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日曜東京~東京優駿(第86回日本ダービー)(G?T)

いちおう良馬場が想定されるが、何しろこれだけの高温、しかもこれがダービーデーまで継続するということだから、急な荒天も想定されるだけに、実際のところ馬場はまだ少々アヤシイところがある。

そうは言ってもダービーである。例年ある程度「これ!」という組が決まっているので、馬券の微調整はあったとしても、今年も例年どおり、すでに決めてある組を中心に、馬券を組み立てる予定ではある。

今年の傾向として、内枠に先行勢がそろっていることが挙げられる。ダービーが前半厳しいペースで流れることが近年多い印象がある。これはやはり前が止まらない馬場の影響が大きい。昨年のワグネリアンがそうだったように、まさかこの馬が、騎手が・・・と思われるようなコンビが伏兵先行勢を追って直後に構えるようなケースが増えている。それでも前が止まらないから、有力勢がこぞって先行する厳しい競馬になりやすい。おそらく今年もそのケースに当てはまるだろう。



注目はもちろんサートゥルナ—リア(父ロードカナロア)だが、3枠6番なら当然先行争いに自ら加わっていくはず。日本ダービー初騎乗となるレーン騎手は、オーストラリアのジョッキーらしく、先行争いには積極的に加わる好戦的なタイプ。ボクシングでいえばファイタータイプのジョッキーという印象。

厳しい競馬になること承知で、先行勢を内に見て好位から横綱相撲をレーンはイメージしているはず。ただ問題は、これをめがけて有力各馬が殺到しそうな点。皐月賞上位勢はもちろん、伏兵陣も先に行ける脚があればみんな先行したいのがダービー。

皐月賞組の力を信じるなら、先に行った組の力勝負を期待すればいいわけだから、予想はシンプル。しかし皐月賞も高速決着で、ダービーも皐月賞と同じ競馬で同じ結果になるかといわれると、マークがきつくなる分、確率は多少下がると思う。

前半のペースよりも、後半のラップの変化によって、有力勢を見る2列目、3列目の馬たちにもチャンスが広がるのではないか・・・というのは正直言って単なるこじつけで、本命はすでに決めている。

今年のダービーは、評価がうなぎ下り(?)になると思われるニシノデイジー(父ハービンジャー)にした。やはり東スポ杯で見せた鋭い脚のインパクトが忘れられない。府中に替わるのは大きなアドバンテージになるはず。

もうすっかりベテランの域に達した勝浦騎手の、実質ラストチャンスといってもいいだろう。西山オーナーといえば、皐月賞、菊花賞を勝ったセイウンスカイのオーナー。当時は徳吉→横山典の非情なスイッチが奏功し、見事2冠オーナーに上り詰めた。今度は、ニシノデイジーの力を出し切れているとは言えない勝浦続投のジャッジ。期待したい。

相手は、不当に人気を下げること必至のタガノディアマンテ(父オルフェーヴル)の大駆けに期待する。前走京都新聞杯は、抜けた人気だったものの、テン乗りの松山騎手が乗りこなせず、まったくレースになっていなかった。オルフェーヴル産駒ならそういうこと自体、まったく珍しいことではない。

田辺騎手なら、ダービーだろうとなんだろうと腹をくくっているはず。重賞ではすっかり絶不調に陥っている田辺騎手だが、さすがに松山よりは期待できるし、そういうときこそ穴屋は積極的に買わなければならない。

スタミナは豊富。後ろから行くタイプだが、展開の助け云々というタイプでもない。どちらかといえば馬場の助けを得たいタイプか。何が起こるかわからないダービー。運が向いたらひょっとするかもしれない。

皐月賞上位組では、私はヴェロックス(父ジャスタウェイ)の逆襲が濃厚なのではないかと踏んでいる。ただしサートゥルナ—リアも、ダービーが目標であることは間違いない。単純な能力比較で、ヴェロックスが上回るのではないか・・・の読み。

穴っぽいところでは、積極的な騎乗がプラスに働きそうな石橋騎手と大外シュヴァルツリーゼ(父ハーツクライ)、そして空気を読まない池添騎手のサトノルークス(父ディープインパクト)、良血開花もありうるランフォザローゼス(父キングカメハメハ)、脚部不安で皐月賞回避があったとはいえ、スプリングSでは高い素質を感じた芦毛エメラルファイト(父クロフネ)を少し警戒する。

◎ ニシノデイジー
○ タガノディアマンテ
▲ ヴェロックス
△ サートゥルナ−リア、シュヴァルツリーゼ、サトノルークス、ランフォザローゼス、エメラルファイト

日曜東京〜優駿牝馬(第80回オークス)(G?T)

連続開催前半の最終週ということで、意外と外枠が好走するオークス。次週のダービーとは、同じコースでありながらこの点で大きく異なる。しかし今年は例年に輪をかけて馬場が速く、前が止まらないひと昔前の府中に逆戻りしている印象がある。良馬場の確率が高い・・・今年は内枠が有利かもしれない。

◎ ジョディ—(ウィクトーリア、コントラとの兼ね合い次第だが単騎濃厚。マイルよりは逃げ切りある)
○ アクアミラビリス(桜花賞は調整失敗。巻き返す)
▲ クロノジェネシス(能力的に軸だが鞍上はどん詰まりの天才・・・内枠がアダになりそう)
△ シェーングランツ(姉より奥ある。変わり身期待)
△ ビーチサンバ(この距離で新味が出れば)
△ カレンブーケドール(意外性は一番)
△ シャドウディーヴァ(血統、走りともオークス向き。頭まで)
△ シゲルピンクダイヤ(決め手生きる展開になれば)

人気のコントラチェック、ラヴズオンリーユーはいちおう押さえるが、主力として買っても妙味はないので・・・

まあダービーよりはおもしろいレースになるかもしれない。好レースを期待する。

重賞"1行"回顧〜第14回ヴィクトリアM

予想されたとおり、超高速の決着となった今年のヴィクトリアM。馬場が速すぎる傾向は今に始まったことではなかったが、昨日は特に、人気のアエロリットが暴走気味の逃げだったこと、そして1番人気のラッキーライラックが直後でマークしたことのほうが、全体時計が速くなった原因だったように思う。

1 △ノームコア 能力的に足りているとは思っていたが、超高速決着で雌雄を決したのは乗り役の手腕に尽きる。素晴らしい人馬。
2 △プリモシーン 正直これに勝たれたと思った。福永騎手も完ぺきに乗ったが、勝ち馬がさらにその上を行く恰好。
3  クロコスミア こういうことがあるのがこの馬であり、ステイゴールド産駒でもあるが・・・やられたなーという感じ
4 △ラッキーライラック 走り自体は素晴らしかった。しかしハイレベルのレースで上位に加わるためにはジョッキーの助けが必要だった。
5 ▲アエロリット 暴走気味ではあったがさすがの力は見せた。出負けが痛すぎた。
6  ミエノサクシード さすがの実力者。この時計でこの走りは立派。
7 △サウンドキアラ ディープ産駒の成長力は高速決着で明確になる・・・その典型例。この馬は強くなる。
8  ミッキーチャーム 十分すぎるほどの走りだが、初の府中がこたえた
9  ソウルスターリング 健闘したがオークス馬の威厳はすでになく・・・復活への道険しく
10  レッツゴードンキ ふつうの高速決着なら対応可能だったが昨日は底力を要する競馬。厳しかった。
11 △レッドオルガ 鞍上がさばけず。またコイツか・・・という感じ。
12  デンコウアンジュ 時計が速すぎた
13  サトノワルキューレ 高速決着では厳しい
14  アマルフィコースト 敷居高すぎた
15  フロンテアクイーン 枠が枠だし時計が時計だし
16 ○ワントゥワン 一発に期待したが不発。まあこういう馬ではある。
17  メイショウオワラ この相手では・・・
18 ◎カンタービレ いつも体重以上に大きく見せるが気配落ち。直線で追われることなく沈む。心配。

現役時代大好きだったオルフェーヴルの産駒を応援する者とすれば、先日引退したロックディスタウンとともに、父の種牡馬デビュー直後から活躍して、ファンに「最初の夢」を見させてくれたラッキーライラックには、なんとかがんばってもらいたかった。

しかし正直、馬券を積極的に買いたい気分にはどうしてもならなかった。やはり前走の、石橋騎手のミスが引っかかっていた。もともと早仕掛けが多い騎手だけに、前回の弱気による惨敗は本人にとっても後悔が大きい敗戦だったと思う。それが今回、アダとなってしまった。

もちろん、デビューからラッキーライラックとのコンビで、この馬の強さを知っているからこそ、馬を信頼した意識的な早仕掛けは、作戦として素晴らしかったとは思う。しかしこれだけハイレベルの闘いになると、一瞬の判断が着順の差となって表れてしまうもの。残念ながら、昨日は屋根に足を引っ張られる形だったと思う。

とはいえ、ラッキーライラックのパフォーマンスは素晴らしく、3歳時よりもはるかにスケールアップしていた。体型は徐々にマイラー寄りにシフトしている印象だが、これならマイルでも十分やっていける内容だった。ただし、マイルでは常にこういう「ひと呼吸」が大きな差を生んでしまうだけに、石橋騎手とのコンビ継続だとすると、果たしてどうなんだろうかという気がする。

武が合うんじゃないの?まあオーナーサイドの匙加減ひとつなんだろうけどね。

日曜東京〜第14回ヴィクトリアM(G?T)

混戦混戦いわれているけれど、単純な能力比較でいえば、1頭完全に、頭2〜3つ抜けている馬がいる。もちろんクロフネ産駒アエロリットである。

しかしアエロリットは渡米して、確か1番人気に推されながらも惨敗に終わっている。日本の競馬が「ガラパゴス競馬」と呼ばれる理由はいくつか思い当たるが、世界に類を見ないレベルの高速馬場だけでなく、日本での戦績(というかランキング)を考えればあり得ない惨敗を海外で繰り返してきた歴史も含まれるだろう。

確かにエルコンドルパサーを皮切りに、凱旋門賞2着2回のオルフェーヴルや、先日のQE?UCを制したウインブライトなどステイゴールド系の馬たちをはじめ、ハーツクライ、ジェンティルドンナ、ジャスタウェイ、モーリスなど、国内を代表する面々が世界最高峰レベルのレースで次々活躍する時代に突入してはいる。

しかしこれらのうち、海外帰りでもきっちり結果を残した組となると、三冠馬オルフェーヴル、ハーツクライの子ジャスタウェイくらいだった。アエロリットの海外帰りは果たしてどうか。

アエロリットは現在、ラッキーライラック(父オルフェーヴル)に次ぐ2番人気。確かに4歳ラッキーライラックの成長力は魅力が大きいが、実績を考えれば、完全に評価の逆転現象が起こっている。今季の府中は例年にも増して高速馬場。アエロリットにとってはこの上ない条件。この条件で、このメンバーで2番人気で買えるアエロリットは、おそらく今後ない「オイシイ人気」となるはず。

正直、大敗しても不思議ない。だからこそ、今年のVMが「難しい」ことになってしまったのだ。アエロリットの取捨は正直わからないが、私は「買い」だと思う。

もちろん人気サイドだから本命にはしないし、大敗のリスクがある以上、軸にもしない。それは当然のこと。条件的に▲にはもってこいのクチだろう。穴馬を見つける上で有利なのは、今回アエロリットが先手を奪い、前走控えて大失敗に終わった石橋・ラッキーライラックが強気の競馬に出るだろうという点。

高速決着となった昨年の秋華賞で、武騎手の好騎乗があったとはいえ、3着と好走したカンタービレ(父ディープインパクト)から入る。府中のマイル戦はごまかしが利かない。底力を要することは知られるとおり。特に、先行勢に有力馬が加わり、厳しいレースになったときには、2000mの厳しい競馬の経験が生きる。

今回その条件が最も当てはまるのは、カンタービレなんじゃないのかなーという気がする。相手は迷うところだが、昨年秋の富士Sで2着に突っ込んだワントゥワンの再度の爆走にも魅力を感じる。

差はなさそうなレッドオルガ、内容的に通用しそうなサウンドキアラ、中山のイメージが強いプリモシーン、ら、偶然にもディープインパクト産駒ばかりが有力候補になってしまった・・・まあ高速の府中マイルでは仕方がないところだろう。ディープ以外では、ノームコア(父ハービンジャー)までは押さえる。

人気が予想されるミッキーチャーム(父ディープインパクト)は、当然押さえは必要と思うが、府中は初。しかもいきなりマイルの厳しい競馬で、激しい先行争いは避けられない。それなら、人気薄で意外性が大きいミエノサクシード(父ステイゴールド)のほうを少し押さえたい気がする。

◎ カンタービレ
○ ワントゥワン
▲ アエロリット
△ レッドオルガ、サウンドキアラ、プリモシーン、ノームコア、ラッキーライラック

重賞"1行"回顧〜第24回NHKマイルC+ひとくされ文句

2とおりの意味で「あまり触れたくないレース回顧」なので、スルーしようというズルい考えに至る前に書き留めておく。まずは例によって結果のおさらいから。

1  アドマイヤマーズ 大外は厳しいと思ったが内がごちゃつき外も十分伸びる馬場だった。会心の勝利
2  ケイデンスコール 昨年「先の馬」のイメージをまだ引きずっていた。己の節穴っぷりに驚く。
3  カテドラル 今さらながら、こんなに良血馬だとは思わなかった・・・
4 ▲ダノンチェイサー 不運だったが大きな不利のあとも気持ちを切らさずよく伸びた。人馬とも立派。
5  グランアレグリア 行くに行けず、かぶされると弱みが・・・今回は後者だった。やむを得ぬ敗戦。
6  ヴァルディゼール 線が細いがこの時計で乗り切れたのは収穫。着以上に立派。
7 △ハッピーアワー まさかあの位置からになるとは・・・スタートで終了
8 △トオヤリトセイト 一瞬「お」という脚。しかし見せ場まで。なかなか奥がありそう。
9 △ワイドファラオ 絶好位から。あれで止まるのは力不足。時計が足りなかった。
10 △グルーヴィット 不利が痛かった・・・あれで戦意喪失の感
11 マイネルフラップ シブい脚を披露。奥あるかも。ただし春の府中向きではない。
12 プールヴィル 先行しても味はない気が・・・
13△ファンタジスト デキ落ち?まあ府中のマイルはごまかしが利かないだけにまたしても距離?の疑い
14○クリノガウディ— 4角入り口で不利あった?いい感じだったが力不足
15 ヴィッテルスバッハ 前止まらない府中G?Tでは厳しい
16 イベリス 府中マイルの逃げ切りは至難の業。しかしもうちょいやれてもいいと思うが・・・
17◎ミッキーブラック スピード負けもあるが、やはり覇気がなくなっているなぁ・・・去勢?
18 ロードグラディオ 記念出走?

という具合に、私の本命対抗は惜しくもブービーと14着だった。あとちょっとだったのに。それはさておき、またまた起こってしまったG?Tでの不利。そしてまたまたルメールが加害者、そしてまたまたまた川田騎手が被害者。

起こった出来事から考察するなら、フタ(ダノンチェイサー=川田)をこじ開けようというルメールの意図が働いたことに起因していた。それ自体は特に問題がない。特に欧米ではおなじみだし、大きな問題ではない。

ただ今回大問題になったのは、グランアレグリアがモタレたのとルメールがフタをこじ開けようとしたタイミングが重なってしまったところ。結果的に、あのジェンティルドンナとオルフェーヴルの「タックル」と同じような形になってしまった。非常に後味が悪い。

ただしグランアレグリアはその前からフラフラしていただけに、こうなることは(世界を股にかけるトップジョッキーなら少なくとも)予測できたはず。はっきり言って「大チョンボ」である。

以前ルメールはアンカツ元ジョッキーと対談した際に、「日本の(中央)競馬はイージーね」と語っていたことがあった。アンカツさんも笠松出身だけに、JRAの競馬はイージーであるように感じていたらしい。

しかしルメールよ、それは違う。いや、少なくともそう語っていた7〜8年くらい前には違った。当時の日本の競馬はイージーではなかった。世界のどの国よりもシビアなルールだった。そのルールの縛りがあったからこそ、G?Tともなればめったなことでは降着が起こるような後味悪いレースにはならなかったのだ。

日本のジョッキーはみなちゃんと中央競馬のルールを把握していた。だから危険をあらかじめ察知し、ラフなプレーは極力起こさないような騎乗だったのだ。だから当時の中央競馬のルールは、世界規模で見ても尊敬に値するルールだったはずである。

繰り返すが、当時の日本競馬はイージーなどではなく、シビアだった。それでは競馬がつまらないなんていう声も確かにあったが、それはまた別の話。ルールはルールだ。乗り役が「イージーだ」なんていう印象を抱くこと自体、JRAの短期免許の制度に瑕疵があるとしか思えない。

奇しくもジェンティルドンナとオルフェーヴルの一件があったその翌年から、現行ルールへと改正されたが・・・それ以降、いつ大きな事故が起こっても不思議ではないような、非常にラフな競馬が多くなってしまった。しかも有力馬を一手に担うルメールの騎乗はあまりにもひどい。目に余るラフプレー(ととらえられてしまう騎乗)が多い。

と同時に、今回は藤沢厩舎(外厩云々はさておき)の責任も重い。勝利至上主義は仕方がないところだが、大きなツケはすでに回ってきているではないか。かろうじて一命はとりとめたが、ジャンプではなく、平地競走でのあまりにも危険な事故が最近多すぎやしないか?

ルール改正後、これじゃあ大きな事故が起こるぞ・・・私だけではなく、ちょっと競馬をかじったことがある人は異口同音にそう語った。JRAからすれば「世界基準」のつもりだろうが、そんな基準はどうでもよい。ここは日本だ。尊敬に値するルールを改正してまで醜い競馬を増やして何の得があるのか・・・

あ、あった。得をする人(たち)がいますね。まあ大きな声じゃ言えないけれど。日本の競馬をクッソつまんなくしている「ごく一部」の連中が。その意味では、もしかしたら藤沢厩舎も(もちろん加害者であることに変わりはないが)被害者の一員だったのかもしれない。

それと川田騎手のダノンチェイサーについてもひと言。皐月賞のときは、今回ほど悪質ではなく、しかも勝ち負けを左右しかねない接触だっただけに(だからこそ審議が長引いた)、もうちょっと突っ込んで、勝負に徹する発言をしてもよかったのではないか・・・そう感じた。

川田騎手は、少なくとも現時点で私が知る限りにおいては、今回もルメールを責めるような発言は一切していない。手のひらを返すようだが、これは素晴らしいと思う。

あれだけの不利を受け、しかも短期間に2度も被害に遭ったのだ。腹の中が煮えくり返っているのは誰にだってわかる。そんなとき、ひと言でも加害者を責めるようなことを口走れば、もう止まらなくなってしまう。その気持ち、私には痛いほどよくわかる。

なかなか難しいこととは思うが、切り替えて頑張ってほしいし、何よりダノンチェイサーの脚元や精神面に悪影響が及ばないことを願いたい。

日曜東京〜第24回NHKマイルC(G?T)

注目のグランアレグリア(父ディープインパクト)は、桜花賞をレコードで制する圧巻のパフォーマンスで、今回も当然人気の中心であることは理解できる。ただ、懸念材料も実は少なくない。

桜花賞は休み明けで調整がうまくいったこと。レコード勝ちの反動がどう出るか。そしてテンが速くなりやすい府中マイルで、果たしてどうなるか。グランアレグリアにとって状況が好転する要素は、私は1つもないと思う。

前回休み明けの快走。しかも途中から先頭に立つ、桜花賞としては異例のレースプランで非常に見栄えのするレースであったこと。だからこそ、小粒のメンバーとはいえ、単勝1倍台の圧倒的人気を得ることになった。

距離の融通が利かない3歳馬にとって、特に牝馬にとって、超重要な桜花賞をあえて休み明けでつかった意味は大きい。あれだけ完璧なレースをしたということは、逆にいえば、あれ以上のレースはほぼあり得ないということでもある。

桜花賞を早め先頭で押し切る競馬は確かに鮮やかすぎる圧勝だったが、府中のマイルで同じレースになってしまったら、これは大ピンチ。しかもテンに速くなりやすいコースだけに、グランアレグリアの暴走の可能性、すなわち、グランアレグリアをマークするレースプランを描く人気勢が共倒れになる危険をはらむレースであるともいえる。

2歳時に同コースで力の違いを見せつけたが、ディープインパクト×米ダート血統の配合の成長力は正直怪しいところがある(キズナ、マカヒキなど)。桜花賞以降の成長力といった、ステイゴールド産駒のような短期における急激な成長は期待できないし、ましてやタピットの肌。前日の荒天の影響も懸念される。ルメールの手腕以前の問題だった・・・という事態もありうるのではないか。

グランアレグリアが暴走して、これをマークする人気勢、伏兵陣が共倒れになった場合を想定して馬券を組み立てたい。多少無理はあるが、急激に気温が上昇し、特に牝馬のテンション維持が難しくなるだけに、そういうことが起こりやすいレースでもある。

そうなったときに浮上の可能性を秘めるのが、多少ズブいタイプの馬。しかも1800m以上、できれば2000m以上を経験している組に注目したい。現在ブービー人気のミッキーブラック(父ブラックタイド)で一発特大ホームランを狙う。

デビュー戦、2戦目で連勝してエリート街道に乗ったかに思われたが、それ以降競馬で集中できないところがある。早熟早枯れの心配はない。全然時計が詰まっていないから。この馬は気持ちの問題のほうが大きい。

デビュー2連勝は確かに小回りコースではあった。しかし本質は、性格ともども器用さに欠けるタイプ。府中で一気に素質開花の可能性を秘めるのではないか。正直軸馬としておすすめできるシロモノではないが、このレースだけに、私はこの馬から勝負して、一発を狙いたい気持ちが強い。おそらく晴雨兼用だろう。

相手は、おそらくマイルがベストと思われるクリノガウディ—(父スクリーンヒーロー)。府中の走りはなかなか目を引くものがあり、多少馬場が湿ったときに最内1頭分だけ硬い路盤の恩恵を受けるのは府中コースの鉄則。府中マイルだけに包まれる危険をはらむ枠でもあるが、スローにならなければ大丈夫だし、そもそもマークされるような人気ではない。絶好の枠を引いたと思う。

ファルコンS組は要注意。2着グルーヴィット(父ロードカナロア)、勝ったハッピーアワー(父はービンジャー)は押さえたい。そしてこの距離だからこそ、そしてペースに惑わされない武騎手だからこそファンタジスト(父ロードカナロア)、スピードが目を引くが控えても競馬できるワイドファラオ(父ヘニーヒューズ)あたりまでチャンスはあるかもしれない。

ちょっと枠が問題だが、人気のアドマイヤマーズ(父ダイワメジャー)、大穴では2戦目のコンビとなる福永騎手のトオヤリトセイト(父ドリームジャーニー)まで押さえたい。中途半端なことはしたくないので、グランアレグリアは見送って、どうせなら久々に1000万馬券を目指したい。初の1000万を、オレハマッテルゼ!

◎ ミッキーブラック
○ クリノガウディー
▲ ダノンチェイサー
△ グルーヴィット、ハッピーアワー、ファンタジスト、ワイドファラオ、トオヤリトセイト

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