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日曜東京(10R)〜東京優駿(第83回日本ダービー)(G?T)

金曜夕方18時半現在の前々日売りでは、意外にもデムーロとリオンディーズが1番人気(2.7倍)に支持されている。これに続くのがサトノダイヤモンドとルメールで4.0倍、そして皐月賞馬ディーマジェスティは差がなく4.2倍、そのあとにマカヒキで5.4倍という現状でのオッズになっている。

競馬を知らない人でも馬券を買うといわれるダービーだが、前々日売りは意外と競馬に詳しい人が馬券を買っていたりするから、こういうオッズが意外とそのまま4連単(日本にはないけど)の決着だった・・・などということもあるのかもしれない。ということで、みなさんにはぜひこの4頭の馬券をグリグリに購入していただきたいものだ。

流れは果たしてどうなるのか・・・そこがまずは非常に気になるところだが、マイネルハニー(父マツリダゴッホ)が行くならかなりスローの流れになるはず。同じく上位拮抗のエイシンフラッシュのダービーも、ダービー史上に残るほどの超スローの流れだったことを思いだしたりもしているのだが、やはり有力馬が多い年ほど、互いにけん制しあうためにスローになりやすいところが実際ある。今年も流れはスローになると読むが・・・ほんとうにそうだろうか?

2歳王者リオンディーズ(父キングカメハメハ)は舌を縛って一番ケツからの競馬を選択する可能性もあるが、とすると、馬の後ろで壁をつくりやすい競馬にはなるだろう。エアスピネル(父キングカメハメハ)は、武豊騎手だからどんなことがあってもダービーで競馬を動かすようなことはしない。やっぱりどうしてもスローに落ち着く気がする。

ただし、松山騎手とアグネスフォルテ(父ハービンジャー)がどこで動くかによっては、ダービーらしく厳しい競馬になる可能性もある。同じくハービンジャー産駒のプロフェットあたりも外枠で荒削りなだけに、あまりスローになるようなら早めにまくって動いていくかもしれない。

ふつうならダービーで4Fから動くことは考えられないが、今年はこれらハービンジャー産駒2騎の機動力が、底力を要する展開を生みそうな気がする。近年はやりの瞬発力とキレの勝負ではなく、ひと昔前のダービーのように、長くいい脚をつかえるタイプに注目したい。

正直いろいろ考えた。実をいうと、ついさっきまではレインボーライン(父ステイゴールド)が本命だったのだが、やはり自分のインスピレーションを信じ、青葉賞で権利を獲ったレッドエルディスト(父ゼンノロブロイ)にした。

ゼンノロブロイ産駒の場合、どこか早熟のイメージがあるが、これは早熟ということではなく、単調なスピードタイプが多いということ。要するに、単調なスピードだけでは古馬になってからオープンや重賞では簡単には対応できないということだろう。

しかしレッドエルディストの芦毛は、カロとゼダーンという強烈なグレイソヴリンのインブリードから派生しているが、快速グレイソヴリンの系統でありながら、なぜか子孫は素晴らしい成長力を持ったタフな中距離タイプ、もしくはステイヤータイプが出やすいことでも知られる。エアグルーヴやジャングルポケットなどの父として知られるトニービンや、強靭なスタミナとスピードで天皇賞を2度制したタマモクロス、そして一時代を築いたビワハヤヒデはその代表格。

どういう事情かは知らないが、メジロマックイーンやゴールドシップに伝わるザ・テトラークに端を発する芦毛も、分岐してネイティヴダンサーに端を発する芦毛も、スピード化が著しい今の時代になぜかスタミナタイプがしぶとく残っているのである。まあ近代競馬における芦毛の歴史は浅いから、多くはザ・テトラークに行きつくことになるらしいが。

芦毛の話はともかく、ここ2戦のレッドエルディストの競馬を見ていると、芦毛特有のタフなスタミナがこの大舞台でも存分に生かせそうな、そんな予感がある。青葉賞勝ち馬はダービーに縁がない・・・それならば、青葉賞2着馬にダービーを勝ち取ってもらおうではないか。ウイナーズサークル(父シーホーク)以来ダービー史上2頭目の芦毛のダービー馬誕生に期待する。

であれば、当然相手は青葉賞勝ち馬のヴァンキッシュラン(父ディープインパクト)ということになる。レッドエルディストよりもこちらが先着する可能性はもちろん高いが、この馬は勝つときも負けるときも厳しい競馬をしていない印象。ただ、成長力の余力はまだありそうだから、当然先頭ゴールの可能性もある。

皐月賞組からは、蛯名騎手の悲願を背負って皐月賞馬ディーマジェスティの2冠達成の可能性は高い。これが単穴。あとは上で触れたレインボーラインの意外性、そして当然サトノダイヤモンド(父ディープインパクト)は重く押さえたい。

スマートオーディン(父ダノンシャンティ)は強いとは思うが、今までとはメンバーが違うから、同じ競馬で勝つまではどうか・・・という評価にしたい。マカヒキ(父ディープインパクト)も、川田騎手だからおそらく小難しいことは考えず、直線勝負に徹するだろう。うまく展開が嵌れば末脚は強靭なだけに、どこまで追いこんでくるか注目。

あとはリオンディーズを加え、今年のダービーはこのあたりまでで勝負するつもりで今はいる。
ダービーは東京10Rなので、お間違いなく!

◎ レッドエルディスト
○ ヴァンキッシュラン
▲ ディーマジェスティ
△ レインボーライン、サトノダイヤモンド、スマートオーディン、マカヒキ、リオンディーズ
重注 プロフェット
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