2023年11月25日
日曜東京(12R)〜第43回JC(G?T)
滅びゆく日本〜グローバリストの手口
馬券の当たりはずれはともかく、先週はとてもいいレースでしたね、マイルCSね。
33秒0の上がりを計測した勝ち馬ナミュールは、しかし直線で不利(加害馬だけど)あってのことだから、実質32秒台後半で上がってきたことになる。おそらく先週の京都では限界値だろう。ナミュールから最下位のセルバーグまで2.3秒差あって、上がりは(実質)32秒台〜36秒台まで各々記録した。非常にバランスが素晴らしいレースの流れ、そして馬場であったと思う。
やっぱりこういう競馬は見ていておもしろいですよ。馬券の当たりはずれはともかくね(ちくしょー)。ところが先週の府中はどうだったかというと、いくらスローとは言え、10頭立てくらいで1着からブービーまでが32秒台、シンガリ負けの馬でさえ33秒前半なんていうレースがあった。平場の条件戦ですよ。
どうも府中は近年タイムトライアル化して久しく、正直言って興ざめなレースが多い。イクイノックスが勝った天皇賞の目を疑うレコードでさえ、まあ府中だしなーという妙なバイアス越しにレースを回顧しなければならない。だって従来のレコードを更新したの4〜5頭くらいいたでしょ?まあそらジャパンカップに外国馬が来ないのもわかるわな。タイムトライアルならスプリント戦でやりゃあいいじゃねえかよと、私など思っちゃいますねー。
ということで、今週はそのJCである。当然注目は、キタサンブラックの子イクイノックス、そして牝馬三冠のドゥラメンテ産駒リバティアイランドの2頭。
無論反動はあるでしょうね、イクイノックスのほうは。まあどう考えてもまともな競馬ではなかったですよあんなの。そしてリバティのほうは、一般的に絶好とされるものの、なんと1番枠を引いてしまった。当初本命予定だったハーツ産駒のコンティニュアスが回避してもうやる気というか気力が残っていないくらいだったが、これで穴屋として多少なりとも予想のしがいが出てきたというもの。
パンサラッサ(父ロードカナロア)が行くのはわかりきっているが、展開はけっこう難しいですよ今回。隊列は縦長になる縦長になると判で押したようにみながみないうが、ほんとうだろうか?そして天皇賞ではまったく良いところなく敗れたダービー馬ドウデュース(父ハーツクライ)は距離延長が果たしてどうでゅーす?
私は、パンサを無視すればそんなに縦長にならないんじゃないの?と考えている。だってパンサは天皇賞で大逃げこいたジャックドールとはテンの速さがまったく違うから。あの速さについて行くなんてことは、バカでも思わない。しかもクレバーなルメールがそんな暴挙に出るはずがないじゃないですか。
実質のペースを握るのが、3番枠を引いたタイトルホルダー(父ドゥラメンテ)のほう。オールカマーをたたいたとはいえまだ病み上がりに近い状態だろう。ここも万全ではない。速い時計が出る府中で、いくらパンサラッサがびゅんびゅん飛ばすといっても、おそらくタイトルが平均よりも速いペースで追走することはない。
とすると、イクイノックスはこれをマークする形に落ち着くのではないか。ここでもしタイトルホルダーがパンサを追ってしまったら、イクイノックスとしてはたいへんなことになる。私の想像では、タイトルホルダーがそこまで本気でないだけに、パンサラッサに鈴をつけに行くのはイクイノックス自身になるのではないか、の読み。これ、府中2400では、いくらイクイノックスとはいっても、あまり考えたくない展開なんじゃないの?
でも昨年ルメールは言ってましたよね?パンサラッサがどこにいるのかまったく見えなかった、と。2000の天皇賞ですらそうなんだから、2400だったらもっとそうなる(ルメールにとっての)リスクありなんですよ。そうなると、精密機械のようなルメールのペース感にも、多少なりとも狂いは生じるのではないか。
イクイノックスは機械でもサイボーグでもないんでね。ゴールドシップが復活した宝塚記念のインタビューで何度も放った「馬は生き物ですから」という内田騎手のことばを、私はなんとなく思い出している。
ぶっとばすパンサを早めに追いかけるイクイノックス・・・そういうとんでもなくタフな競馬になったら、リファール系のイクイノックスではなく、バランスを補うニジンスキーにスピードと底力を伝えるダンチヒ、そして快速ゼダーン(これはイクイにも入ってるけど)が入ったダノンベルーガ(父ハーツクライ)に大逆転のチャンスが巡ってくるのではないか・・・そんな気がしている。
もう1頭のドウデュースは、確かに中途半端なことをしたがる戸崎騎手が、また例によって器用貧乏に陥る騎乗をした時点でダメとは確かに思うが、一番ケツでいいからとにかくじっくり構えて、直線の爆発力に賭けるなら逆転の目もあると見る。タイトルホルダー以降比較的団子の隊列だと、私はドウデュースに向く展開になりえるのではないかと思えてならない。私はまだ見限らない。
距離延長はむしろ好都合だと思うんだけどね。天皇賞は、いくらタイムトライアルとはいっても前半から息が入らない流れで折り合いを欠いてしまったドウデュースには、どう転んだって勝ち目はなかった。今度はあんなキチガイじみた流れにはならない。ためにためこむ競馬をイメージしているなら、今度はそういう競馬をしやすい利点はある。中途半端だけは絶対にNGだぞ戸崎。
◎ パンサラッサ(府中ならタイムトライアルに持ち込める。ルメールを幻惑せよ!のミッション)
○ ダノンベルーガ
▲ ドウデュース
△ スターズオンアース(コンティニュアスの前に本命予定だったがやっぱり頓挫が痛い)
△ リバティアイランド(イクイの近くにいたらダメ。これもケツのほうでいいいが乗り役の選択がどうか)
△ ヴェラアズール(能力は間違いない)
△ ディープボンド(前が止まったときに突っ込みある)
今週私にとってのメイン京阪杯のほうは、大ベテラントゥラヴェスーラ(父ドリームジャーニー)から大穴を狙う。
【優れたyoutuberが解説】日本の、世界のほんとうの姿
馬券の当たりはずれはともかく、先週はとてもいいレースでしたね、マイルCSね。
33秒0の上がりを計測した勝ち馬ナミュールは、しかし直線で不利(加害馬だけど)あってのことだから、実質32秒台後半で上がってきたことになる。おそらく先週の京都では限界値だろう。ナミュールから最下位のセルバーグまで2.3秒差あって、上がりは(実質)32秒台〜36秒台まで各々記録した。非常にバランスが素晴らしいレースの流れ、そして馬場であったと思う。
やっぱりこういう競馬は見ていておもしろいですよ。馬券の当たりはずれはともかくね(ちくしょー)。ところが先週の府中はどうだったかというと、いくらスローとは言え、10頭立てくらいで1着からブービーまでが32秒台、シンガリ負けの馬でさえ33秒前半なんていうレースがあった。平場の条件戦ですよ。
どうも府中は近年タイムトライアル化して久しく、正直言って興ざめなレースが多い。イクイノックスが勝った天皇賞の目を疑うレコードでさえ、まあ府中だしなーという妙なバイアス越しにレースを回顧しなければならない。だって従来のレコードを更新したの4〜5頭くらいいたでしょ?まあそらジャパンカップに外国馬が来ないのもわかるわな。タイムトライアルならスプリント戦でやりゃあいいじゃねえかよと、私など思っちゃいますねー。
ということで、今週はそのJCである。当然注目は、キタサンブラックの子イクイノックス、そして牝馬三冠のドゥラメンテ産駒リバティアイランドの2頭。
無論反動はあるでしょうね、イクイノックスのほうは。まあどう考えてもまともな競馬ではなかったですよあんなの。そしてリバティのほうは、一般的に絶好とされるものの、なんと1番枠を引いてしまった。当初本命予定だったハーツ産駒のコンティニュアスが回避してもうやる気というか気力が残っていないくらいだったが、これで穴屋として多少なりとも予想のしがいが出てきたというもの。
パンサラッサ(父ロードカナロア)が行くのはわかりきっているが、展開はけっこう難しいですよ今回。隊列は縦長になる縦長になると判で押したようにみながみないうが、ほんとうだろうか?そして天皇賞ではまったく良いところなく敗れたダービー馬ドウデュース(父ハーツクライ)は距離延長が果たしてどうでゅーす?
私は、パンサを無視すればそんなに縦長にならないんじゃないの?と考えている。だってパンサは天皇賞で大逃げこいたジャックドールとはテンの速さがまったく違うから。あの速さについて行くなんてことは、バカでも思わない。しかもクレバーなルメールがそんな暴挙に出るはずがないじゃないですか。
実質のペースを握るのが、3番枠を引いたタイトルホルダー(父ドゥラメンテ)のほう。オールカマーをたたいたとはいえまだ病み上がりに近い状態だろう。ここも万全ではない。速い時計が出る府中で、いくらパンサラッサがびゅんびゅん飛ばすといっても、おそらくタイトルが平均よりも速いペースで追走することはない。
とすると、イクイノックスはこれをマークする形に落ち着くのではないか。ここでもしタイトルホルダーがパンサを追ってしまったら、イクイノックスとしてはたいへんなことになる。私の想像では、タイトルホルダーがそこまで本気でないだけに、パンサラッサに鈴をつけに行くのはイクイノックス自身になるのではないか、の読み。これ、府中2400では、いくらイクイノックスとはいっても、あまり考えたくない展開なんじゃないの?
でも昨年ルメールは言ってましたよね?パンサラッサがどこにいるのかまったく見えなかった、と。2000の天皇賞ですらそうなんだから、2400だったらもっとそうなる(ルメールにとっての)リスクありなんですよ。そうなると、精密機械のようなルメールのペース感にも、多少なりとも狂いは生じるのではないか。
イクイノックスは機械でもサイボーグでもないんでね。ゴールドシップが復活した宝塚記念のインタビューで何度も放った「馬は生き物ですから」という内田騎手のことばを、私はなんとなく思い出している。
ぶっとばすパンサを早めに追いかけるイクイノックス・・・そういうとんでもなくタフな競馬になったら、リファール系のイクイノックスではなく、バランスを補うニジンスキーにスピードと底力を伝えるダンチヒ、そして快速ゼダーン(これはイクイにも入ってるけど)が入ったダノンベルーガ(父ハーツクライ)に大逆転のチャンスが巡ってくるのではないか・・・そんな気がしている。
もう1頭のドウデュースは、確かに中途半端なことをしたがる戸崎騎手が、また例によって器用貧乏に陥る騎乗をした時点でダメとは確かに思うが、一番ケツでいいからとにかくじっくり構えて、直線の爆発力に賭けるなら逆転の目もあると見る。タイトルホルダー以降比較的団子の隊列だと、私はドウデュースに向く展開になりえるのではないかと思えてならない。私はまだ見限らない。
距離延長はむしろ好都合だと思うんだけどね。天皇賞は、いくらタイムトライアルとはいっても前半から息が入らない流れで折り合いを欠いてしまったドウデュースには、どう転んだって勝ち目はなかった。今度はあんなキチガイじみた流れにはならない。ためにためこむ競馬をイメージしているなら、今度はそういう競馬をしやすい利点はある。中途半端だけは絶対にNGだぞ戸崎。
◎ パンサラッサ(府中ならタイムトライアルに持ち込める。ルメールを幻惑せよ!のミッション)
○ ダノンベルーガ
▲ ドウデュース
△ スターズオンアース(コンティニュアスの前に本命予定だったがやっぱり頓挫が痛い)
△ リバティアイランド(イクイの近くにいたらダメ。これもケツのほうでいいいが乗り役の選択がどうか)
△ ヴェラアズール(能力は間違いない)
△ ディープボンド(前が止まったときに突っ込みある)
今週私にとってのメイン京阪杯のほうは、大ベテラントゥラヴェスーラ(父ドリームジャーニー)から大穴を狙う。
【優れたyoutuberが解説】日本の、世界のほんとうの姿