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日曜京都〜第36回マイルCS(G?T)

先週のエリザベス女王杯と同じく京都外回り。しかし今週のマイルチャンピオンシップはレース名のとおりマイル戦で行われる。そのエリザベス女王杯では、スミヨンの神がかり的騎乗もあって、形の上ではラッキーライラックの「復活」のふた文字が各所で躍っていた。

しかし個人的には、ラッキーライラックが復活したとは思っていない。あのくらい走って当然・・・そのように思っていた。スミヨンが世界的に見ても名手であることは誰もが知るところ。結果を出してなお、ラッキーライラックの距離適性には未だ疑問が残り、いつになく位置にこだわらなかったスミヨンも多少距離を気にしていた印象はあった。一瞬の爆発力が生きる流れも味方しただろう。

ラッキーライラックは、ベストとはいえない(と思われる)距離でもああいう競馬ができるだけのポテンシャルはすでに証明していた。それでもスミヨンのアシストが加味されればたちまちかつての輝きを取り戻して見せたからやっぱり素晴らしい。

では、なぜ今年のラッキーライラックはそれまで結果を出せず、1年半以上も勝ち星から遠ざかってしまったのだろうか?ラッキーライラックはほんとうに「復活」だったのだろうか?繰り返すが、私はそう思っていない。

スミヨンと石橋騎手の力量を比較するのはナンセンスだろう。そこを追及するのはヤボというもの。石橋騎手が競馬を教えてくれたから今回の勝ちがあった・・・そんな美談に着地させてしまえばそれほどラクなことはない。私は、そうはしない。

はっきり言って、今年の石橋騎手の、ラッキーライラックの騎乗は目にあまるものがあったように私には思えた。逐一振り返ることはしないが、少なくともヴィクトリアマイルは、ふつうに乗っていれば十分勝てたレースだったと思う。ラッキーライラックの名誉のためにも、これだけは言っておきたかった。ようやく待ちに待ったG?T2勝目を挙げることができたので、やっとここで言うことができた。

まあ仮にVMを勝ってしまっていたら今回の乗り替わりはなかったかもしれないし、今後を占う意味では、スミヨンへのスイッチはラッキーライラックにとっても「失われた1年」を取り戻すためのターニングポイントになりうるスイッチであったと、個人的にはプラスにとらえたいと思う。


前置きが長くなったが、マイルCSを考えよう。
おそらくダノンプレミアム(父ディープインパクト)が人気する組み合わせかと思われるが、同じ勝負服、同じ父のダノンキングリーがこれを追う。プレミアムは悪くない枠だと思うが、この馬、一生懸命走りすぎるところがある。究極のスピード勝負となった天皇賞秋で走りすぎた可能性はないか。ここは要検証。

キングリーは最内枠。ラッキーライラックは同じく白帽で内から鋭く抜けたが、あれは流れからしてちょっと特殊すぎた。今回はマイルG?Tらしく厳しい流れが想定される。脚質を考えても、最内枠は少しイヤな枠だと思う。

ということで、いちおう人気2頭を嫌う根拠はできた。京都はさほど芝が速くない。徹底先行タイプもいない。おそらく1分32秒ちょいの決着・・・誰もが走れる時計になりそう。これだけで波乱の要素は十分である。

◎ レイエンダ(前走見違える内容。時計かかってきてチャンス)
○ マイスタイル(初1400は悪くなかった。スピード負けはない。誰も行かないなら単騎もアリ)
▲ レッドオルガ(まったくの人気薄。死んだふり大外ブン回しOK)
△ インディチャンプ(虎視眈々)
△ ダイアトニック(スミヨンこえー)
△ アルアイン(明らかな鞍上強化)
△ ダノンプレミアム
△ クリノガウディー(古馬と互角、着はある)

外人が飛べば波乱・・・そんなレースになるのかなー。
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