アフィリエイト広告を利用しています

日曜東京〜第22回NHKマイルC(G?T)



かつて・・・といっても創設間もない当初、皐月賞や日本ダービーよりもはるかにハイレベルの競馬が展開されたNHKマイルカップは、時代を重ねるにつれ、おいおい、このレベルのレースをG?Tだなんて言っていていいのか?というくらい低調なメンバーで行われることが多くなった。

しかし当時は内国産よりははるかに優れた外国産馬がクラシック出走の権利を持たなかったわけだから、「○外ダービー」などとも呼ばれたNHKマイルCのレベルが驚くほど高くなるのは当然のことだった。だから逆に、「○外ダービー」とともに「外国産馬」というカテゴリ自体が完全に形骸化した今、NHKマイルCが混沌を極めるのも当然のことである。

でもそれは、日本の生産者の努力の証明でもあるし、馬券を買うファンにとっても「馬券」という競馬の狭義にこだわるなら、むしろ大歓迎でもある。だって、G?Tだなんてとても言えるレベルのメンバーではないのに、みながみな、ほかのG?Tと同じスタンスで馬券を求めれば、波乱にならないはずがないからである。

ここ数年同様、「史上最高レベル」などと呼ばれたクラシック戦線(今年は特に牝馬クラシック)も桜花賞と皐月賞がすでに終了している。ただ今年の傾向として言えることは、ハイレベルのクラシックを勝つだろうと思われた組が誰ひとりとして勝ち上がっていないこと。

はじめに注目を集めた怪物フランケルの娘ミスエルテ(土曜午前11時現在で単勝4番人気)は、競走馬としての完成度が著しく低く、ポテンシャルの高さを競馬に反映させることができないままNHKマイルに出走してきた。桜花賞まではまったく目立つところがなかったクロフネの芦毛アエロリットは現在3番人気である。人気の上では早くも看過できない逆転現象が起こっている。

桜花賞の好走は約束されていたはずのもう1頭のフランケル牝馬ソウルスターリングも、これを負かすなら・・・と期待されたアドマイヤミヤビも、これら「3強」を差し置いて、やっぱりコレが一番強いだろうと目されたディープ牝馬のファンディーナも、みながみな負けてしまったというのが今年のここまでのクラシックの様相である。

レースを重ねるごとにどんどん混戦の度合いが高まるから今年はおもしろい。そんな中で、そうしたハイレベルのクラシックではとてもではないけれど勝ち目がなさそうな組が、NHKマイルにこぞって出走してくるのだ。大混戦はもちろんだが、まずまともに収まりそうなレースではない。

クラシック組を重視する。中心は、皐月賞でも本命にしたエンパイアメーカー産駒プラチナヴォイス、この馬にもう一度期待する。皐月賞では片目だけブリンカーを装着して臨んだが、左回りの今回、ブリンカー装着はない。

思えば、ただでさえハイレベルの皐月賞に、マイナスのファクターも織り込んだ期待を馬券に反映させるほうが間違いだった。10着は納得の結果。ただ、さすがにちょっと走りすぎだろう・・・と思われるほどのレコードで走った勝ち馬からはコンマ5秒差で、しかも紛れが生じやすい中山内回りコースの結果である。着順ほどは全然負けていない。

多少気性に問題がありそうだから、ブリンカーが外れたとしても不安はあるが、この馬がすべてを出し切ったときには、皐月賞よりも大幅にレベルダウンの今回、勝機は十分すぎるほどある。現在12番人気・・・NHKマイルらしい結果が期待できそうである。持ち時計優秀なプラチナヴォイスに「今度こそ」の期待を込める。

相手は、池添騎手に乗り替わって大外枠に入ったガンサリュート(父ダノンシャンティ)の大駆けにも期待する。こちらは展開の利が生じる可能性がありそうな気がする。

というのも、府中のマイル戦といえば、驚くほどのハイペースの可能性を秘めるからである。1年で最も時計が速くなるこの時期に行われ、スタートして直線が長い府中コースは、そんなにスピードが出ていないと体内時計を狂わせるくらいスピードが出やすいコンディションである。

NHKマイルや次週のヴィクトリアマイルで安田記念を上回るようなとんでもない時計が計測されるのはおそらくそのためだろう。そういう厳しい府中のマイル戦をこなすのは、決まって「2000前後で好走経験がある馬」である。厳しい流れを読み、無欲で大外を回ってこられる池添騎手は怖い。ガンサリュートは現在15番人気・・・

そういうイレギュラーなペースを冷静にジャッジできるのは外国人ジョッキーではなく、日本での経験が豊富なベテラン日本人ジョッキーだろう。大ベテランの柴田善臣騎手が乗るディバインコード(父マツリダゴッホ)を中でも重視したい。もちろん武騎手のジョーストリクトリ(父ジョーカプチーノ)、横山典弘騎手のアエロリットは押さえなければならない。

人気でも飛ばしそうな気配がムンムン漂うデムーロのカラクレナイ(父ローエングリン)は、府中のマイルというタイプではなさそうな気がするが、これで勝たれたらもうカラクレナイとデムーロに謝るしかない。ルメールのモンドキャンノ(父キンシャサノキセキ)も最内枠に入ってしまい、さすがの名手ルメールでも非常に競馬しにくいはず。

それならば、少し仕掛けを遅らせてイン強襲を狙っていそうな戸崎騎手のタイムトリップ(父ロードアルティマ)、人気でも末脚一気しか頭になさそうな福永騎手のレッドアンシェル(父マンハッタンカフェ)あたりを押さえたい。

ミスエルテは、ポテンシャルだけなら勝って不思議ないが、初の長距離輸送を経験し、まったく慣れない環境で雰囲気が違う府中のG?T・・・ポテンシャルをすべて発揮できる要素に乏しい気もするのだが・・・まあ池江厩舎だからそのあたりの帳尻は合わせてくるとは思うが。

であれば、共同通信杯でスワーヴリチャードとコンマ4秒差、前走NZTは叩きと考えると券になる可能性は十分のタイセイスターリー(父マンハッタンカフェ)にも少し注意したい。雨で馬場悪化があるなら時計が足りないオールザゴー(父ステイゴールド)と、大雨にでもなったらキョウヘイ(父リーチザクラウン)の評価をそれぞれ見直したい。

ということで、どこからでも入れる大混戦のマイルC、馬券的には非常に楽しみなレースである。上位人気がまとめてすっ飛んでくれたらますます楽しくなるが、果たして・・・

◎ プラチナヴォイス
○ ガンサリュート
▲ ディバインコード
△ レッドアンシェル、ジョーストリクトリ、アエロリット、タイムトリップ、タイセイスターリー
重注 オールザゴー

この記事へのコメント

プロフィール

リンク集
ファンブログのおすすめサイト
FX

Powered by ファンブログ

1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
月別アーカイブ
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: