2019年02月23日
日曜中山〜第93回中山記念(G?U)他
春の中山連続開催の開幕週ということで、おなじみの中山記念が内回り芝1800m戦で行われる。芝路線では間違いなく今年最初の大一番であり、春が近いことを実感するレースだ。
例年にない豪華メンバーで行われるが、これはドバイ組、そして大阪杯がG?Tに格上げされたことと関係している。大阪杯に向かう組はまだなんとも言えないが、ドバイ組は輸送のこともあって、ここはまさに試走。中山記念の成績の安定感にやや欠ける印象がある。
開幕週といってもこの時期だけに馬場はそこまで速くない。土曜日も例年と同等か、多少時計がかかっているかな、という印象だった。明日もおそらく良馬場で行われるから、今日と同じ感じの馬場で競馬が行われることになる。
注目はやはり昨年の皐月賞馬エポカドーロ(父オルフェーヴル)だろう。昨秋の結果が伴わず、現在僅差4番人気にとどまっているが、まずはこの馬の評価をどうするかが、展開のカギを握る馬だけに1つ重要なポイントになる。
エポカドーロが昨秋の不振を払拭して復活を遂げればそれに越したことはないが、私はエポカドーロの復活はまだ先になるのではないかと考えている。理由は昨年秋の馬体。見た目にもかなり萎んでいた。
確か神戸新聞杯の予想のときにも、これで秋活躍するようならとんでもない馬(ひょっとしたら父のレベル?)へと成長していくのではないか・・・というようなことを書いたと記憶している。その理由は、調教の段階で、ふつうなら「あ、これはダメだな」というくらい馬体が寂しかったから。
昨春は成績の充実に伴いはち切れんばかりの膨らみを見せていたが、秋には完全にお釣りがなくなってしまった。それでも秋の2戦で比較的高い評価を与えたのは、父オルフェーヴルの宝塚記念を見ていたから。
あの宝塚記念、オルフェーヴルは三冠馬の面影なく「ふつうのオープン馬」という程度にしか見えなかった。それでありながら、数々の伝説を残した走りの中でも特筆するくらいの凄みを、あの宝塚記念では見せてくれた。そういう血が、もしかしたらエポカドーロにも流れているのではないか、もしかしたら父に並ぶスゴイやつなのかもしれない・・・そんな期待感が評価を下げさせなかった。
エポカドーロはまだ先がある馬。父と同じでなくてもいい。時間がかかってもいいから立て直してほしいという将来への願いも込めて、今回は評価を下げる。
先週は肩透かしを食らったマルターズアポジー(父ゴスホークケン)は、再び武士沢騎手に手が戻って今度こそ行くだろう。エポカドーロ、53kgラッキーライラック(父オルフェーヴル)らが続くからペースは緩まない。そう考えると、展開的には58kgでもスワーヴリチャード(父ハーツクライ)に向く。
スワーヴリチャードは大阪杯連覇を目指すが得意とはいえない中山コースで58kg、おそらく本気で勝ちにこない。人気しそうな54kgディアドラ(父ハービンジャー)にしても香港帰り、しかもドバイが目標ということで、正直人気ほどの期待値にはないんじゃないの?という気がする。
とすると、消去法で残るのが、秋華賞ではじめて馬券を外して以来の復帰戦となるラッキーライラックが自動的に浮上することになる。G?T馬に限れば。ただしラッキーライラックは中山が初。大トビで小回り巧者とは思えず、血統的にも母方に平坦巧者をイメージさせる血が並ぶ。
中山金杯では力の違いを見せつけたウインブライトは、最内の絶好枠を引いて、中山金杯以上の期待も高いが、この馬はなんといっても期待を裏切るステイゴールド産駒。好走以外ありえないこの条件だからこそあえて嫌うという手もある。
みな目標が先だから評価が難しくなるが、大逃げしてもマークされないマルターズアポジーの大駆けに期待する。先週の小倉大賞典はほんとうにガッカリだった。まあこれはマルターズアポジーというよりは、乗っていた先生の先生らしい騎乗に問題があった感も大きいが、何より展開に狂いが生じたのが腹立たしかった。
それに深読みすれば、先週を叩きと考えて距離的に向くこちらがハナから狙いだった可能性もある。これだけ実力伯仲のメンバーだからこそ、実力で一枚二枚劣るマルターズアポジーが展開利を得る可能性も小さくない。
穴っぽいところでは地方馬のハッピーグリン(父ローエングリン)を少し買いたい。マルターズをラクに行かせないような激流になったとすると、ステルヴィオ(父ロードカナロア)の「G?T馬の豪脚」が襲いかかる可能性もある。
◎ マルターズアポジー
○ ウインブライト
▲ スワーヴリチャード
△ ラッキーライラック、ディアドラ、ステルヴィオ、ハッピーグリン
阪神では高松宮記念へのステップレース阪急杯が行われる。こちらは大混戦で、展開によっては大波乱が起こる可能性も。そういう競馬に期待する。
◎ ヤングマンパワー(前回復調気配、古いがアーリントンCの内容が素晴らしかった、無類の阪神巧者の可能性あり)
○ スマートオーディン(展開不向きの前走で復帰後はじめて見せた「らしさ」)
▲ エイトシャイデン(斤量有利の感、ペースに戸惑わなければ)
△ ダイアナヘイロー(マイペースで)
△ リョーノテソーロ(前止まれば)
△ ダイメイフジ(混戦向き)
△ ロジクライ(つかみどころないだけに押さえ必要)
△ ミスターメロディー(前走評価)
レッツゴードンキあたりまでは押さえる。これどっちも的中する人はスゴイなぁと思うくらい、どっちも難解なレースだと思う。
例年にない豪華メンバーで行われるが、これはドバイ組、そして大阪杯がG?Tに格上げされたことと関係している。大阪杯に向かう組はまだなんとも言えないが、ドバイ組は輸送のこともあって、ここはまさに試走。中山記念の成績の安定感にやや欠ける印象がある。
開幕週といってもこの時期だけに馬場はそこまで速くない。土曜日も例年と同等か、多少時計がかかっているかな、という印象だった。明日もおそらく良馬場で行われるから、今日と同じ感じの馬場で競馬が行われることになる。
注目はやはり昨年の皐月賞馬エポカドーロ(父オルフェーヴル)だろう。昨秋の結果が伴わず、現在僅差4番人気にとどまっているが、まずはこの馬の評価をどうするかが、展開のカギを握る馬だけに1つ重要なポイントになる。
エポカドーロが昨秋の不振を払拭して復活を遂げればそれに越したことはないが、私はエポカドーロの復活はまだ先になるのではないかと考えている。理由は昨年秋の馬体。見た目にもかなり萎んでいた。
確か神戸新聞杯の予想のときにも、これで秋活躍するようならとんでもない馬(ひょっとしたら父のレベル?)へと成長していくのではないか・・・というようなことを書いたと記憶している。その理由は、調教の段階で、ふつうなら「あ、これはダメだな」というくらい馬体が寂しかったから。
昨春は成績の充実に伴いはち切れんばかりの膨らみを見せていたが、秋には完全にお釣りがなくなってしまった。それでも秋の2戦で比較的高い評価を与えたのは、父オルフェーヴルの宝塚記念を見ていたから。
あの宝塚記念、オルフェーヴルは三冠馬の面影なく「ふつうのオープン馬」という程度にしか見えなかった。それでありながら、数々の伝説を残した走りの中でも特筆するくらいの凄みを、あの宝塚記念では見せてくれた。そういう血が、もしかしたらエポカドーロにも流れているのではないか、もしかしたら父に並ぶスゴイやつなのかもしれない・・・そんな期待感が評価を下げさせなかった。
エポカドーロはまだ先がある馬。父と同じでなくてもいい。時間がかかってもいいから立て直してほしいという将来への願いも込めて、今回は評価を下げる。
先週は肩透かしを食らったマルターズアポジー(父ゴスホークケン)は、再び武士沢騎手に手が戻って今度こそ行くだろう。エポカドーロ、53kgラッキーライラック(父オルフェーヴル)らが続くからペースは緩まない。そう考えると、展開的には58kgでもスワーヴリチャード(父ハーツクライ)に向く。
スワーヴリチャードは大阪杯連覇を目指すが得意とはいえない中山コースで58kg、おそらく本気で勝ちにこない。人気しそうな54kgディアドラ(父ハービンジャー)にしても香港帰り、しかもドバイが目標ということで、正直人気ほどの期待値にはないんじゃないの?という気がする。
とすると、消去法で残るのが、秋華賞ではじめて馬券を外して以来の復帰戦となるラッキーライラックが自動的に浮上することになる。G?T馬に限れば。ただしラッキーライラックは中山が初。大トビで小回り巧者とは思えず、血統的にも母方に平坦巧者をイメージさせる血が並ぶ。
中山金杯では力の違いを見せつけたウインブライトは、最内の絶好枠を引いて、中山金杯以上の期待も高いが、この馬はなんといっても期待を裏切るステイゴールド産駒。好走以外ありえないこの条件だからこそあえて嫌うという手もある。
みな目標が先だから評価が難しくなるが、大逃げしてもマークされないマルターズアポジーの大駆けに期待する。先週の小倉大賞典はほんとうにガッカリだった。まあこれはマルターズアポジーというよりは、乗っていた先生の先生らしい騎乗に問題があった感も大きいが、何より展開に狂いが生じたのが腹立たしかった。
それに深読みすれば、先週を叩きと考えて距離的に向くこちらがハナから狙いだった可能性もある。これだけ実力伯仲のメンバーだからこそ、実力で一枚二枚劣るマルターズアポジーが展開利を得る可能性も小さくない。
穴っぽいところでは地方馬のハッピーグリン(父ローエングリン)を少し買いたい。マルターズをラクに行かせないような激流になったとすると、ステルヴィオ(父ロードカナロア)の「G?T馬の豪脚」が襲いかかる可能性もある。
◎ マルターズアポジー
○ ウインブライト
▲ スワーヴリチャード
△ ラッキーライラック、ディアドラ、ステルヴィオ、ハッピーグリン
阪神では高松宮記念へのステップレース阪急杯が行われる。こちらは大混戦で、展開によっては大波乱が起こる可能性も。そういう競馬に期待する。
◎ ヤングマンパワー(前回復調気配、古いがアーリントンCの内容が素晴らしかった、無類の阪神巧者の可能性あり)
○ スマートオーディン(展開不向きの前走で復帰後はじめて見せた「らしさ」)
▲ エイトシャイデン(斤量有利の感、ペースに戸惑わなければ)
△ ダイアナヘイロー(マイペースで)
△ リョーノテソーロ(前止まれば)
△ ダイメイフジ(混戦向き)
△ ロジクライ(つかみどころないだけに押さえ必要)
△ ミスターメロディー(前走評価)
レッツゴードンキあたりまでは押さえる。これどっちも的中する人はスゴイなぁと思うくらい、どっちも難解なレースだと思う。