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2015ダービー特集!!!!!!!!!

このブログを始めて以来、ダービーの週だけは毎年「ダービーウィーク特集」として、ダービーにまつわる非常に役に立つ(ことはなどまったくない)コラムを掲載してきた。今年はもう時間が全然なくて、サボっちまおうかなーなんて思っていたが、しかし年に一度しかないダービーや、年に一度しかないダービー卿CTや、年に一度しかないダービーグランプリは非常に気合いが入ってしまうということで、今年も実施である!!!!!!

近年のダービーといえば、当日行われる伝統のハンデ戦「目黒記念」もまたひとつの楽しみだったりする。まあまだこのブログを始めたばかりであるが、展望としては、この先200年くらいは続けていこうと考えているので、今年はちょっと「目黒記念にまつわるコラム」を書こうと思う。

もうこの時点でこじつけ以外の何物でもないが、何のことはない、今年のダービー特集コラムは「目黒記念の予想」である!!!!!
だいたい「!!!!!」なんて書いてる時点で、割とどうでもよいくらいの気持ちがバレバレなのだが、予想だけはちゃんとしようと思う。

日曜東京12R〜第129回目黒記念(G?U)

先週のオークスはなぜか外枠ばかりの競馬になり、今週のダービー、目黒記念の予想が非常にしづらくなってしまったというのが正直なところ。土曜日のレースを確認してから本当であれば予想をしたほうがいい。ここはいちおう例年どおり「イン有利」の馬場である前提で話をすすめたいと思う。

が、空は今にも泣き出しそうな雲行き、天気予報によれば、雨は日曜日になってから降り出すとのことだから、土曜日の競馬なんて何の情報にもならない可能性が出てきたから笑える。馬場を考えるなんてもうやーめたって感じである。

仕方ないからメンバーを見渡してみると、枠、ハンデ、デムーロの3要素からレコンダイトが人気しそう。そして岩田のアドマイヤスピカも同じようなことがいえるだろう。さらには枠、戸崎、ディープの3要素からファタモルガーナも売れるだろうし、何といっても「ダービー」フィズは不当な人気を示すことになると思われる。

従来目黒記念は、「荒れるハンデ戦」と言われてきたが、近年の目黒記念は正直、全然荒れないハンデ戦である。単に難しいだけのレースになってしまっている。そんなことではいけない。目黒記念の復古をかけて、今年はタガノグーフォという馬から入って、ダービーの興奮の直後の驚愕配当でバタバタと気絶する者で東京競馬場があふれかえるという読みにする。

近年の目黒記念が波乱にならないのは、まるでG?Tのような厳しい競馬になるため、底力あふれる人気馬たちが台頭することが多くなってきているという印象がある。しかし今年のメンバーを見ると、強気に行きそうな2頭がそろって大外枠に振り分けられ、これらが大逃げを打ったとすると、内の有力各馬はムリせずじっくり競馬する展開が考えられる。おそらくスローに近い流れになるのではないか。

タガノグーフォ自身は目立った牝系ではないものの、ファミリーは非常に素晴らしく、ステイヤーがたくさん出ている系統ではある。あまり忙しい競馬は向かない。ゆっくり流れて、長い直線でしぶとく・・・そんな競馬になりそうなここでは、意外とこの馬の血の騒ぎどころなのではないか。

相手もひねりにひねってオーシャンブルーとルメールにも期待。一昨年の有馬記念で、ゴールドシップの2着に追い込んだときのコンビが復活である。ハイレベルになりやすいG?Uだけに、このステイゴールド産駒の復活があるかもしれない。ステイゴールド産駒の原因不明の不調は今更はじまったことではなく、不調期がどれだけ長くても、それも快走のための過程でしかないと思われるような急変もある。乗る人を選ぶステイ産駒だけに、そういうところに期待したい。

人気でもレコンダイトとアドマイヤスピカ、ダービーフィズあたりは当然押さえるが、復調してきているムスカテールは、今回は怖いと思う。同じく前走復調気配だった昨年の覇者マイネルメダリストも警戒が必要。そして福永騎手のトウシンモンステラまで押さえたい。

◎ タガノグーフォ
〇 オーシャンブルー
▲ ムスカテール
△ マイネルメダリスト、トウシンモンステラ、レコンダイト、ダービーフィズ、アドマイヤスピカ

2013年度上半期総括〜3歳編





今年の世代は、昨年、一昨年、あるいはその前に比べると、さすがにダート路線でこの時期から頭角を現す馬と言うのは現時点での日本競馬ではクロフネ級でなければあり得ないとは思うものの、それでも牡牝クラシック路線、さらにはマイル路線含め、正直少し小粒かな・・・という気がする。

いや、もちろんこれは印象という次元に過ぎず、もしロゴタイプが2冠馬として春を締めていたとすれば、「近年まれに見る名馬誕生」の予感ともつながっていた気がするから、実はこのあたりは非常に微妙なのだが、全体としては、どこか少しスケールが小さい馬が多かったかな・・・という感想は否めない。

マイル路線では、桜花賞を除けば唯一のチャンピオンレースであるNHKマイルカップをマイネルホウオウが快勝、2着のインパルスヒーローが骨折ということで、この世代、この路線のトップホース2頭が明暗を分ける結果になってしまったが、マイネルホウオウはダービーを15着と惨敗、私の馬券とともに、「ひょっとしたらマイネルホウオウはこの世代でも一番強いかもしれない」という希望は脆くも崩れ去った。

しかしマイネルホウオウの血統は実にシブく、特に牝系はリアルシャダイ、シルバーシャーク、トサミドリ・・・と続く血統で、悪く言えば「終わった血統」とも言えなくもないが、間違いなく奥は深い。

NHKマイルでは能力の高さを見せた直後のダービー惨敗だから心配だったが、しかしNHKの時計が1分32秒7なら、少なくとも牝系はおよそスピード系とは言えない配合で猛時計を出してしまったがために・・・という不安はなさそう。
ダービーはピーク過ぎだったと考えるのが自然だろう。
これは今後の巻き返しに期待したいし、差のない2着のインパルスヒーローの復活にも大きな期待を寄せたい。

牝馬クラシック戦線では、基準となるはずだったクロフネサプライズが、桜花賞で4着に敗れたとはいえ、内容的には一番強い競馬をしていた。
しかし、距離が合わないオークスで、おそらくレース中に骨折を発症していたということで、この世代の牝馬クラシック路線の評価は非常に難しいことになる。

桜花賞馬のアユサン、2着レッドオーヴァルともどもオークスでは見せ場なくそれぞれ4着、着外に敗れており、さらに近年の最重要レースのひとつである阪神ジュベナイルフィリーズを優勝したローブティサージュも、さすがにちょっと阪神JFが何もかもうまくいきすぎた印象が強く、とすると、どうしてもこの路線ではオークス馬のメイショウマンボが頭ひとつ抜け出したかのように見えることは見える。

ただ、未だ崩れていないデニムアンドルビーに今後成長があれば、この世代の牝馬が相手ならG?Tタイトルを手にする可能性もあるとは思う。

もちろんこの路線は秋の秋華賞が最大目標になる組が多いはずだが、秋華賞は「1000万馬券レース」と決めている私からすると、実はこれまで少なくとも牝馬クラシック戦線でという意味で「一度も注目されたことのない馬」がそのままワンツースリーを決めてしまうようなことがあってもまったく驚けないとも思える。

正直、この春の牝馬クラシックは早くからレベル的に疑問を持ってはいたのだが、しかし秋(の馬券)を考えると、これは俄然楽しみになってきたという見方ができるから、私はかなりオメデタイ競馬ファンであると再確認できる。
もちろん桜花賞上位組、オークス上位組がそろって秋華賞で好走する可能性が常識的には大きいはずだが、秋華賞という意味で一番向きそうなのが、2歳女王のローブティサージュくらいで、あとはおよそ京都内回りの2000mというタイプではないというのが果たしてどうか・・・このあたりが秋に向けての馬券における重要ポイントになりそう。




さあ、そして牡馬クラシック路線、結果論ではあるが、今にして思えば、故障したカミノタサハラが一番強かったのではないか・・・というのが率直な印象。
もちろんロゴタイプも乗り方次第ではダービーでもっとやれてよかったし、キズナは皐月賞を見送ってのダービー制覇という、陣営のダービーに対する執念が実ったかのような結果だった。
もちろんこれは大いにほめられていいことだが。

そして、2着のエピファネイアも、私が当初考えていた以上いに全然強かったというのが正直なところであり、これらはみな秋に向けて(おそらく路線は異なると思うが)視界が明るい。
ただ、私は天皇賞・秋にロゴタイプが出てくるようなら、これは本命候補になることだけはおそらく揺るがないと思う。

気になることと言えば、エピファネイアとキズナの今後の成長力が果たしてどうかというところ。
エピファネイアはこれまであまり奥がない産駒が多かったシンボリクリスエスの子ということで、これまでのジンクスを打ち破ることができるのか、ここが注目のポイントとなる。

そしてダービー馬のキズナは凱旋門賞に向かうというからこれは楽しみ。
ただ、先にも触れたように、ここから先は成長がなければ斤量差だけでは現段階の力ではまったく相手にしてもらえないことが明らかだけに、これまでのディープインパクト産駒たちとは違うぞ!というところをなんとか見せてもらいたいなぁ・・・

斤量面で明らかに有利であることははじめからわかっているのだから、あとは全体的にもうワンパンチ・・・いや、もうツーパンチ、スリーパンチくらいの伸び白があるなら、私はオルフェーヴルをはじめとする世界の強豪に土をつける奇跡も起こせないわけではないと見ている。
もし・・・もし、ですよ。
もしもこのキズナがオルフェーヴルを破って凱旋門賞を制するようなことがあれば、これはもう間違いなく「(現時点での)世界最強馬」の誕生である。

(特に母方の)血統面では少し心配になるところも正直あるが、しかしもうそんなことを心配しても始まらない。
日本の競馬ファンの期待を背負って、大舞台で輝いてもらいたい。

秋の菊花賞、あるいはその後のジャパンカップや有馬記念を展望するのは非常に難しい。
カミノタサハラは間に合いそうもないし、何とか年内に間に合いそうなリヤンドファミユは、いったいどのくらい強いのかという見当さえつかない、というか、少なくとも兄のようなスケールは(1月の時点では)まったく感じさせなかった。
それは、兄貴と比べられたらリヤンドファミユもたまったものではないが・・・

あ、それに、オルフェーヴルも3歳初めのころは「キレるなぁ・・・」という印象しかなかったから、まあこの血統はどう転ぶかわからないところがある。
ということで、牡牝ともに国内組は「コレ!」っていう決め手がないのが善くも悪しくもこの世代の特徴である。

っつーことで、これでいちおう、今度こそ基本的にはもう今年の春競馬からは永遠に別れを告げることになるわけだが、秋は牡牝ともども「波乱のクラシック」が用意されているような気がしてならない。
いや、これは別に「願望」というわけではなく、「予感」である。あくまでも・・・

プレミアム〜極上投資馬券〜




2013年度上半期総括〜古馬編

好きな競馬を仕事にできる!


おそらく当ブログをお読みいただいている方はとっくにご存知だと思うが、私はただ単に競馬が好きという理由で「自分のために」このブログを書いているだけのことで、基本的に競馬のことはほぼ何も知らないに等しいくらいの「ド素人」である。

だから、「総括」なんていうとちょっとエラそうに感じられるかもしれないが、馬券が的中した「年数回の偶然」以外は、私などまったくエラくもエロくもなんともない。
もちろん的中したときには「もしかして、俺って神?」と思うこともあるけれど(勝った馬や当たった人は理由なしに強く、エラいのだ)。

ということで、まあ毎年やっているからという理由が大きいが、夏競馬にも突入したことだし、「競馬好きのただのオッサン」がここでちょっと上半期をくくってみたいと思う。

まずはダート路線。
フェブラリーステークスを快勝したグレープブランデーの「骨折」が非常に残念だったが、エスポワールシチーがなんとまたもや復活してきているなど、この路線は明るい。
ダート中距離でも、昨年の最優秀ダートホースに輝いたニホンピロアワーズが、まずまずの成績と内容であり、これを真っ向勝負で破ったホッコータルマエという新チャンピオンが帝王賞で誕生した意味は大きい。

これまで国内ダート路線というと、カネヒキリがいてエスポワールシチーがいてトランセンドがいて、地方にもフリオーソという絶対王者がいて、その他も含めとにかくレベルが高かった。
しかしカネヒキリが引退し、その後エスポワールシチーとトランセンド、フリオーソはがんばっていたが、エスポくんが年齢を重ね、トランセンドとフリオーソも引退、そろそろ新チャンピオンが現れてほしいな・・・というタイミングを見計らったようにニホンピロアワーズが王位を継承し、年齢的にも内容的にも決して衰えがあるというわけではないそのニホンピロアワーズを破ったからホッコータルマエの価値は非常に高い。

おそらくこの秋もニホンピロアワーズとホッコータルマエの2頭が中心となってダート界は回って行くことになると思うが、期待されたローマンレジェンドは、骨折の影響もあってこのところちょっと内容が良くない印象があるし、ハタノヴァンクールもハマらないと脆いところがあって、これら2騎は「2強」とは力差が大きい印象。
あとはエスポワールシチーがどこまで頑張れるか、そしてグレープブランデーが復活してどこまで「2強」に迫れるか、このあたりが今後の注目ポイントということになりそう。

そして、古馬短距離路線は、もうロードカナロアで文句はない。
ただ、「マイル〜中距離」という、従来ではあまりしないくくり方でくくるならば、私はショウナンマイティだと思う。
大阪杯では、ゴール前流していたとは言え、あのオルフェーヴルに迫った強さは間違いなく本物、秋は大注目の1頭だろう。
おそらくマイルでも次はショウナンが勝つ可能性が大きい気がするのだが・・・

マイル以下のロードカナロア、中距離のショウナンマイティ・・・
万全のショウナンマイティがもし宝塚記念に出ていたら、ひょっとしたら勝っていたんじゃないか?
もちろんゴールドシップの強さがあまりにもあまりだったから断言はできないが、3馬身も4馬身も捨てられてしまうようなことだけは少なくともなかったと思う。

まあこのあたりは「秋のお楽しみ」という感じである。
個人的に2歳からずっと「絶対G?Tを獲る!」と言い続けてきた(思えば、当時オルフェーヴルよりも全然評価が高かったんだよなぁ)ので、ショウナンマイティにはがんばってもらいたい。




そして、中長距離路線は非常に混沌としてきた。
宝塚記念を勝ってしまったから、いちおう現暫定チャンピオンはゴールドシップということになる。
正規王者のオルフェーヴルとの対戦が果たして今後あるのかどうか、これは多くのファンにとって非常に興味深いところだろう。

ただ、個人的には宝塚記念、あの展開でもおそらくゴールドシップは万全のオルフェーヴル(もしかしたらショウナンマイティも?)にはかなわなかったのではないかと思っているのだが、まあこれまで「4強」と呼ばれてきた構図もどうやらそろそろ違う形になってきそうである。
私は現段階の——いや、今後そうなっていくのかなぁと考える——「3強」は、オルフェ、ゴールド、ショウナンなのではないか・・・と思ったりしている。当然異論はあると思うが。

というのは、いちおうJRAが「国内最高峰」と位置づけているジャパンカップか、個人的には現行の最強馬決定戦である可能性が最も高いのではないかと考えられる宝塚記念を勝った馬が一番強いのかな・・・などとも思っているからなのだが、今年はオルフェもショウナンも出てきていないから本当に判断が難しいなぁ・・・

ただ、いずれにせよJCはどうかもう少しフェアな馬場で行ってもらいたいと願う。
もちろん競馬において「フェア」という概念など荒唐無稽なものであると理解してはいるが、ここ数年のJCの馬場ははっきり言って興覚め、あれを「国内最高峰」と言ってしまうJRAはちょっと恥ずかしい気がする。

もちろん、JCはジェンティルドンナやフェノーメノの「連覇」や「リベンジ」も十分考えられるから、これらも加えれば「5強」ということになり、そうなってしまうと、まあ言い方を変えればそれは「ただの混戦」と言えなくもない。
これら2騎は「(個人的)3強」とはちょっとばかり差が大きい気がする。
で、この路線は秋、海外遠征も視野に入れているからますます興味は深まる。

ゴールドシップは、どうもあの感じだと少なくとも天皇賞・秋は考えていないと思えるのだが、ただ、それでもどうやらこの秋は国内にとどまって競馬することになりそう。
ジェンティルドンナもたぶん海外にはいかないという最終判断になる気がしているので、ゴールドシップとはJC、有馬記念で再戦ということになればこれは非常に楽しい。
ただ、雌雄を決する舞台としては、JCも有馬記念も舞台設定があまりにもイビツなのがなぁ・・・

引退してもらっても全然悔いはないオルフェーヴルは、肺出血のほうは事なきを得てすでに運動を再開、ということは、今年もどうやら凱旋門賞に挑戦しそうな雲行きになってきたが、大阪杯の内容を見る限り、今年は昨年以上に期待できる凱旋門賞になる気がする。
たぶん昨年ほど低レベルの凱旋門賞にはならないと思うので、それもオルフェーヴルにとってはむしろプラスが大きい。
オルフェーヴルに「万全」はいらない、「90%のデキ」くらいが実はベストなのだと思う。

どうせ向かうのであれば世界の頂点に立ってもらいたいが、できるだけ消耗なくレースを終え(今のオルフェなら可能か?)、そのまま引退というのが、次の仕事のことを思うと一番望ましい気がするんだけどなぁ・・・
ゴールドとの対決が見られないのは残念なんだけどね。

明日は引き続いて「3歳編」として上半期を振り返りたいと思う。






関係ない話1「名馬のテーマ曲」〜静けさの中で





先週も競馬とは直接関係ない話をしたが、今週も宝塚記念へ向けて高揚する多くのファンの気持ちを少しでも諌めましょうよ、そうでないと当日まで持ちませんよという気持ちを込めて書こうと思う。

実は昨年の宝塚記念のときも、体調不良は明らかでありながらもなぜ偉大な四冠馬・オルフェーヴルを無理に宝塚記念に使うのかという「疑問」を通り越してもはや「激しい怒り」さえ覚えていたのだが、結果的にそんな心配が杞憂に終わるほどあっさり決着がついてしまった宝塚記念ではあったものの、その直前にはやはり少しでも気を紛らせたいという思いから、「名馬のテーマ曲」という、競馬とは直接関係ないオハナシをした。

今年は昨年とはまったく違う形の盛り上がりを見せるはずの宝塚記念ではあるけれど、しかし競馬のおもしろさという意味では昨年をはるかに上回るから、今年もあまり早くからヒートアップしすぎないように、昨年に続いて「名馬のテーマ曲」というテーマでお話ししましょう。

で、これは私が大好きなボクシングやプロレスに「入場曲」があるのだから、競馬だって競走馬に入場曲をつけてあげたいではないデスカ、というコンセプトだったのだが、しかし競馬の場合は1頭ずつ入ってくるわけではないので、1頭ずつ入場曲を作っても使うことができないということで、だったら「テーマ曲」ということにしましょうか、てな感じに書いたのだった。
ちなみに昨年はどんな競走馬にどんな曲を充てたかというと、次のような感じである。

たとえば日本だけではなく、世界中に革命を起こすかもしれないサンデーサイレンスはショパンの「革命」、私が大好きだったメジロマックイーンの重厚感ある走りや、非常に優雅な走りが魅力だったサクラローレルにはそれぞれベートーベンのピアノソナタ31番、32番、そして、ディープインパクトやナリタブライアン、シンボリルドルフなどは、名誉職ということで、ミスター・プロレスのジャイアント馬場選手(故人)の入場曲だった「王者の魂」にしたのだった。

で、今なお現役でがんばる五冠馬のオルフェーヴルは、歴代の三冠馬たちと同じ「エリート三冠馬」という感じではないので、ここはザ・ビートルズの伝説のハードロックナンバー「ヘルター・スケルター」を選曲し、多くの読者から多大なご支持をいただいたのだった。

他にもゴールドシップはレニー=クラヴィッツの「レット・ラヴ・ルール」、ダイワスカーレットはヴァン=ヘイレンのヴァージョンの「イントゥルーダー〜プリティー・ウーマン」など、ちゃんと理由もつけてそれぞれ選曲していた。
他にもマツリダゴッホなどは、北島サブちゃんの「祭りだよぉ〜」のやつ(曲名不明)を選局した、この選曲だけは特に理由はないのだが。

ということで、今年は宝塚記念に出走する馬たちに改めてテーマ曲を差し上げたいなぁということで、ただし今年はクラシックだったりロックだったり演歌だったりと、あまりにもまとまりがなかったので、すべてクラシック(ピアノ曲)で統一したいと思います。

今年の宝塚記念に限らず、近年のG?Tレースというと、なぜか「ディープインパクト産駒VSステイゴールド産駒」という、不思議な構図になることが非常に多くなっているが、同じサンデーサイレンス系でしかも現役時代はともに池江泰郎厩舎の管理馬だったのだから、個人的にはとても敵同士とは思えないのだが、まあ馬産の世界のことはよくわからないし、ファンがそれで盛り上がれば文句はない。

で、印象としては、同じサンデー系であっても、ディープインパクトのほうは仕上がりの早い、軽快なスピードが魅力の産駒の活躍が目立つし、それに対してステイゴールド産駒は・・・まあこれは多分にメジロマックイーンの影響を受けたオルフェーヴルとゴールドシップのインパクトが強すぎてしまう部分もあるが、そうでなくてもディクタスが出やすいため、やはりディープ産駒よりも奥があるタイプが多く、やや重厚な走りをする馬が多いかなという印象。

ということで、ディープの子どもたちはショパン、ステイの子どもたちはベートーベンという感じがどうしてもしてしまう。
そこで、今年は次のように充ててみた。




ジェンティルドンナ・・・ショパンのエチュード(作品10)4番
スピード感と緊迫感あふれる低音部のスタッカートはジェンティルドンナのリズム感、そして激しく美しい高音部はジェンティルドンナの極上のキレ味・・・そんなイメージです。

そして、ゴールドシップはベートーベンのピアノソナタ30番の第1楽章がいいかなぁ。
ゴールドシップの豪快なまくりは、低音部からのクレッシェンドで高音に至るあのせり上がってくるような雰囲気がすごく似合っていると思う。
そして、フェルマータのところでスッと静かにエンディングを迎えるのは、レース後のゴールドシップの「何事もなかった表情」を表している気がする。

また、フェノーメノは同じ30番でも第2楽章のほう。
いきなりフォルテシシモ(fff)でスタートするような迫力ある低音は、フェノーメノの強力な先行力、そしてデインヒルゆずりのスピード感がこの曲にはいかにもマッチしている。
全体的に非常に迫力ある曲で、30番は第1楽章の「優雅さ」と第2楽章の「力強さ」の対比が鮮やかな曲だけに、ゴールドシップとフェノーメノの対比という意味でもオーバーラップしてくる。

そしてオルフェーヴルであるが、これはべートーベンのピアノソナタ17番の「テンペスト」第3楽章を今年は選曲した。
オルフェーヴルは昨年までの荒々しいイメージではなく、どこか大人になって完成された競走馬という印象が強いのが今年の特徴。
優雅であり美しくもあり、そして内に秘めた激しさもしっかり感じることができるあの走りは、ともすれば可憐にも聞こえるテンペストの第3楽章が非常にマッチしていると思う。
なんとなく「ワルトシュタイン」もいいかな・・・なんて思ってもいますが。


宝塚記念には出走しないが、残念ながら先日天に旅立ったジョワドヴィーヴルにも、ライバルだったジェンティルドンナに選曲したのだから、同じように選曲してあげたい。
これはショパンのエチュード(作品25)9番「蝶々」はどうだろう。
ご存知ない方は一度聴いてみていただきたい。
そして、ジョワドヴィーヴルをご存知ないという方も、あの走りは一度見ていただきたいと思う。

また、同じように天に駆けてしまったフミノイマージンには、シューマンの「トロイメライ」を送りたい。


ということで、これで気分的にはもう宝塚記念に向けて猛進するつもりである。
ただ、後ほどとても——本当に、あまりにも残念なニュースをお伝えしなければなりません・・・

好きな競馬を仕事にできる!




関係ない話0〜静けさの中で





で、今週はお馬さんとはまったく関係がない「猫」の話題である。
本来私は犬が好きで、猫はあまり好きではなかったのだが、なぜか我が家には昔から猫が代々暮らしている。

昨日のワールドカップ最終予選でも、私を含む家人みなで盛り上がっているところで、我が家の猫だけは知ったこっちゃねぇってな顔で通路の真ん中で、手も脚も、そしてワオキツネザルのようにながーーーい尾もめいっぱいのばして、人間たちの邪魔をするように無言で長くなっていた。

実は我が家には猫が2匹いて、その2匹の間には母娘の関係がある。
母猫は3年前の冬、雨が降る日にぶるぶると震えながら我が家の片隅にじっとしていたため、家人はそれをどうしても放置してはおけずに、物置小屋に住まわすことにしたのだが、そういうとてもアンフェアなやり方で吾が陋屋に住みついたのだった。

そして一昨年、大震災のただならぬ揺れの反動でか、ふたつの仔猫を産み落としたのである。
ひとつは母にそっくりな白猫で、幸いにも近所の床屋のいかにも人の良さそうなオッサンにもらわれていった。
あれも母猫が現れたのと同じ、雨の日のことだった。

で、もらわれなかったもうひとつが、今またたぶんどっかで遊び呆けている三毛猫である。
ちょうど2歳になったばかりで、名前は「オルフェーヴル子」という。
ちなみに母の白猫は「オリエンタルアー子」である。

.ちょっと競馬の話に戻すと、偶然にも三冠馬にオルフェーヴル(母・オリエンタルアート)という名前の馬がいるが、まるでウチの母娘猫の名前をパクったかと思われるくらいソックリな名前であることには心底驚いた。

で、母猫のほうは、ちょっと愛想が良すぎることを除けばいたってふつうの猫なのだが、娘の三毛猫はかなり変わった性格である。
2年前、母猫と仔猫ふたつでいたときは、母猫とこれにそっくりな仔猫だけがにゃーにゃーにーにーなーなーみーみーとよく鳴いていたが、三毛猫だけは仔猫のクセにまったく鳴かないのである。
これは未だに同じで、だいたい1週間に1度くらいしか鳴かない。
まあそのくらいなら別によいのだが、母娘には困ったクセがそれぞれある。

母猫はとにかくハンティングが好きである。
鳥をとってきたりトカゲ類(ヘビは除く)を取ってきたり、野生鳥獣をことごとく殺戮し、得意の鳴き声で飼い主を呼びだしてその成果を見せるという悪癖、悪食の持ち主である。
まあしかしこのあたりはいかにも猫らしいクセ(というか、本能?)と思ってあきらめるしかないのかもしれない。

これに対し娘のほうは、仔猫の時分のあまりのかわいらしさから家の中で飼い始めてしまったためか、そういったものは一切捕獲、捕食はしない。
食べるのはキャットフードだけ、カツブシも魚類も、生、焼きにかかわらず一切口にしないという珍しい猫である。

が、今もきっとどこかで遊び呆けているはずだが、その遊びの内容は母猫に勝るとも劣らないくらい困った遊びなのである。

先日も朝目覚めて外に新聞をとりに起きたら、玄関先に小さく光る何かが置いてあるので、私はてっきり金属類(金目のもの)の何かだと思って反射的にすっと手を伸ばしたのだが、それが指先に触れようかというまさにその刹那、それがとんでもないものであることを悟ったのである。

金魚・・・
間違いない、どこからどう見ても死んだ金魚である。
近所の人の話を小耳にはさんだのだが、最近なんだか庭の池にいる金魚の数が減っている・・・というのだ。
そして、金魚の亡骸が近隣のいろんな家の庭先に転がっているというのである!

その日、ほどなくして帰ってきたオルフェーヴル子は、なぜか上半身(というのだろうか?とにかく前のほう)が濡れに濡れているのである・・・
私は問い詰めた。

——おい、オルフェーヴル子!お前、まさか・・・何かとってきたのか!?
——(お座りして私の顔を見上げ・・・おもむろに後ろ脚で耳の後ろを掻きはじめる)
——こら!お前まさか・・・金魚持ってきただろう!?
——(大あくび・・・)
——聞いてんのか!こらオルフェーヴル子!
——(いきなりゴロンと横になり、「お腹撫でてちょーだいポーズ」をつくる・・・)

というような、とても困った猫である。
それだけならまだいい(い、いや・・・決してよかぁないが・・・)。
私は現在、かの母猫の住まいである物置が自分の部屋のようになっているのだが、最近ヤケにハチが飛来するのである。
ハチったって、「エイト」のほうなら問題はないのだが(まあ、来たらかなり怖いけど)、エイトとは比べ物にならない「ビー」のほうだから困ったものである。

そんなときは、ああクワバラクワバラなんていいながらやがて仕事を終えて物置(っつっても8畳はあります)を出て母屋に入るとき、また軒先に何かが転がっているのがすでに通例になりつつある。

何が転がってると思いますか?
察しのいい読者ならすでに感づかれていると思うが——
そう、「ハチの巣」である。
毎回10cm程度の小さな作りかけのような巣なのだが、しかし中を覗いて見ると、赤ちゃんのハチがウニウニしているのだ・・・

最近はもう外で遊ぶのが楽しくて仕方がない様子だし、人間の目にはまったく何も映らない植え込みの中を凝視する娘猫の姿を目にする機会が多くなっていたし、うーん・・・

2歳とは言え、毛がフサフサの母猫よりふた回りくらい大きく成長した三毛猫は、さすがに最近では落ち着いてきているものの、ちょっと前まではこのまま放っておいたらトラになっちまうんじゃないかと不安になるくらい、急激にデカくなっていた時期があった。
まさか・・・「はちのこ」のパワーで成長したか?

かわいそうだから元に戻してやりたいが、いったいどこからそんなものがやってきたのかわからないし、それに戻しに行って親ハチの逆鱗に触れたらひとたまりもない。
なにしろ吾が物置小屋に飛来するのは、ハチの中でも一番おっかねぇ、「あのハチ」なのだから・・・

たぶんウチや近隣の家の庭の植え込みのどこかに巣あると思うのだが、ことごとく娘猫が駆除しているらしいのだ。
本人は例によってまったくのしらんぷりを決め込んでいるが、ヘタをすれば人馬・・・ではなく、人猫の命にかかわる問題だけに、何とかしなければならないと思案中である。

どうしたら猫がスズメバチの巣を捕らないようになりますか?
——そんなマヌケな質問はだれにも受け付けてもらえないだろうなぁ・・・

誰かアドバイスくださぁ〜い!!!






静けさの中で





昨日は日本代表が5大会連続となるワールドカップ進出を決定し、久々に日本中が歓喜した夜でした!
本田クンのPKのシーンは本当にシビレました。
ちゃんといつも私が直々にアドバイスしているとおりに蹴ってくれてよかった!

・・・と、別に今日から「サッカーブログ」に変更しようというわけではない。
今日も昨日までと何ら変わらぬ「競馬スーパーブログ(?)」である。

もちろん空前の宝塚記念が眼前に迫り、そしてこれがまた空前の凱旋門賞が行われるはるかロンシャンへとつながる夏のグランプリであることもあって、気の早い競馬ファンは早くもそのことで頭がいっぱいのようである。

しかし今週と来週は、これまで長らく続いてきた「春のG?Tシリーズ」が終了し、宝塚記念までの「(ファンとしては)ひと息」ということになるのもまた事実。
まあ多くの競馬ファンからしてもちょっと寂しいような、それでいてどこかほっとするような、そんな不思議な感覚に包まれる2週間になるのではないかと思う。

まあ、言ってみればこの時期特有の「静けさ」が、タイとな戦いを強いられることが多い競馬ファンにとってはそれはそれで心地よく感じられる時間ではある。

ということで、例年のブログでもこの2週間には直接競馬とかかわらない、あるいはわずかにかかわる程度のコラムでも書こうじゃないかというイキな企画——ってほどでもないが、ちょっとちがった雰囲気のコラムを書いてきたことは書いてきた。

そこで今年も例年にならって、競馬とは直接関係ない話題と、わずかにかかわる程度の話題を今週と来週にわたってかこうと思う。
だから競馬に関係はなくても、これはこれで「特集」なのである。

ということで、今週は明日、その1回目の「関係ない話特集」をお送りしたいと思います。
お楽しみにーーーーーーーー!






名言〜ダービー特集2





ダービーをめぐって、交錯したホースマン達の思いがレース後にことばとなって現れると、それが一般に「名言」とされることは多い。
いや、ダービーというレースに関して言えば、レース後だけではなく、レース前にもすでにダービーへ向かうその思いのたけをはばからないホースマンも多い。

たとえば、記憶に新しいところでは、ロジユニヴァースで初めてダービーを制した大ベテランの横山典弘騎手は、「こんなに早くダービーを勝てるなんて思わなかった」とコメントしていたのは本当に「名言」であり、いかにも横山騎手らしいコメントだったと思う。

また、昨年のディープブリランテの感動的なダービー制覇に際して、勝った岩田騎手も敗れた蛯名騎手も、ともに涙のダービーであった。
ふたりとも、競馬のことは知り尽くしているベテランだったが、しかし、「ダービー制覇の味」だけはどちらも知らなかった。
岩田騎手はその喜びを涙で表現し、蛯名騎手はその悔しさを涙で表現した。

時に、ことば以外のものが何かを雄弁に語ることもある。
昨年の両者の涙は、まさに「名言」だった気がする。

古くはマルゼンスキーと中野渡元騎手にして元調教師、この人の、マルゼンスキーでのダービーに対する思いは本当にすごかった。
マルゼンスキーは、昨日もちょっと触れたがニジンスキー産駒である。
当時はまさかこれほどまでにノーザンダンサー(ニジンスキーの父)の血が日本に影響をおよぼすとはだれも考えていなかった時代である。

マルゼンスキーはいわゆる「持ち込み馬」であったため、「内国産」とは認められず、当時のルールではダービー出走の資格を持たなかったのである。
しかしどうしてもマルゼンスキーでダービーに出走したかった中野渡元騎手は、次のように思いのたけを語った。

——(当時は28頭立てで圧倒的に不利な)大外でもいい、賞金もいらない、他の馬の邪魔も一切しない。だからダービーに出走させてほしい・・・

私はここに「ホースマン」ということばの奥深さを感じる。
「ホースマン」とは、「プロフェッショナル」をはるかに超越した存在なのだと痛感するのである。
なぜなら、私はどんなプロフェッショナルであっても、「賞金はいらない」なんていう発想のプロは今まで一度も見たことがないからである。

しかし、このときの中野渡元騎手がプロフェッショナルを超越した「ホースマン」であったからこそ、彼が純粋に発することができたことばであり、だれもが認める「名言」となったのである。

ときどき「競馬ファンだってホースマンである」などという人間もいるが、それは違うだろう。馬券が当たっても配当金はいらないなんていうファンはきっといないはずである。
それでもどうしてもホースマンを名乗りたいのであれば、それは単なる「馬男」である。
それでもよいならいくらでも名乗ったらいい。

そして、柴田政人現調教師も、いよいよ自身の晩年にさしかかっていたジョッキー生活で、最大の、そして最後のチャンスをつかんだ際に発したあのことばはあまりにも有名である。
——ダービーを勝ったら騎手をやめてもいいというくらいの気持ちで乗る

あの年は、皐月賞馬ナリタタイシンと武豊、そして後の菊花賞馬にして天皇賞馬、さらにはグランプリも制することになるビワハヤヒデと岡部幸雄のコンビとともに、「ウイニングチケットと柴田政人」のコンビが挑んだ「3強」のダービーであった。

私が知る歴史の中でも、ものすごい盛り上がりを見せた最高級に楽しいダービーだった。
しかし、そんな競馬ファンの「楽しさ」とはまったく比べ物にならないほどの思いが、ごくごく素直な気持ちで発した「名言」となって飛び出すのが、私たちがこれから迎える「ダービー」なのである。

それと、多くの人はあまりとりあげないが、私はオルフェーヴルでダービーを優勝した池添騎手のことばも忘れることができない。
「ダービー馬」よりも「三冠馬」の誕生を見てみたいと思うのが普通のファンだと思うが、池添騎手は、「ダービーを勝ったから、菊花賞はいいや・・・と思った」とコメントしている。

もちろんそこには、「三冠馬誕生」の舞台にこれから立つプレッシャーを和らげるための自己暗示も少なからずあったとも思うが、しかし、池添騎手ほど素直に気持ちをことばにできるジョッキーもあまりいない。
だから「誤解されやすい騎手」になってしまうのだが。

という具合に、我々ファンからすれば、決してまともとは思えないホースマンたちの「思い」が、ダービーという独特の雰囲気の中で「名言」として生まれ変わり、いつまでも永く語られるのである。

今年は果たしてどんなダービーが行われ、あるいはまた「名言」が生まれるのだろうか?
とにかく全人馬とも無事に、素晴らしいダービーになることを祈る。






ダービーいろいろ〜ダービー特集1

好きな競馬を仕事にできる!


毎年ダービーウィークには「ダービー特集」をブログに掲載してきた、などと余計なことを言わなければよかったと少し後悔している。
その理由は、とにかく忙しいことと、そしてこれをやった年のダービーはまったくカスリもしない馬券に終わるからである。

ダービーウィークにはどうしても心が浮き立つために、ついつい心にもないこと(!)を言ってしまうのである。この口が恨めしい・・・

しかし、すでにもうこうして書き始めてしまったので、今さらなかったことにはできない。
仕方なく書くことにする。
(ここからが本題です)

このブログをお読みいただいている方なら、おそらく「競馬に興味はない」などという変わり者は・・・あ、いや、そういう考えの方は少ないだろうと思うが、しかし実際競馬に興味がない人だって世間にはたくさんいる。
実際私の家族も競馬のことなんてまったく興味がない超変わり者たちである。

ところが、たとえ競馬に興味がない人であっても、「ダービー」ということばだけはみなさん良くご存知なのである。
小さい子どもさんだって、「ダービー」の意味はわからないけれども、そのことばはしっかりと認知されているケースが多いのだ。

だからその意味ではもしかしたら「競馬」以上に「ダービー」は有名なのかもしれない。
実際「ダービー」ということばは、競馬以外のところで使われることも多い。
サッカーや他のスポーツでも「○○ダービー」などと表現されることも決して珍しくはないし、昔のテレビ番組では「クイズダービー」なんていうクイズ番組だってあった。
また仏教用語では、「ダービーに付す」などということばも確か・・・なかったっけかなぁ・・・

で、競馬ファンの間ではおそらく少ないとは思うが、そうでない人からすれば特に、「ダービー」って、いったいなんのこと?という早くからの疑問となって現在に至っている人も意外と少なくないのではないだろうか。
「ダービー」って、実は人名なんですよ。

競馬ファンならそこまでは知っているかもしれないが、本名を知っている人は少ないだろう、きっと。
もちろん、私だってそんなことは知らない。
ただ、競馬の本場・イギリスで「ダービー」を創設した人であるということは知っている。

ということで、ちょっとこの人の本名を調べてみたのだが・・・いきますよ、メモのご用意を。
その人の名は、「ダービー伯爵エドワード・スミス=スタンリー」という、すごい名前の人物である。
そしてこうして書いてみて気づいたのだが、こらぁボクの親戚かもしれないなぁ・・・

で、この人が、ダービーの元祖である「ダービーステークス(エプソムダービー、ザ・ダービー)」をつくったわけだが、日本やアメリカをはじめ、他の国でも競馬が行われる国はみんな「ダービー」が行われ、その元となっているのが、「ダービーステークス」なのである。

で、同じなのは「ダービー」というレースだけではなく、「ダービーを頂点とするクラシックレース体系」もそうである。
厳密に言えば、同じというよりは互いに似通っているというべきか。

イギリスでは、2000ギニー、ダービー、セントレジャーの3つのレースが「三冠レース」と呼ばれていて、近年ではなかなか三冠馬が誕生せず、なんとあのニジンスキー(マルゼンスキー、カーリアンなどの父)までさかのぼらなければならないのである。
今からもう30年も昔のことである。

ちなみに日本ではこの30年間に、ニジンスキーと同期のミスターシービー、翌年には完全無欠の皇帝・シンボリルドルフ、そして私が競馬をはじめてまだ間もなかったころのナリタブライアン、日本競馬の至宝ディープインパクト、そして、インパクトだったらディープも真っ青な怪物オルフェーヴルという6頭が誕生しているから、なんと、日本で誕生した三冠馬のほとんどが、ニジンスキー以降の馬たちなのである。

ちなみに、英国の「2000ギニー」、「セントレジャーS」に相当する我が国のレースが、もうお気づきのとおりそれぞれ「皐月賞」そして「菊花賞」ということになる。
もちろんアメリカにも「北米三冠レース」というクラシック体系は存在し、「ケンタッキーダービー」、「プリークネスS」、「ベルモントS」が、この順で行われて「クラシック」と呼ばれる。

ちなみに、「ケンタッキーダービー」につづくあとのふたつは別名で「ケンタッキー皐月賞」、「ケンタッキー菊花賞」と呼ばれる・・・なんてことはありえないので、ご注意いただきたい。
アメリカの場合、日英とは少々スケジュールが異なり、非常に過密日程であるため、こちらもなかなか三冠馬が出現しないのが現状である。
また、アメリカのクラシックはすべてダート戦であるということもいちおう確認しておこうか。

ということで、「ダービー特集」の初日は、ダービーのいろいろについてお話してきました、
果たして「ダービー特集2」があるのかどうか、それは私にもわかりません。





世紀の対決!メジロマックイーンVSトウカイテイオー〜Playback天皇賞・春





今週は、春の古馬長距離王決定戦の天皇賞・春がメイン。
かつて幾多の名勝負が生まれた「淀の楯」、今年もどんなドラマが生まれるのか、今から非常に楽しみであるのはみなさんも同じかと思うが、今年の天皇賞で確固たる中心であるのが、芦毛の馬体とユニークなキャラクターがどこかユーモラスな印象もあるゴールドシップ、しかしここまで半分(あるいはそれ以上?)遊びながらもG?Tを3つも楽勝してしまったのだから、その能力に疑いの余地はない。

ゴールドシップの芦毛はもちろん、祖父メジロマックイーンに由来しているというのはすでにご存知のとおりで、メジロマックイーンと言えば、「天皇賞を勝つために生まれてきた」とまで言われるほど、タフな消耗戦にはめっぽう強いスーパーホースであった。

ゴールドシップのあの驚愕のまくりは、まさにメジロマックイーンゆずり。
そのマックイーンが最初に見せた超ロングスパートの舞台が、「世紀の対決」として競馬ファンだけではなく、日本人の多くが注目した、あのトウカイテイオーとの激突の舞台であった。

前年、ライバルにして僚馬であったメジロライアンをまったく寄せ付けず、菊花賞に続いて天皇賞・春のタイトルを手にしたメジロマックイーンは、その後メジロライアンにリベンジを許した宝塚記念、後続を6馬身もちぎり捨てながらも18着降着の憂き目にあった天皇賞・秋など、その年は淀の楯以外のタイトルを手にするチャンスをことごとく逃す、まさにマックイーンにとっては「失意の1年」であった。

しかし翌年、休み明けの阪神大賞典では強さ全開、幾多のG?Tで2着に入ったカミノクレッセをまったく寄せ付けず、王者がいよいよ復活ののろしをあげるにふさわしい勝利で、史上初の連覇がかかる淀の楯の舞台に再び歩みを進める。

これに対し、「三冠間違いなし」とまで評価されながら、無類の強さでダービーまでの2冠を手にしたトウカイテイオーは、骨折によりその秋を棒に振ることになる。
しかしこちらも復帰戦の産経大阪杯ではとてつもない強さで圧勝を飾り、デビュー以来7戦全勝という圧倒的な戦績で、王者メジロマックイーンとの対決に自信を深めたのである。

前年の優勝ですでに「父子三代楯制覇」の大偉業を達成していたメジロマックイーンと、「父子三冠馬」の夢をかなえられなかったトウカイテイオーの対決は、テイオーが大阪杯を圧勝した直後から、もうその戦いを待ちきれないファンの熱い期待によって、現在では考えられないような早い時期から多くの場所で熱く語られたものである。
うわさでは、この2強の対決を盛り上げる特集番組まで組まれたということだから、当時の競馬の人気というのはすごいものがあった。

そして、その期待をさらに盛り上げたのが、あまり多くを語らなかった名手・岡部幸雄の、天皇賞の追い切りを終えた直後の「テイオーは地の果てまで伸びそうだ」のことばであった。
とにかくムダな発言は一切なく、現在の解説とは違って、当時はとにかく気難しく、自分のお手馬に対しても厳しい評価しか口から出てこなかった慎重派の岡部騎手をして、これまでにない自信をのぞかせて挑む天皇賞であった。

そして、メジロマックイーンの鞍上の武豊騎手は、大先輩の岡部騎手の発言に呼応するように、「こちらは天まで昇りますよ!」と、早くも闘志満々でテイオーのチャレンジを迎え撃つ覚悟を決めていたのである——これで競馬が盛り上がらないはずはない、今にして思えば。




そして、いよいよ決戦の火ぶたが切って落とされた・・・と言いたいところだが、メジロマックイーンのキャッチコピーと言えば、もちろん「芦毛の名優」である、そう簡単にファンの前に究極の戦いを披露するはずもなかった——場内アナウンスが入り、今起こっているできごとを理解したファンは、スタンドがひっくり返ったかのように騒然とする。

どんな戦いが繰り広げられ、どんな結末が待っているのか、ファンが固唾を呑んで見つめるはるか遠くのバックストレッチのスタート地点、あとはゲートインを待つばかりというタイミングで、なんと、メジロマックイーンは落鉄という大ハプニングを「演出」するのである。
本当のお楽しみはまだまだ先だよ——マックイーンはしかし、鉄を打ち替えられながらも、そんなふうに語っているように、悠然と装蹄に身をゆだねていた。

これを待つトウカイテイオーも、長距離を走ることにもう感づいているかのように、いつもに比べてそれほど気合いを表に出さず、落ち着いて最大のライバルの装蹄を背中の岡部騎手とともに見送っていた。

これ以上ないというくらいに張り詰めたただならぬ空気の中で、鉄を打つ「カン!カン!カン!」というだいぶ場違いな音が響き、スタンドはさらに騒然とする。
実況アナウンサーが、何か妙な胸騒ぎがしますねぇと、大幅に遅れたスタートまでの間を持たせる以上に率直な自分の心境をテレビ越しに伝える。

装蹄師の「オッケー!」の声とともに、スターターがスタート台に再び登り、ファンファーレが鳴り響く。
いよいよ、決戦である。

両馬とも好スタートを決める。
マックイーンはいつもより早め、5〜6番手に位置どり、馬群の外、外を回って競馬を進め、そしてトウカイテイオーはこれをピタリとマークするように、馬群の中団よりも少し前といった位置取り。

長距離線らしく淡々とレースは流れる。
スタンド前に差しかかると同時に、再び大歓声が上がる。
マックイーンとテイオー、テイオーとマックイーンに、全競馬ファンの視線が注がれる。

レースが動いたのは3コーナー手前。再び大歓声が起こる。
メジロマックイーンが、なんと早くも先頭に躍り出たのである!
これに慌てたのが岡部・トウカイテイオーだった。
こんなに早く動くのか!?——岡部の胸の内はおそらく穏やかではなかった。

継ぎ接ぎだらけの荒れに荒れた京都外回りの芝コース。
かなりいいペースで前を引っ張るメジロパーマーが作る流れを、こんなに早く動いたら、ラストは絶対に止まる・・・岡部はそう確信していた。
しかし、岡部はテイオーを信じ、マックイーンとの真っ向勝負を選択したのである。
いつも冷静沈着な名手は、ただ一点、メジロマックイーンの心臓だけに狙いを定め、渾身の手綱でトウカイテイオーを追う。

しかし、これこそがメジロマックイーンと武豊の、トウカイテイオーを自分の土俵——つまり、これ以上ない究極の消耗戦——に引きずり込むための作戦だったのである。
マクリ合戦になってしまえば、もうメジロマックイーンのスタミナに叶う馬は他にいなかった。
トウカイテイオーは最後までメジロマックイーンに迫ることができず、なすすべなく直線半ばで馬群に沈んでいく。

替わって、外から後方で息をひそめていたカミノクレッセと、そして最後方で死んだフリをしていたイブキマイカグラがマックイーンめがけて襲いかかるが、しかしメジロマックイーンはそこからまたひと伸びする強さ。

カミノクレッセをあっという間に引き離し、そして3着イブキマイカグラは2着に7馬身も置かれるという非常にタフな競馬で、メジロマックイーンの真骨頂がいかんなく発揮されたのである。

——やったやった!どんなもんだい!どんなもんだいと言った感じでありましょうかメジロマックイーン!

今年の天皇賞は、位置取りこそもっと後ろになるとは思うが、しかし間違いなく、「長距離の鬼」の血を引くゴールドシップが「あの日のメジロマックイーン」を再現してくれるはずである。

プレミアム〜極上投資馬券〜




ゴールドシップの不思議〜「打倒!ゴールドシップ」のために(PART?U)

私はゴールドシップのファンである。
しかし、馬券的には「穴党」あるいは「大穴党」に属する私にとって、今後ゴールドシップは「馬券で大穴を的中させるためには負けてもらわないと困る馬」なのである。

私は「競馬ファン」である以前に「馬券ファン」であり、そして「馬券ファン」である以前に「お金ファン」であるから、ここはひとつ、涙を飲んで大好きなゴールドシップに負けてもらおうという魂胆である。
「欲の皮」の厚さなら、私だって負けてはいないのだ。

ということで、木曜日に引き続いて、「打倒!ゴールドシップ!」を目論むためには、まずはゴールドシップという馬が随所に見せる「不思議」についていろいろ分析しようではないか・・・という企画の、今回が2回目である。

本当は今日重賞3鞍の予想を掲載して明日、昨日の続きのこのコラムを掲載するつもりだったが、予想は明日じっくり時間をかけたいので、もうとっくの昔に書けていたこちらが先である。

えーと・・・前回は確か、過去のそんなに何頭もの名馬に似ている馬なんて、そういるもんじゃないですよ、という、ものすごく中途半端なところで話が終わってしまったのだった。
その続きである。

ちなみに、私もゴールドシップから複数の名馬の面影を見たりしているのだが、これは以前「名馬列伝」のところでも触れたように、まずはタイプ的にメイショウベルーガに似ていると思う。
それから、レースのインパクトとしては、中央デビュー時のライデンリーダーを彷彿とさせる。

この両者は「すごく早くからジョッキーの手が動いた」という点で共通している。
あまり古い話は知らないが、メイショウベルーガや初芝のライデンリーダーと同じように、「ついて行けない」というレベルのG?T馬というのは思い出せないなぁ・・・

そして走法自体は、実はあのディープインパクトに似ているとちょっと思っている。
ステイゴールドやオルフェーヴルとはライバル関係のように言われることがあるディープインパクトだけに、ディープのファンからは「何をタワケたことを言うか!」と叱られそうだが、ゴールドシップもあのディープインパクトの代名詞でもあった「飛ぶような走り」であるような気がしてならない。

それでありがらも、ディープのような素軽さはまったく感じられないというのがまた不思議なのだ。
ゴールドシップの走法は、血統が示すように、ひとことで言えば「重厚」という感じ、それでいながら、どこかあの飛ぶようなディープインパクトを彷彿とさせる走りなのである。
そして、ゴールドシップは「ほんのちょっとだけ」そういう走りを見せるのである。

デビュー戦のゴールドシップは、何か1頭だけ大人が入っているようで、しかしやけに力の抜けたフワフワした走りは誰よりも子供っぽく映った。
しかし直線、絶対に届かないという位置から見せた一瞬の脚、あれこそゴールドシップの本質であり、実はあの「本気の脚」はそれ以降ほとんど使っていないという印象さえ受ける——使う前に決着がついてしまうからである。

ちなみに、あの新馬戦でハナ差2着に敗れたコスモユッカという馬は、ゴールドシップが王道を歩き始めてしばらくたってから初勝利を飾った。
もちろん「デビュー戦なんてそんなもの」と言ってしまえばそれまでだが、個人的に思うのは、「絶対に負けるはずのないレース」を外から余裕で交わしてしまったゴールドシップの得体のしれない強さにコスモユッカが受けた精神的ダメージが大きすぎたのではないか、という疑いも未だ拭いきれていない。

有馬記念のときにはちょっとだけそれを思わせる走りだったようにも思うが、あれだけのメンバーに入っても「ちょっとだけ」なのである。
そう考えると、ゴールドシップがいよいよ本気になるには、やはりオルフェーヴルと一戦交えるしかないと私は思う。
あの凶器のような切れ味を見せられたら、さすがにゴールドシップものほほんと構えてはいないはずである。

そう考えると、「打倒!ゴールドシップ」のためのヒントはただひとつ、それは、「ゴールドシップよりもキレる脚を使える馬」である。

ちなみに、ゴールドシップに関して、「スタミナはあるがキレ味はイマイチ」という評価があるが、賢明なファンはもうそろそろそれが誤りであることに気付かれたかと思う。
中長距離路線では、オルフェーヴルを除けばゴールドシップより切れる馬はいない。

ということは、私はゴールドシップを負かすことができるのは、「マイラー」しかいないと思う。
そして、キレでは牡馬を凌ぐことが可能な牝馬しかいないと思う。
名前を敢えて挙げてしまえば、当ブログで昨年の年度代表馬であったハナズゴールと、そして、今週復帰するジョワドヴィーヴルの2頭である。

距離的にゴールドシップとはぶつからない気もするが、もしぶつかったとして、そしてこれら2騎が道中で完全に「死んだフリ」を決め込んだとしての話である。
もちろん展開の助けはあるけれど、超スローになったらそういうこともあながち起こらないでもないと、私は本気で考えている。

まあ多くのファンはこれを読んで、「んなワケねぇだろ・・・」と思っているだろうし、私も半分くらいはそう思っているのだが、しかし実際、昨年の「打倒!オルフェーヴル!」のときに挙げた名前が「デボネア」と「ギュスターヴクライ」であった・・・
そして、阪神大賞典では馬券でもいい思いをさせてもらった過去がある。

難攻不落のゴールドシップが相手でも、どっちか1頭の牝馬がやってくれるのではないかと期待している!



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