2016年07月22日
日曜中京〜第64回トヨタ賞中京記念(G?V)
サマーシリーズはどの距離でもかなりの難解レースになることが多いが、その中でも特筆してもよいレベルで毎年難解になるのが、今週の中京記念である。フラガラッハが出ていないという以外は今年も相変わらずかなりの難解レースになりそう。
中京記念自体は、ちょうど梅雨明けの時期にあたり、そこまで雨のイメージはないが、しかし全体的にパワーを要する中京コースの最終週だけに、その前の週までの馬場へのダメージがかなり大きくなることが多く、そういう条件でこそ好走できるフラガラッハのタイプを探す必要がある。
おそらくハンデも含め条件面で圧倒的に優位なのが54kgトウショウドラフタ(父アンライバルド)だろう。母方のジェイドロバリーからのタフな血がトウショウドラフタに大きな影響を与えている印象もあり、この時期の中京なら信頼できるはず。個人的にも、人気ながらこの馬の評価を下げるわけにはいかないと考えている。
とすると、やはり穴屋のスタンスとしては、「トウショウドラフタを負かせる馬を探せ!」がテーマになる。コースを考えると、できるだけ外枠の馬を狙いたい。
個人的には前々から将来性に期待していた56kgケントオー(父ダンスインザダーク)のここに来ての充実に注目している。前走阪神のオープン米子Sは、かなりの重い馬場で行われ、馬場適性を十分に生かした内容で圧勝。まあ中途半端な時期だからそのくらいで即重賞に通用するほど競馬は甘くないが、しかしこのレース、ケントオーから遅れること4馬身の2着だったのが、道悪実績十分、そしてG?Tでも連対経験があるクイーンズリングだったのだから驚いた。
確かにクイーンズリングもこの時期のレースだけに、万全に仕上げられることはなかったが、しかし陣営からすれば、それでも十分勝てるだけの力の開きがあると踏んでの出走だった。その青写真を完全にぶち壊したケントオーの走りは、確かにそれだけの内容だった。
折り合いに進境が見られて、トウカイテイオーの肌にダンスインザダークという血統が示すように、距離への融通も徐々に利くようになってきている。正直、トウショウドラフタはこの条件ならかなり強いと思うが、今のケントオーならこれを負かすチャンスは十分あると思う。今回はケントオーに期待する。
中京記念だから、何が飛んできても不思議ないレースだけに、一発大穴にも期待したい。そこで抜擢したいのが、牝馬のダンスアミーガ(父サクラバクシンオー)である。サクラバクシンオー産駒なのに1200mでのレース経験が一度もないというのが少々不思議だが、しかし祖母は名牝ダンスパートナー(菊花賞馬ダンスインザダークの姉)であり、母の父はエルコンドルパサーということで、なるほどスプリンターではない。
どうしてこんな配合なのかと不思議に思われるかもしれないが、さすがに母系の血(ニジンスキー×サドラーズウェルズ)が重すぎるだけに、それならば快速サクラバクシンオーのスピードを注ぐことを狙った配合なのだろう。マイル実績は十分。しかし新潟を除けば時計勝負には向かない。この時期、しかも坂のあるコースだからこそダンスアミーガは狙える。
中京記念だから手広く押さえなければならないが、筆頭は武豊騎手に乗り替わってきたダノンリバティ(父キングカメハメハ)、この馬もダートで走るくらいだから決して快速マイラーのタイプではない。時計がかかると浮上の目は大きくなるし、何よりこういう大混戦のレースで後方に控えたときの武豊騎手の追い込みは期待が高まる。ゴール前猛然と突っ込んでくるシーンもあるかもしれない。
次いでダッシングブレイズは当然として、内枠勢では馬場を気にしなさそうなステイゴールド産駒マイネルアウラート、そして小牧騎手との相性抜群のピークトラム、53kgで左回りなら可能性あるカレンケカリーナ、前走米子Sから1kg軽くなって福永騎手に乗り替わる超良血ガリバルディまでは押さえておきたい。余裕があれば、中京大得意のアルマディヴァンまで押さえてもいいかもしれない。
荒れる中京記念だけに、どうせ荒れるなら今年も盛大にやってもらいたい!
◎ ケントオー
○ トウショウドラフタ
▲ ダンスアミーガ
△ ダノンリバティ、ダッシングブレイズ、カレンケカリーナ、マイネルアウラート、ピークトラム
中京記念自体は、ちょうど梅雨明けの時期にあたり、そこまで雨のイメージはないが、しかし全体的にパワーを要する中京コースの最終週だけに、その前の週までの馬場へのダメージがかなり大きくなることが多く、そういう条件でこそ好走できるフラガラッハのタイプを探す必要がある。
おそらくハンデも含め条件面で圧倒的に優位なのが54kgトウショウドラフタ(父アンライバルド)だろう。母方のジェイドロバリーからのタフな血がトウショウドラフタに大きな影響を与えている印象もあり、この時期の中京なら信頼できるはず。個人的にも、人気ながらこの馬の評価を下げるわけにはいかないと考えている。
とすると、やはり穴屋のスタンスとしては、「トウショウドラフタを負かせる馬を探せ!」がテーマになる。コースを考えると、できるだけ外枠の馬を狙いたい。
個人的には前々から将来性に期待していた56kgケントオー(父ダンスインザダーク)のここに来ての充実に注目している。前走阪神のオープン米子Sは、かなりの重い馬場で行われ、馬場適性を十分に生かした内容で圧勝。まあ中途半端な時期だからそのくらいで即重賞に通用するほど競馬は甘くないが、しかしこのレース、ケントオーから遅れること4馬身の2着だったのが、道悪実績十分、そしてG?Tでも連対経験があるクイーンズリングだったのだから驚いた。
確かにクイーンズリングもこの時期のレースだけに、万全に仕上げられることはなかったが、しかし陣営からすれば、それでも十分勝てるだけの力の開きがあると踏んでの出走だった。その青写真を完全にぶち壊したケントオーの走りは、確かにそれだけの内容だった。
折り合いに進境が見られて、トウカイテイオーの肌にダンスインザダークという血統が示すように、距離への融通も徐々に利くようになってきている。正直、トウショウドラフタはこの条件ならかなり強いと思うが、今のケントオーならこれを負かすチャンスは十分あると思う。今回はケントオーに期待する。
中京記念だから、何が飛んできても不思議ないレースだけに、一発大穴にも期待したい。そこで抜擢したいのが、牝馬のダンスアミーガ(父サクラバクシンオー)である。サクラバクシンオー産駒なのに1200mでのレース経験が一度もないというのが少々不思議だが、しかし祖母は名牝ダンスパートナー(菊花賞馬ダンスインザダークの姉)であり、母の父はエルコンドルパサーということで、なるほどスプリンターではない。
どうしてこんな配合なのかと不思議に思われるかもしれないが、さすがに母系の血(ニジンスキー×サドラーズウェルズ)が重すぎるだけに、それならば快速サクラバクシンオーのスピードを注ぐことを狙った配合なのだろう。マイル実績は十分。しかし新潟を除けば時計勝負には向かない。この時期、しかも坂のあるコースだからこそダンスアミーガは狙える。
中京記念だから手広く押さえなければならないが、筆頭は武豊騎手に乗り替わってきたダノンリバティ(父キングカメハメハ)、この馬もダートで走るくらいだから決して快速マイラーのタイプではない。時計がかかると浮上の目は大きくなるし、何よりこういう大混戦のレースで後方に控えたときの武豊騎手の追い込みは期待が高まる。ゴール前猛然と突っ込んでくるシーンもあるかもしれない。
次いでダッシングブレイズは当然として、内枠勢では馬場を気にしなさそうなステイゴールド産駒マイネルアウラート、そして小牧騎手との相性抜群のピークトラム、53kgで左回りなら可能性あるカレンケカリーナ、前走米子Sから1kg軽くなって福永騎手に乗り替わる超良血ガリバルディまでは押さえておきたい。余裕があれば、中京大得意のアルマディヴァンまで押さえてもいいかもしれない。
荒れる中京記念だけに、どうせ荒れるなら今年も盛大にやってもらいたい!
◎ ケントオー
○ トウショウドラフタ
▲ ダンスアミーガ
△ ダノンリバティ、ダッシングブレイズ、カレンケカリーナ、マイネルアウラート、ピークトラム
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