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日曜阪神〜第57回宝塚記念(G?T)

上半期を締めくくる一戦らしく、ゴールドアクターを除く王道路線の主役たちが集う白熱のグランプリになりそう。そして、夏のグランプリらしく、どうやら良馬場での競馬は期待できそうもない。それだけに、逆に力勝負のレースが期待できそうではある。

注目は当然2冠馬ドゥラメンテ(父キングカメハメハ)で間違いないが、ただ、2冠を制したあとは骨折に見舞われ、そして復帰戦を快勝したものの、ドバイSCで今度は落鉄の不運に遭い、結局「2冠馬」の肩書は1年前から据え置き状態である。流れは決して良くはない。

昨年の覇者ラブリーデイ(父キングカメハメハ)も、昨年はゴールドシップが実質不在となった宝塚記念で、グランプリとしてはあまりにも低レベルのレースになったことが幸いした。能力の高さは間違いないが、基本的には府中や京都など、広くて坂がきつくないコースのほうが向く。昨年秋の勢いはもう感じられない。

展開のカギを握りそうなのが、武豊のキタサンブラック(父ブラックタイド)か。内回りだけに、菊花賞や天皇賞春のようなラクな競馬はおそらくさせてもらえない。あとは厳しい競馬になったとき、キタサンブラック自身がどこまで頑張れるかにかかる。流れはまったく厳しくなかった小回り有馬記念でも、ゴールドアクター以下に差された3着だったが、当時からどのくらい成長しているのかがキタサンブラックの取捨の最大のポイントだろう。

カレンミロティック(父ハーツクライ)、ラブリーデイあたりを行かせて注目のドゥラメンテが早目に動いて出そうな気がする。道悪も考慮すれば、今年はグランプリらしく厳しい流れになる。ドゥラメンテを差せる馬に注目したい。

中心はフェイムゲーム(父ハーツクライ)にした。実は一昨年の宝塚記念でも重い印を打った記憶があるが、あのときはまだ馬が若く、かかって終わってしまった。なぜフェイムゲームに注目したかというと、やはりこの馬はキレよりも持久力にモノを言わせたいタイプで、当時はゴールドシップが例によってとんでもないところからまくって非常に厳しいレースになることが予測されたから。

残念ながらフェイムゲームが自爆した結果に終わったが、すでに円熟味を増したフェイムゲームが、一昨年の「忘れ物」を取りに戻ってきたと個人的には考えている。天皇賞の凡走で完全に見放された人気になると思うが、前走は流れも追いだしのタイミングもまったくダメ、あれでは凡走するに決まっているという内容で、今回馬券を買うと決めていた私からすればむしろ非常にラッキーな結果だった。

忘れたころのフェイムゲーム・・・がんばってほしい。

相手はディープ牝馬のタッチングスピーチにした。同距離の京都記念で見せた道悪適性はサドラーズウェルズ由来。このクラスになるとおそらく誰もが多少の道悪ならこなすから、他が苦にする分・・・という発想はナンセンスだが、タッチングスピーチ自身、このあたりからいよいよ本格的に成長しそうな雰囲気がある。くしくも似たような血統のマリアライトにも通じるところがある。ここからの成長込みで、こちらを上位にとる。

単穴はそのマリアライトにした。こちらもディープ牝馬で、エリザベス女王杯以降はいよいよ完成された素晴らしい内容の連続で、ここでも十分勝ち負けは可能。

トーホウジャッカルは、懐かしい「高速ステイヤー」の響きが似合うタイプだけに、馬場が緩いこと自体そこまで歓迎ではないが、しかし爪に不安があるだけに、結果的にプラスになりそう。持久力勝負ならドゥラメンテを上回る可能性もある。

デムーロのドゥラメンテが(道悪適性がない、体調が万全ではないなど)何らかの理由で強気に乗らなかったときには当然前が残る。今度はキタサンとの叩きあいを制しても驚けないカレンミロティックはどうせ人気薄だろうし、今年のディープ産駒は男馬でも道悪適性が高そうなステファノスとアンビシャスあたりも押さえたい。

春の大一番、上半期ラストG?Tだけに、ここはなんとか億万長者になって春を締めくくりたいと思う。

◎ フェイムゲーム
〇 タッチングスピーチ
▲ マリアライト
△ トーホウジャッカル、ドゥラメンテ、カレンミロティック、ステファノス、アンビシャス
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