといわせる成長を見せてもらいたい。

◎ ダンビュライト
○ ベストアプローチ
▲ ペルシアンナイト
△ クリンチャー、スワーヴリチャード、アドミラブル、マイネルスフェーン、アルアイン

日曜東京〜優駿牝馬(第78回オークス)(G?T)

大混戦が予想される今年のオークス。この「大混戦」は、桜花賞前までは史上最高レベルとされた世代だったはずが、桜花賞を終えてその力関係の構図が一気に変動したことを意味する。皐月賞→ダービーが確固たる主力となる牡馬クラシックに対し、桜花賞から一気に4Fも延長するオークスは、なぜか牡馬以上に桜花賞→オークスのつながりが密接である。

では本当に、桜花賞馬レーヌミノル(父ダイワメジャー)が例年通り桜花賞馬の実力をオークスで発揮できるのかというと、これは正直疑問が残るところ。馬場適性や距離適性が問われる若い牝馬にとってはやや過酷な条件で行われた桜花賞だけに、レーヌミノルを軽視することは絶対にしてはいけないとはいうものの、逆にいえば、馬場適性と距離適性のどちらもがレーヌミノルにとって大きなプラスとなった桜花賞だったことも事実。

今年は桜花賞組(桜花賞で人気していた組も含め)ではないタイプのオークスになると思う。中心は、桜花賞6着のあと強気に矢車賞を使って賞金上乗せに成功し、出走権を獲得したディアドラ(父ハービンジャー)にした。

若い牝馬が過酷な桜花賞を人気よりもはるかに好走し、それでも馬体重をさらに増やして矢車賞に臨んだタフさはまさにオークス向き。しかもその内容がほんとうに素晴らしかった。

少頭数のややスローな流れを、ディアドラただ1頭だけ抑えきれないような手ごたえで道中なんとか岩田騎手が我慢させながらの競馬で、見た目にはスムーズではないようにも映ったかもしれないが、しかし抜け出すときの脚は目を見張るものがあった。

抜け出してすぐにソラを使っていたあたりは少しまだ幼い面を残すが、厳しいローテーションでへこたれるどころかますます上昇気配は頼もしい。オークスは例外なくスローで流れるという点だけが不安だが、枠は絶好の7番枠、岩田騎手がうまく御してくれるだろう。

相手はソウルスターリングではなくアドマイヤミヤビ(父ハーツクライ)のほう。テンに行けないところがあるだけに、道悪なら多少プラスとも思われたが、しかし残念ながら桜花賞は過去最悪のスタートダッシュで、これはもうはじめから競馬をしてない形になった。

府中の2400mはアドマイヤミヤビにとって最高の舞台となるはず。例年ならインが有利だが、今年は今週までは引き続きBコース使用(開催最終週)だから、アドマイヤミヤビにとってもさしてマイナスは大きくならない。

単穴はちょっとひねって大外17番枠に入ったカリビアンゴールド(父ステイゴールド)の追い込みにも期待。こちらもNHKマイルを当初視野に入れていながら出走権を逃すとすぐオークスに目標を切り替えてトライアルのスイートピーSに強行。クビ、クビ、ハナ、クビ、アタマの大接戦を際どく2着に差し込んでギリギリ出走権を得た。

しかしこちらは、勝ったブラックスピーチ(父ディープインパクト)がロスなく運んだのに対し、一番内から最後大外に出しながらの追い込みで、だいぶロスの大きな競馬になってしまった。それで上がり33.1は、そこまでスローな競馬ではなかっただけに出色の数字だろう。今回ははじめから大外を回すことを想定して乗るベテラン・田中勝春騎手にはむしろ幸運な枠。

数字以上に大きく見せるがまだ緩い。ステイゴールド産駒らしく、研ぎ澄まされた馬体のときにはさらに上昇が見られる可能性が高い。タフなステイゴールド産駒はみな走るが、カリビアンゴールドもその雰囲気はある。大逆転も十分。

押さえは戸崎騎手で好枠に入ったフローレスマジック(父ディープインパクト)、人気のリスグラシュー(父ハーツクライ)、桜花賞馬レーヌミノル、流れは悪いが牡馬も含めて今世代歳代の目玉であるソウルスターリング(父フランケル)の巻き返し、そして先述のブラックスピーチまで押さえる。

◎ ディアドラ
○ アドマイヤミヤビ
▲ カリビアンゴールド
△ フローレスマジック、リスグラシュー、レーヌミノル、ソウルスターリング、ブラックスピーチ

日曜東京〜第12回ヴィクトリアマイル(G?T)

距離不足が嫌われて人気を派手に落とすはずだったマキシマムドパリが脚部不安で回避し、本命馬が不在である。天皇賞も、同じ芦毛のミライヘノツバサが不在でひどくガッカリしたのだが、天皇賞は古馬チャンピオン決定戦だからモチベーションをキープすることができた。しかしこのメンバーで本命予定馬が出走しないとなると、さすがにテンションが下がる。

しかも空は雨模様。明日にもほぼ確実に影響が残るレベルのしたたかな降りである。良識ある競馬ファンが大本命に支持するミッキークイーン(父ディープインパクト)の勝率が、これでますます高まった・・・俄然やる気が起こらない今年のヴィクトリアマイルである。

ミッキークイーンは、明らかに「純然たるマイラー」ではない。だからこそ、速い時計の決着ならこれを負かすことができる「スピード馬」の台頭をイメージしていたのだが、時計勝負にならない府中のマイル戦であれば、ほかとはますます差が開くことになる。だから、ミッキークイーンの評価を落とすことはもうこれでできなくなってしまった・・・

と、完全なあきらめモードであれば、今週は確実にこのコラムをサボっていた。しかし「ミッキークイーン」のところをよーく眺めていると、少し何かが引っかかるのである。はてなんだろう?と思ってじっと見ていると、違和感はミッキークイーンそのものではなく、その横の騎手欄のところが発信元だったのだ。

「浜中+ミッキー」といえば、昨年マイルCSのミッキーアイルの大斜行が思い出される。浜中騎手はあれ以降完全に精彩を欠き、お手馬の乗り替わりも相次いでいる。浜中騎手を寵愛しているとされるミッキーの女性オーナーだけが浜中騎手を見捨てないでいる感じすらする。

自分を守ってくれているオーナーがいる以上、絶対に負けない!という気持ちにも普通ならなると思うが、それが当の「ミッキー」のオーナーというのは逆に、浜中騎手の心理としてはむしろマイナスのような気がする。

浜中騎手は自身の技量に追いつかないレベルの騎乗馬にずっと恵まれてきたが、技量だけでなく、精神的にも追いついていないことが原因で、人気馬での危険騎乗が昨年は目立った。

今回は周りの騎手も黙っていない(あのとき落馬寸前の不利に相当怒っていた武騎手は絶対にプレッシャーを与えるだろう)。浜中騎手の精神的な弱みが、この大舞台で影響を与え可能性は意外と大きい気がする。

逆にいえば、アクシデントさえなければ、それくらいしかミッキークイーンが負ける要素が見つからないのも事実である。外目の揉まれない好枠を引き、平常心で乗ることができれば・・・という条件で、厳しい状況の自身を冷静に奮い立たせることができるのか・・・そういう意味で、浜中騎手の騎乗には注目し、ジョッキーの成長した姿にも期待したい。

もちろん良識ある競馬ファンにはミッキークイーンを買っていただきたいのだが、私は今回、池添騎手のアスカビレン(父ブラックタイド)に期待する。池添騎手もオルフェーヴルとのことや、その前にもいろいろ言われながら、今ではもうすっかり「ポスト・武豊」に近い存在である。

池添騎手は浜中騎手よりも図太いところがあるが、それが特有の勝負勘を生んでいる。鼻が利くというか、異様に勝負強いところがある。アスカビレンにもそういうところがあって、マイルのスピード競馬向きではないが、型にはまったときの非凡さは随所に見られる。

道悪実績には乏しく見えるが、かなり緩い馬場だったチューリップ賞では、外に出すのに手間取りながら伸びてきたあの脚が印象に残っている。あれは完全に脚を余していた。スムーズならもっと差はなかったはず。

無難に外に開く浜中・ミッキークイーンに対し、道悪でバラけそうな競馬だから図太い池添騎手とアスカビレンはおそらく馬場のまん中を突っ込んでくるのではないか。相手は強いが、コース取りがうまい人馬の大逆転に期待したい。

池添騎手と同じく勝負勘に長けているのはデムーロ。女王杯はすべてがうまくいった印象もあるクイーンズリング(父マンハッタンカフェ)だが、府中のマイルはおそらくベストの条件だろう。圧倒的人気馬ではなく、「強い相手を負かす」立場のデムーロは非常に心強い。

時計勝負にならずにプラスがあるといえば、ルージュバック(父マンハッタンカフェ)はその可能性が高く、道悪適性高い桜花賞馬レッツゴードンキ(父キングカメハメハ)も当然有力だが、こちらは枠がどうか。いちおう押さえるが、府中のマイル向きではない気もする。

それならば、馬体が減っていない条件で、こちらも道悪大得意のアドマイヤリード(父ステイゴールド)とルメール、先行するベテラン人馬スマートレイアー(父ディープインパクト)と武騎手、フサイチコンコルドの血が生きる馬場になりそうなウキヨノカゼ(父オンファイア)、明日も引き続いて雨が降って重以上の道悪なら、エリシオの血が騒ぎそうなジュールポレール(父ディープインパクト)まで押さえたい。

◎ アスカビレン
〇 クイーンズリング
▲ ミッキークイーン
△ ウキヨノカゼ、ルージュバック、スマートレイアー、アドマイヤリード、レッツゴードンキ
重注 ジュールポレール

日曜東京〜第22回NHKマイルC(G?T)



かつて・・・といっても創設間もない当初、皐月賞や日本ダービーよりもはるかにハイレベルの競馬が展開されたNHKマイルカップは、時代を重ねるにつれ、おいおい、このレベルのレースをG?Tだなんて言っていていいのか?というくらい低調なメンバーで行われることが多くなった。

しかし当時は内国産よりははるかに優れた外国産馬がクラシック出走の権利を持たなかったわけだから、「○外ダービー」などとも呼ばれたNHKマイルCのレベルが驚くほど高くなるのは当然のことだった。だから逆に、「○外ダービー」とともに「外国産馬」というカテゴリ自体が完全に形骸化した今、NHKマイルCが混沌を極めるのも当然のことである。

でもそれは、日本の生産者の努力の証明でもあるし、馬券を買うファンにとっても「馬券」という競馬の狭義にこだわるなら、むしろ大歓迎でもある。だって、G?Tだなんてとても言えるレベルのメンバーではないのに、みながみな、ほかのG?Tと同じスタンスで馬券を求めれば、波乱にならないはずがないからである。

ここ数年同様、「史上最高レベル」などと呼ばれたクラシック戦線(今年は特に牝馬クラシック)も桜花賞と皐月賞がすでに終了している。ただ今年の傾向として言えることは、ハイレベルのクラシックを勝つだろうと思われた組が誰ひとりとして勝ち上がっていないこと。

はじめに注目を集めた怪物フランケルの娘ミスエルテ(土曜午前11時現在で単勝4番人気)は、競走馬としての完成度が著しく低く、ポテンシャルの高さを競馬に反映させることができないままNHKマイルに出走してきた。桜花賞まではまったく目立つところがなかったクロフネの芦毛アエロリットは現在3番人気である。人気の上では早くも看過できない逆転現象が起こっている。

桜花賞の好走は約束されていたはずのもう1頭のフランケル牝馬ソウルスターリングも、これを負かすなら・・・と期待されたアドマイヤミヤビも、これら「3強」を差し置いて、やっぱりコレが一番強いだろうと目されたディープ牝馬のファンディーナも、みながみな負けてしまったというのが今年のここまでのクラシックの様相である。

レースを重ねるごとにどんどん混戦の度合いが高まるから今年はおもしろい。そんな中で、そうしたハイレベルのクラシックではとてもではないけれど勝ち目がなさそうな組が、NHKマイルにこぞって出走してくるのだ。大混戦はもちろんだが、まずまともに収まりそうなレースではない。

クラシック組を重視する。中心は、皐月賞でも本命にしたエンパイアメーカー産駒プラチナヴォイス、この馬にもう一度期待する。皐月賞では片目だけブリンカーを装着して臨んだが、左回りの今回、ブリンカー装着はない。

思えば、ただでさえハイレベルの皐月賞に、マイナスのファクターも織り込んだ期待を馬券に反映させるほうが間違いだった。10着は納得の結果。ただ、さすがにちょっと走りすぎだろう・・・と思われるほどのレコードで走った勝ち馬からはコンマ5秒差で、しかも紛れが生じやすい中山内回りコースの結果である。着順ほどは全然負けていない。

多少気性に問題がありそうだから、ブリンカーが外れたとしても不安はあるが、この馬がすべてを出し切ったときには、皐月賞よりも大幅にレベルダウンの今回、勝機は十分すぎるほどある。現在12番人気・・・NHKマイルらしい結果が期待できそうである。持ち時計優秀なプラチナヴォイスに「今度こそ」の期待を込める。

相手は、池添騎手に乗り替わって大外枠に入ったガンサリュート(父ダノンシャンティ)の大駆けにも期待する。こちらは展開の利が生じる可能性がありそうな気がする。

というのも、府中のマイル戦といえば、驚くほどのハイペースの可能性を秘めるからである。1年で最も時計が速くなるこの時期に行われ、スタートして直線が長い府中コースは、そんなにスピードが出ていないと体内時計を狂わせるくらいスピードが出やすいコンディションである。

NHKマイルや次週のヴィクトリアマイルで安田記念を上回るようなとんでもない時計が計測されるのはおそらくそのためだろう。そういう厳しい府中のマイル戦をこなすのは、決まって「2000前後で好走経験がある馬」である。厳しい流れを読み、無欲で大外を回ってこられる池添騎手は怖い。ガンサリュートは現在15番人気・・・

そういうイレギュラーなペースを冷静にジャッジできるのは外国人ジョッキーではなく、日本での経験が豊富なベテラン日本人ジョッキーだろう。大ベテランの柴田善臣騎手が乗るディバインコード(父マツリダゴッホ)を中でも重視したい。もちろん武騎手のジョーストリクトリ(父ジョーカプチーノ)、横山典弘騎手のアエロリットは押さえなければならない。

人気でも飛ばしそうな気配がムンムン漂うデムーロのカラクレナイ(父ローエングリン)は、府中のマイルというタイプではなさそうな気がするが、これで勝たれたらもうカラクレナイとデムーロに謝るしかない。ルメールのモンドキャンノ(父キンシャサノキセキ)も最内枠に入ってしまい、さすがの名手ルメールでも非常に競馬しにくいはず。

それならば、少し仕掛けを遅らせてイン強襲を狙っていそうな戸崎騎手のタイムトリップ(父ロードアルティマ)、人気でも末脚一気しか頭になさそうな福永騎手のレッドアンシェル(父マンハッタンカフェ)あたりを押さえたい。

ミスエルテは、ポテンシャルだけなら勝って不思議ないが、初の長距離輸送を経験し、まったく慣れない環境で雰囲気が違う府中のG?T・・・ポテンシャルをすべて発揮できる要素に乏しい気もするのだが・・・まあ池江厩舎だからそのあたりの帳尻は合わせてくるとは思うが。

であれば、共同通信杯でスワーヴリチャードとコンマ4秒差、前走NZTは叩きと考えると券になる可能性は十分のタイセイスターリー(父マンハッタンカフェ)にも少し注意したい。雨で馬場悪化があるなら時計が足りないオールザゴー(父ステイゴールド)と、大雨にでもなったらキョウヘイ(父リーチザクラウン)の評価をそれぞれ見直したい。

ということで、どこからでも入れる大混戦のマイルC、馬券的には非常に楽しみなレースである。上位人気がまとめてすっ飛んでくれたらますます楽しくなるが、果たして・・・

◎ プラチナヴォイス
○ ガンサリュート
▲ ディバインコード
△ レッドアンシェル、ジョーストリクトリ、アエロリット、タイムトリップ、タイセイスターリー
重注 オールザゴー
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