2017年11月10日
日曜京都〜第42回エリザベス女王杯(G?T)
個人的にはハンデ戦の福島記念のほうが好きなのだが、今年はディープインパクト産駒とステイゴールド産駒ばかりのえらい偏ったレースなので、京都のエリザベス女王杯のほうで勝負したい。
このレース、淀の外回り芝2200mというコース設定からか、例年ほとんどがスロー、速くても平均ペースに毛が生えたようなおとなしい競馬が行われる。まあ将来牧場に戻ってからも非常に重要な仕事が待っている牝馬のレースだからそれも十分アリだとは思うが、世界最高峰の凱旋門賞を見ていると、勝つのは牝馬ばかりであるのもまた事実。
しかも、男馬を弾き飛ばし壁を突き破って突き抜けたザルカヴァのような怪物や、今年男馬をまったく相手にしなかったエネイブルや、オルフェーヴルをひきちぎって何十年ぶりだかの連覇を果たしたトレヴや、あのディープインパクトを並ぶ間もなく差し切ってしまった高齢牝馬のプライド(2着)など、日本では考えられないバケモノじみた牝馬が世界のトップに君臨するのが現状である。
それを考えると、そろそろエリザベス女王杯も本格的な厳しい競馬になってほしいという気持ちも少しある。今年もそうならない可能性のほうが高いメンバー構成だが、途中から流れを変えてそういう厳しい競馬になったとき、チャンスが巡ってくる人馬に期待したい。いや、それが十分可能な人馬だと思う。
中心は芦毛のマキシマムドパリ(父キングカメハメハ)と、菊花賞で見事な騎乗だった藤岡佑介のコンビに期待する。今年春、個人的にはヴィクトリアマイルで本命予定だったが、脚部不安を発症して回避となり、残念ながら超大穴的中はならなかった。
マイルG?Tでマキシマムドパリが通用するはずないじゃないか・・・の声も聞こえてきそうだが、いや、この馬は底力勝負になったときは強い。負けるときはだいたい脚を余している。秋華賞でとてつもないラップを追走してもただ1頭最後まで頑張りとおしたように、府中マイルG?Tのような息が入りづらい、みんなが厳しい競馬ではまさかの台頭があったはず。
芦毛はハイエストオナー−ケンマール−カラムーンとさかのぼる、快速系ゼダーンの系統では唯一底力あふれる流れ(私の知る限りでは)。仮に自ら動いて厳しい流れを自らつくることができれば、ディープ牝馬たちが持つ強烈な決め手を殺すことができると読む。
問題は、そういう競馬を乗り役がこなすかどうか・・・である。従来の藤岡騎手であれば、そういう競馬を最もしたがらなかったはず。この騎手はとにかく無難に乗りたがるところがあった。しかし彼はあの過酷な菊花賞で果敢にスパートして一旦先頭、キセキの鬼脚には屈したが見事な2着、見事な騎乗だった。
あの競馬をもう一度再現してもらえないだろうか?菊花賞のクリンチャーと条件(というか雰囲気)が似ている。前走大敗し、気楽な立場でマキシマムドパリにとってベストの乗り方をもう一度してくれることを願って、今年はマキシマムドパリから入る。
相手は本格化成ったステイゴールド産駒クロコスミアにした。クロコスミアの逃げは、展開に恵まれて逃げ切るタイプではない。相手に競られてもそこから巻き返す、こちらもステイヤータイプの粘り腰が魅力。普通なら、私が願う「マキシマムドパリのロングスパート」はクロコスミアにとって最も苦しい展開に思われるかもしれないが、いや、この馬はむしろ途中から一気の加速のほうが後続の脚をつかわせられる分プラスが生まれるタイプ。
途中から「クイースプマンテ−テイエムプリキュア」のエリザベス女王杯が再現されるなら個人的には大歓迎である。
では、ブエナビスタタイプはどれかというと、これはディープ牝馬の面々だろう。ほんとうはタッチングスピーチを買いたいのだが、雨に恵まれることはなさそうだから、力通りヴィブロス、ミッキークイーンは順当に押さえたい。そして、マキシマムドパリが早めに動くことでみながみなまくり合戦になったとき、そういう中に入らず内枠で不気味に脚をためていそうな池添騎手のハッピーユニバンス(父ジャングルポケット)にも少し注目してみたい。
ムーアに乗り替わるなら、ルージュバック(父マンハッタンカフェ)の悲願達成の瞬間も目にしたいなぁ・・・今回は人気先行を承知で、これが単穴。
あとは今回のほうがコースは合うモズカッチャン(父ハービンジャー)とデムーロ兄、武豊騎手から川田騎手に乗り替わっても馬のほうが競馬が上手だから心配不要な芦毛スマートレイアー(父ディープインパクト)あたりまでは押さえたい。また、マキシマムドパリが動かない(いつもの藤岡)なら、成長力ありそうなジュールポレール(父ディープインパクト)の評価は一気に上げたいので、パリをはずした馬券で買う。これでジュールとパリで決まったりしたら私は気絶する。
秋華賞を勝ったディアドラは、あのときはすべてがうまく行きすぎた印象。今度はそういう利害が生じにくいコースに替わってどうか。そして昨年の覇者クイーンズリングも、デムーロ弟に乗り替わりはなんとなく皐月→ダービーのロゴタイプのイメージとかぶるのがちょっとイヤ。まああのころにくらべてクリスチャンは見違えるくらい上手になっている印象だが。
まあとにかく最近やっと馬券が好調になってきているから、ここも一発デカいのを当てたいぞ!
◎ マキシマムドパリ(orジュールポレール)
○ クロコスミア
▲ ルージュバック
△ ヴィブロス、ミッキークイーン、モズカッチャン、スマートレイアー、ハッピーユニバンス
重注 タッチングスピーチ
このレース、淀の外回り芝2200mというコース設定からか、例年ほとんどがスロー、速くても平均ペースに毛が生えたようなおとなしい競馬が行われる。まあ将来牧場に戻ってからも非常に重要な仕事が待っている牝馬のレースだからそれも十分アリだとは思うが、世界最高峰の凱旋門賞を見ていると、勝つのは牝馬ばかりであるのもまた事実。
しかも、男馬を弾き飛ばし壁を突き破って突き抜けたザルカヴァのような怪物や、今年男馬をまったく相手にしなかったエネイブルや、オルフェーヴルをひきちぎって何十年ぶりだかの連覇を果たしたトレヴや、あのディープインパクトを並ぶ間もなく差し切ってしまった高齢牝馬のプライド(2着)など、日本では考えられないバケモノじみた牝馬が世界のトップに君臨するのが現状である。
それを考えると、そろそろエリザベス女王杯も本格的な厳しい競馬になってほしいという気持ちも少しある。今年もそうならない可能性のほうが高いメンバー構成だが、途中から流れを変えてそういう厳しい競馬になったとき、チャンスが巡ってくる人馬に期待したい。いや、それが十分可能な人馬だと思う。
中心は芦毛のマキシマムドパリ(父キングカメハメハ)と、菊花賞で見事な騎乗だった藤岡佑介のコンビに期待する。今年春、個人的にはヴィクトリアマイルで本命予定だったが、脚部不安を発症して回避となり、残念ながら超大穴的中はならなかった。
マイルG?Tでマキシマムドパリが通用するはずないじゃないか・・・の声も聞こえてきそうだが、いや、この馬は底力勝負になったときは強い。負けるときはだいたい脚を余している。秋華賞でとてつもないラップを追走してもただ1頭最後まで頑張りとおしたように、府中マイルG?Tのような息が入りづらい、みんなが厳しい競馬ではまさかの台頭があったはず。
芦毛はハイエストオナー−ケンマール−カラムーンとさかのぼる、快速系ゼダーンの系統では唯一底力あふれる流れ(私の知る限りでは)。仮に自ら動いて厳しい流れを自らつくることができれば、ディープ牝馬たちが持つ強烈な決め手を殺すことができると読む。
問題は、そういう競馬を乗り役がこなすかどうか・・・である。従来の藤岡騎手であれば、そういう競馬を最もしたがらなかったはず。この騎手はとにかく無難に乗りたがるところがあった。しかし彼はあの過酷な菊花賞で果敢にスパートして一旦先頭、キセキの鬼脚には屈したが見事な2着、見事な騎乗だった。
あの競馬をもう一度再現してもらえないだろうか?菊花賞のクリンチャーと条件(というか雰囲気)が似ている。前走大敗し、気楽な立場でマキシマムドパリにとってベストの乗り方をもう一度してくれることを願って、今年はマキシマムドパリから入る。
相手は本格化成ったステイゴールド産駒クロコスミアにした。クロコスミアの逃げは、展開に恵まれて逃げ切るタイプではない。相手に競られてもそこから巻き返す、こちらもステイヤータイプの粘り腰が魅力。普通なら、私が願う「マキシマムドパリのロングスパート」はクロコスミアにとって最も苦しい展開に思われるかもしれないが、いや、この馬はむしろ途中から一気の加速のほうが後続の脚をつかわせられる分プラスが生まれるタイプ。
途中から「クイースプマンテ−テイエムプリキュア」のエリザベス女王杯が再現されるなら個人的には大歓迎である。
では、ブエナビスタタイプはどれかというと、これはディープ牝馬の面々だろう。ほんとうはタッチングスピーチを買いたいのだが、雨に恵まれることはなさそうだから、力通りヴィブロス、ミッキークイーンは順当に押さえたい。そして、マキシマムドパリが早めに動くことでみながみなまくり合戦になったとき、そういう中に入らず内枠で不気味に脚をためていそうな池添騎手のハッピーユニバンス(父ジャングルポケット)にも少し注目してみたい。
ムーアに乗り替わるなら、ルージュバック(父マンハッタンカフェ)の悲願達成の瞬間も目にしたいなぁ・・・今回は人気先行を承知で、これが単穴。
あとは今回のほうがコースは合うモズカッチャン(父ハービンジャー)とデムーロ兄、武豊騎手から川田騎手に乗り替わっても馬のほうが競馬が上手だから心配不要な芦毛スマートレイアー(父ディープインパクト)あたりまでは押さえたい。また、マキシマムドパリが動かない(いつもの藤岡)なら、成長力ありそうなジュールポレール(父ディープインパクト)の評価は一気に上げたいので、パリをはずした馬券で買う。これでジュールとパリで決まったりしたら私は気絶する。
秋華賞を勝ったディアドラは、あのときはすべてがうまく行きすぎた印象。今度はそういう利害が生じにくいコースに替わってどうか。そして昨年の覇者クイーンズリングも、デムーロ弟に乗り替わりはなんとなく皐月→ダービーのロゴタイプのイメージとかぶるのがちょっとイヤ。まああのころにくらべてクリスチャンは見違えるくらい上手になっている印象だが。
まあとにかく最近やっと馬券が好調になってきているから、ここも一発デカいのを当てたいぞ!
◎ マキシマムドパリ(orジュールポレール)
○ クロコスミア
▲ ルージュバック
△ ヴィブロス、ミッキークイーン、モズカッチャン、スマートレイアー、ハッピーユニバンス
重注 タッチングスピーチ