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日曜中京〜第43回高松宮記念(G?T)他




今週は注目の高松宮記念がメインということになるが、ここにはロードカナロアが出走します。以上!(←もういいですね・・・)

まあロードカナロアが出走することは確かに間違ってはおらず、しかもこのロードカナロアが現在世界で一番強いスプリンターである可能性も非常に高いと考えられるから、ここはロードカナロアがどんな走りを披露してくれるのか、これは無条件に注目ということにはなる。

このところ、マイル以下の短距離路線は、日本の競馬のレベルが果たしてどうなの?という、いささか悶々としなければならない時期が長かったが、しかしこのロードカナロアがそういういやぁーな流れをバッサリと断ち切ってくれたから、競馬ファンとしてロードカナロアにはぜひ「さすが!」と思われるような走りを期待したい気持ちも強い半面、しかしいざ馬券の話となると、ロードカナロアがそんなに不動の軸馬として信頼できるの?という部分も正直ある。

火曜日あたりにも少し書いたが、中京の芝コースは、開催が短縮されて、開幕後の良好な馬場状態がキープされたまま日程を終えてしまう函館、札幌以上にタフな洋芝コースであるという点で、ロードカナロアの走りは本当に信頼してよいのかという疑問がどうしてもぬぐえないのである。

その根拠は昨年の春から夏にかけて。
カレンチャンが一昨年の暮れに香港スプリントにチャレンジしたことはおそらくみなさんも覚えていることと思うが、あのときカレンチャンは輸送トラブルのあおりをまともに食ってしまい、香港スプリントで力を発揮することができず、しかもその影響は大きく長引き、復帰はオーシャンステークスまでずれこんだ。

そしてそのオーシャンスSでも、カレンチャンの本来の走りからは程遠い内容の4着と敗れていた。
そのころロードカナロアは、完全に本格化したと思われる破竹の勢いだったことも記憶に新しいところ。

しかし、本番の高松宮記念では、おそらくまだ完調には達していなかったように個人的には見えたカレンチャンが、ロードカナロアを最後まで抑え込んで王位を防衛したのだった。
そのとき私は「あれ、ロードカナロアはカレンチャンに本当に力負けをしたの?」と自問自答したことをよく覚えている。

そして6月の函館スプリントステークスで、断然人気のロードカナロアは、よもやの2着に敗れ、そのとき私は「あ、やっぱりあれは力負けではなく、ロードカナロアは洋芝の適性がそれほど大きくないんだな・・・」という印象を受けたのである。

まあ私の印象など、基本的には正しいことはないし、あのころよりも数段パワーアップし、しかも昨年ほど重い馬場ではない今年の中京なら、今のロードカナロアにとって不安材料にはならないのかもしれないが、馬券を考えたとき、ただお金がいっぱいほしいからという理由で「ロードカナロアわ来ないの!」なんて言い張るのはあまりにも大人げないということで、今回は無理やり理由をコジつけて、ロードカナロアの評価を下げることにした。

まあ、香港の洋芝はこなしているから問題ないとは思うが・・・
ただ、血統的にもロードカナロアは平坦巧者だと思う。

で、ロードカナロア以外で注目を集めるのが、さすがにG?Tだけあって非常にレベルの高い組み合わせになっている。
中でも、まるで昨年のロードカナロアを見るような破竹の勢いのサクラゴスペルを筆頭に、力をつけたドリームバレンチノ、悲願のG?T制覇を目指すサンカルロ、どうやら復調してきそうなマジンプロスパー、これまで不運が続いたダッシャーゴーゴーなど、役者は十分そろっている。

この中から本命を決められればそれだけ的中確率も高まるとは思うものの、これだけのメンバーを相手に、ロードカナロアが一本かぶりなのだから、ここは一発逆転大ホームランを狙って夢を買うのも悪くはないかな・・・という考えから、思い切って戸崎騎手のフィフスペトルから入る。

フィフスペトルはデビュー2連勝を洋芝の函館で飾り、早々と重賞ウィナーとなった。
その後も稍重のマイルCSで2着など、G?T戦線でも活躍があるから、決して早熟タイプではない。

枠はロードカナロアの隣で、しかも自信満々に外を回しそうなロードカナロアを見ながら競馬できるという点では、願ってもない枠になった。
本来マーク屋で、しかし切替が早い戸崎騎手、一発ならこのタイプだと思う。

そして、相手はダッシャーゴーゴーにした。
なんと大外を引いてしまったのがちょっとショックなのだが、川田騎手もこの馬に対する思い入れは強いだろう。
基本的にペース判断がうまいジョッキーではないが、ときどき信じられないような神がかった騎乗を見せるだけに、ダッシャーへの「恩返し」のためにも、今回はそういう騎乗を見せてもらいたい。

そして単穴は、これこそ本当の意味で「一発」を期待しているシルクフォーチュンにした。
この馬の強烈な末脚はすでに知られるとおりだが、それにしてもあの脚は、少なくともダート専用という種類の末脚であるようにはどうしても思えない。
強いがのいるのは重々承知しながら敢えてここにチャレンジしてきているのだから、勝算があってのことではないか。

押さえの筆頭は、絶好調のサクラゴスペル。
初めて強い相手との対戦となるが、今の勢いならやれて不思議ない。
それから、中京の芝はいかにも合いそうなエピセアローム。
あとは悲願のサンカルロと力つけたドリームバレンチノ。

もちろんロードカナロアは押さえるつもりだし、マジンプロスパーも3着なら十分あると思う。
それより何より、まずは日経賞、当てるぞ!

◎ フィフスペトル
〇 ダッシャーゴーゴー
▲ シルクフォーチュン
△ サクラゴスペル
△ エピセアローム
△ サンカルロ
△ ドリームバレンチノ
△ ロードカナロア








それから、高松宮記念の裏開催になるマーチステークスについてもひとこと。


日曜中山〜第20回マーチS(G?V)

荒れるハンデ戦!荒れろよ荒れろ!
アレアレ・・・って言ってる間に大穴馬が・・・

◎ ナリタシルクロード(江田照!土日逃げちゃえ!)
〇 フレイムオブピース(減点材料なし)
▲ マイネルスターリー(血統的にやれて不思議なし)
△ ナイトフッド(この子のお母さんが好きでして・・・)
△ タカオノボル(孝雄!登る!←意味なし)
△ コスモファントム(久々走る)
△ ジョヴァンニ(小回り得意)
△ グランドシチー(能力右翼もハンデと下降線が・・・)






土曜中山〜第61回日経賞(G?U)他

人気のステイゴールド産駒2頭が大外枠に入った今年の日経賞、天皇賞・春、あるいは宝塚記念に、そして場合によっては香港にと興味が高まるレースであるが、馬券的には波乱になりやすいレースであることもすでにファンは学習済みのことと思う。

ここにはネコパンチが出走するから、昨年のように大逃げがあれば、後続の有力馬を幻惑して今年もまた大波乱が期待できるかもしれない。

ネコパンチがスローで逃げることはまずあり得ないから、小回り中山の長距離戦の厳しい流れなら、ステイゴールド産駒はますます有利。
ただ、フェノーメノは正直言って、あまり距離が延びないほうがよいタイプである印象もあり、私は英愛ダービー馬のシャーリーハイツの血を引くオーシャンブルーのほうを上位にとりたい。

しかし本命をこの2頭から選ぶわけにもいかないので、ここは少しひねりを加えて、ここにきてようやく本格化したと思われるリアルシャダイの血がタフな競馬に生きてきそうなトランスワープを中心にとった。

8歳馬、しかしこれまで大事に使われて、ここがまだ23戦目だから、年齢ほど数を使われているわけではない。
とすると、ここでの本格化は、普通で言えば6歳馬が本格化したと同じくらいの信憑性があるのではないか——年齢で人気を落とすようなら、これはかっこうの狙い目となりそう。
現在の中山はかなり時計がかかってきているから、洋芝巧者がこの距離で新味を発揮するのではないか。

そして相手は、これも前走は中山記念で人気を裏切ってはいたものの、しかし実はこのくらいの距離の厳しい流れこそ向きそうなタッチミーノットにした。
あまり器用なタイプではないだけに、本来府中向きなのかもしれないが、幸いにも内枠を引くことができ、そしてペースに惑わされることはまずない横山騎手、チャンスは大きいと思う。

そして単穴は、外枠でもオーシャンブルーでしかたがない。
一部では、「オーシャンブルーの有馬記念はあまりにも展開が向き過ぎた」などとささやかれているようだが、いやいや、この馬は実は考えられている以上に力があると思う。
ここは枠だけだと思う。

そして押さえの筆頭は、当然フェノーメノということになる。本来もう少し高い評価でもいいのだが、しかしあまりネコパンチが作る厳しいペースはありがたくないのではないか。

それからダノンバラード、厳しい流れなら天皇賞馬のマイネルキッツの復活にも注意しなければならないし、あとは馬場が良さそうな外に出すタイミング次第のカポーティスター、そして逃げるネコパンチまで押さえる。
余裕がある人はメイショウカンパクあたりまで押さえてもよいかもしれない。

◎ トランスワープ
〇 タッチミーノット
▲ オーシャンブルー
△ フェノーメノ
△ ダノンバラード
△ マイネルキッツ
△ カポーティスター
△ ネコパンチ





土曜阪神〜第60回毎日杯(G?V)

今年で60回目を迎えた伝統の毎日杯、福永洋一さんの傷ましい落馬事故や、息子・祐一騎手の非常に危険な落馬事故(お父さんの事故とまったく同じ地点だったという)、さらにはかわいそうなザタイキの骨折で武豊騎手もゾッとするような落馬事故に遭っていたりと、印象としては事故が多いレースとも感じる毎日杯、とにかく全馬、全ジョッキーが無事であることを祈りたいレースだ。

さて、レースのほうは、ディープインパクト産駒のキズナが圧倒的人気になりそうだが・・・

◎ サトノキングリー(やっぱりリヤンドは・・・←もう言わない、これが最後!)
〇 ガイヤーズヴェルト(今の阪神合う)
▲ キズナ(当然)
△ アドマイヤツヨシ(ソフマップ。あ、違う、ソルマック・・・ちゃう!祖父マック!)
△ アーマークラッド(阪神向くかも)
△ タイセイウインディ(ウインディ?——噛みつくなよ!)
△ オメガキングティー(試金石)
△ コメットシーカー(坂こなせば)



日曜阪神〜第61回阪神大賞典(G?U)他

阪神大賞典というレースは、とにかくいろいろな意味で記憶に強く残るレースである。
2勝したメジロマックイーンや、同じく2勝のナリタブライアンの1回目などは「本当に強い馬」のレースだった。

ナリタブライアン(2回目)、マヤノトップガン(1回目)の歴史的名勝負も未だに語り継がれるほどだし、メジロブライト、シルクジャスティスのマッチレースもまたしかりであった。

定期的に「記憶に残るレース」が展開されることが約束されているような、そんな阪神大賞典であるが、このレースも昨年で区切りの60回目となるレースであった。
勝ったのはもちろんギュスターヴクライ、名牝ファビラスラフインの息子である。

しかし、勝ち馬のパフォーマンスを、そして歴代の名馬が繰り返してきた素晴らしいパフォーマンスをすべて忘れさせるほどのインパクトを与えたのが、何と言っても当時四冠馬のオルフェーヴルであった。

オルフェーヴルといえば、名種牡馬ステイゴールドと名繁殖牝馬オリエンタルアート(その父メジロマックイーン)の間に生まれた5番仔であるが、今年の阪神大賞典でも断然の注目を集めることになるゴールドシップも、母はポイントフラッグに替わったが、やはり「ステイゴールド×メジロマックイーン」の「奇跡の配合」であることはすでに知られるとおり。

日本の生産界を牛耳っている大オーナーは、まるで日本古来のステイヤー撲滅を推進しているかのような印象さえ正直受けるのだが、しかし、その大オーナーの子会社が所有していたドリームジャーニーとオルフェーヴルの出現により、ひょっとしたらすでに大きく舵が切られている生産サイクルのスピード化に「待った!」をかけるきっかけにはなったかもしれない。
もちろんこれはステイヤーが大好きな私の希望的観測であるが。

そして、歴代のステイヤーたちが記憶に残るような素晴らしいレースを何度も繰り返してきた阪神大賞典で、「メジロマックイーンの血」がより強く出ていそうな、しかも今度は個人オーナーが所有するゴールドシップが「ステイヤーの存在意義」をアピールしてくれるような、そんな阪神大賞典になってくれたらいいな・・・という思いである。

本命はゴールドシップ。
いろいろ考えてみたが、しかしやはり何をどう考えようとも、ゴールドシップが負ける要素は見当たらなかったのだ。

ちなみに私は、ディープインパクトの生涯で唯一本命にしたのが、ハーツクライに敗れた有馬記念であった。
大好きだったカワカミプリンセスを初めて本命にしたのが、降着となったあのエリザベス女王杯であった。
他にも、そういう「武勇伝」はたくさんあるのだ、スターホースをこよなく愛する人にはたいへん申し訳ないが・・・・

さて、ゴールドシップには果たしてどんな結果が待っているのだろう?
馬券はおそらく買わないと思うものの、今回は馬券以上にゴールドシップがどれだけ進化しているのか、あるいは、ステイゴールド特有の「悪童の血」が騒いでしまうのか、そういうところにも大いに注目したい。

◎ ゴールドシップ
△ コスモヘレノス
△ トウカイトリック
△ ベールドインパクト
△ デスペラード





阪神大賞典の他にも、注目レース、そして馬券的勝負レースが行われるので、土日の3重賞を簡単に見ていくことにしよう。


土曜中山〜第27回フラワーC(G?V)

このレースで桜花賞に出走するメンバーがほぼ完全に決まるという意味でもちろん注目だが、急坂がある中山内回りの1800m戦というのは、その印象以上にオークスへの足がかりにもなるというところにも注目したいレースで・・・

◎ ブリリアントアスク(距離延びて大駆け期待)
〇 アルファアリア(オークス向き、頭高いが・・・)
▲ リラコサージュ(成長見込み)
△ カラフルブラッサム(前走負けが痛すぎで・・・)
△ エバーブロッサム(時計優秀、人気先行はイヤだが・・・)
△ ロゼラニ(ダラカニみたい)
△ タプローム(差はわずか)





土曜中京〜第27回中日スポーツ賞ファルコンS(G?V)

さあ、ここは例年1000万馬券を狙って馬券を買っているのだが、今年も・・・
いや、しかしモグモグパクパクがいるからなぁ・・・
休み明けのモグモグパクパクは、体重増えていそうな名前で・・・

◎ タニオブローズ(素質だけで何とか)
〇 ダイナミックガイ(前走相手強い)
▲ モグモグパクパク(ドキドキワクワク!)
△ ディアセルヴィス(距離合う)
△ エールブリーズ(堅実で)
△ ラインミーティア(人気でも)
△ マンドレイク(力つけた)
△ カシノピカチュウ(展開向きそう)





そして、日曜日の皐月賞トライアルも忘れてはならないですね。

日曜中山〜第62回フジテレビ賞スプリングS(G?U・皐月賞トライアル)

ここはロゴタイプが注目で文句はないが、しかし実力拮抗で、かなり難しいレースになりそう・・・

◎ アドマイヤオウジャ(弥生に続き「やっぱりリヤンドは・・・」みたいな?)
〇 サーストンニュース(3.2.2.2.3.2.1.1.?)
▲ ロゴタイプ(この人、かなり強いです)
△ シンネン(あけましておめでとうございます)
△ フェイムゲーム(血統的にG?Uはたくさん勝ちそうで・・・)
△ マンボネフュー(好センスも大外割引)
△ タマモベストプレイ(堅実)
△ クレバーユース(相手強いが中山なら)



狙うぞ!夢馬券!〜4重賞予想

はい、お約束通り、今週はとんでもない穴馬(と思われる馬)をピックアップしていきますよぉ。
まあだいたいいつも穴っぽいところを狙ってますけど、今週はいつもに増して過激に攻めたいと思います!

土曜阪神(8R)〜大15回阪神SJ(J・G?U)

いいメンバーですねぇ・・・昨秋の大障害を勝ったマーべラスカイザー、同じく大障害で2着のバアゼルリバー、そして最内枠に入ってペースを握りそうなテイエムハリアーといったところが人気になる組み合わせでしょうか?
では、さっそく予想!

◎ マイネルネオス(実績、素質右翼、ひと叩きアリ、62kgなら今回も人気薄)
〇 ビービースカット(時計かかる芝〇)
▲ テイエムハリアー(ここもマイペース、人気でも)
△ ウォークラウン(血統重厚、いかにも)
△ バアゼルリバー(安定株)
△ アグネスハイヤー(前走好感)
△ ワシャモノタリン(自在性アリ)

ここは「第8レース」なので、お間違いのないように。





土曜中京〜第49回中日新聞杯(G?V)

ハンデ戦、大混戦になりそう・・・
でも、おそらくアタシの本命、対抗は「大混戦」のその下の人気になるので、まさに「夢」です!
まあ、良い子のみなさんは決してマネをしないようにしてください。

◎ ヤマニンキングリー(洋芝札幌でジョワ姉破る金星アリ、本来芝向き、高倉!頼んだ!)
〇 テイエムアンコール(あの中山記念の「アンコール」をここで!もっと時計かかれぇ〜!)
▲ ジョワドヴィーヴル(ただただ願うのみ)
△ ショウリュウムーン(こういう馬場は得意)
△ アドマイヤタイシ(55kgなら)
△ ゲシュタルト(実績だけなら)
△ カノンコード(休み明け走る)





日曜中山〜第31回ローレル競馬場賞中山牝馬S(G?V)

さあ、こちらも狙います!

◎ ダイワズーム(今度は絶好枠、叩かれ前進、ハンデ手頃)
〇 サンシャイン(前日に「サンシャインS」アリ、関係ねーか・・・)
▲ フェータルローズ(50kg+江田照=買い)
△ ニシノステディ(流れ乗る)
△ スマートシルエット(斤量恵まれ)
△ アイスフォーリス(53kgならやれていい)
△ フミノイマージン(こっちかよ!でも57kgはラクじゃないなぁ・・・)





日曜阪神〜第47回報知杯FR(G?U・桜花賞トライアル)

さて、最後に、3着までに入って桜花賞への優先出走権をモノにしたい若い牝馬のレース、フィリーズレビューです。

◎ ラトーナ(先行できれば少しは)
〇 ナンシーシャイン(逃げ切るか?)
▲ メイショウマンボ(人気でも連軸)
△ サンブルエミューズ(ここが試金石)
△ コスモアンダルシア(捌いて)
△ ニシノモンクス(小牧さんの一発ある?)
△ ハイマウンテン(前付けで)

ある程度人気しそうなサウンドリアーナが難しいなぁ・・・でも、ちょっと買いづらい・・・



日曜中山〜第50回報知杯弥生賞(G?U・皐月賞トライアル)

例年注目される弥生賞だが、たとえば昨年はクラシック戦線の中心にいたディープブリランテが共同通信杯からスプリングS、ワールドエースがきさらぎ賞から若葉Sというステップを踏み、これを追う組と目されていたゴールドシップは共同通信杯から皐月賞へ直行して結局これが皐月賞を優勝、ダービーも共同通信杯2着のディープブリランテが優勝していた。

弥生賞で人気になり、結果的に岩田騎手のミスもあって敗れたフェノーメノは、もちろんダービーでディープブリランテとの死闘を演じ、そして秋には天皇賞でも差のない競馬を見せるまでの成長を遂げはしたが、しかし皐月賞には出ることさえできなかったというのが昨年の流れであった。

そしてこの弥生賞、もともとが「皐月賞よりもダービーで・・・」というタイプが強いとされるのには根拠があって、それはもちろん、皐月賞は各路線のトップホースが集うチャンピオン決定戦であるという意味合いも強いが、弥生賞とまったく同じ距離、コースで行われるにもかかわらず、皐月賞と弥生賞は似ても似つかないレース(流れ)になることが多いということも同時に挙げられるはず。

で、今年はどうかというと、注目されたリヤンドファミユがリタイヤし、期待されたディープインパクトの子も昨年に比べるとずいぶんおとなしいというのが今年の特徴で、もちろんその2点だけが原因ではないにしても、特に昨年あたりと比べてしまうと、どうしてもそれほどハイレベルとは言えない世代かもしれないという危険性もある。

そして、そういうレベルの世代となると、注目される組が弥生賞に集中することも十分に考えられることになるが、とすると、今年はまさにそういう年の典型なのではないか、と思われるくらいに、ここは注目のレースであると考えられる。

こういう世代といってまず思いだされるのが、あのディープインパクトの世代。
もちろんディープインパクトがあまりにも強すぎたというのも揺るぎない事実ではあるものの、しかしどう好意的に見ても、その他のレベルが「・・・?」という感じであったのも正直否めなかった。
で、肝心のディープインパクトは、弥生賞を楽勝(珍しく「圧勝」という感じではなかった)し、後に三冠馬、そして七冠馬となった。

とすると、レベルが高くない世代の弥生賞で、ディープインパクトと同じく全勝のエピファネイアがいて、共同通信杯を勝ったメイケイペガスターを除けば他の路線から新たに・・・という期待もやや無謀な気さえする今世代の今後を占う意味で、ここでのエピファネイアの走りがあまりにも重要であった・・・と、後々思えるような年になるかもしれない、というテーマがあるレースだと思う。

人気でもエピファネイアは大注目、正直言って、ここでエピファネイアが負けるようなことがあっては、いろいろな意味で皐月賞、そしてリヤンドファミユが間に合わないダービーまでもが「興醒め」となってしまう可能性もある。
再三にわたって「今年はクロスボウで・・・」という最後の望みを託して最内枠のクロスボウが本命なのだが、エピファネイアには負けてほしくない。

この2頭に続くのが、もう「単」は考えられない「3番手」という意味合いで、皐月賞まで期待したいマイネルクロップ(3枠5番)、シンザン記念の内容は高く評価したいヘミングウェイ(6枠7番)、スケールという意味ではどう見てもエピファネイアには見劣ってしまうものの、ここに関してはおそらくエピファネイアと同等の評価になりそうなコディーノ(3枠3番)、良血ダービーフィズ(7枠10番)、先に行けそうなバッドボーイ(7枠9番)まで押さえる。

注目された前走のキズナ(5枠6番)は、上記2頭に完敗の内容で、その後の成長力がどの程度のものであるかに注目したい。
それから2戦2勝のこちらもシンボリクリスエス産駒・サトノネプチューンは、前走はじっと我慢していられる位置だったが今度は外枠で相手強化、カミノタサハラ(6枠8番)は、キレるが手前をかえるのがヘタクソ、ミヤジタイガ(4枠4番)はキレる脚がない。

ということで、これらは前日(今日これから)当たったら押さえるつもりである。

◎ クロスボウ
〇 エピファネイア
△ マイネルクロップ
△ ヘミングウェイ
△ コディーノ
△ ダービーフィズ
△ バッドボーイ



土曜阪神〜第18回チューリップ賞(G?V・桜花賞トライアル)

今年は15頭がそろったチューリップ賞、トライアルだから3着までに桜花賞への優先出走権が与えられる。

注目の2歳女王・ローブディサージュは8枠14番、そしてある意味一番注目されるのが、ディープインパクト産駒のレッドオーヴァル、今回はデムーロ騎手(弟)を背に、しかし大外枠を引いてしまったというのが果たしてどうか。

あとはもちろん、阪神JFで2着にがんばったクロフネサプライズが、今回は武豊騎手に乗り替わって4枠7番からのスタート、メンバーを見渡す限り、どうやらこれがペースを握ることになりそう。
ゆずったとしても、最内枠をひいたビュイック騎手のグッドレインボーくらいだろう。

クロフネサプライズが行くとすると、例年のチューリップ賞のようなあからさまなスローの競馬にはならない。
阪神JFで流れを作ったクロフネサプライズとタガノミューチャンが作ったペースは決して生易しいペースではなく、圧倒的イン有利だった馬場ではあったにしても、あれで2着に残ったクロフネサプライズは秀逸、人気でも評価を下げることはできない。

対するローブディサージュは、これは秋山騎手の位置取り、仕掛けのタイミングなどがすべてうまくいった印象も正直あり、展開的には明らかに向いた。
もちろん力があるからできた芸当であることは間違いないが、しかし、逆にここは無様な競馬はできない立場で、しかも本番はまだ先に控えているという状況で、能力的に完全に抜け出しているのであればいいが、そこまで・・・というのが正直な印象。
もちろん崩れはないだろうけれど。

注目のレッドオーヴァルは、ディープインパクトの妹にあたるトーセンソレイユと並んで、今年の牝馬クラシックの目玉。
前走は、力から言えば当然の結果だが、注目したいのが中京の未勝利戦の勝ちっぷり、なんと、デビュー2戦目で1分21秒5、非常に時計がかかる中京の芝コースだったことを考えると、これはもしかしたら現在のコースレコードとなっているのではないか、例によって調べてはいないのだが・・・

とはいえ、あの日はメインの金鯱賞でもレコードが出るような馬場ではあったし、何しろこれまでの3戦すべてが1400m戦しか使われていないところにきて、今回は京都コースではなく、タフな阪神コースの外回りというところに盲点はある。
これを乗り越え、アッサリ勝つようなことがあれば、これは相当の器だと思う。

平均ペースで流れたとしても、ここは非常にタフな競馬になる可能性を考えて、成長力がありそうなタイプをピックアップしたい。
同じクロフネ産駒でも、サプライズではないほうが来たら、かなりのサプライズになる・・・ということで、レッドはレッドでもレッドフォーチュン(5枠8番)という馬のサプライズを狙っている。

ちなみに、注目されるレッドオーヴァルとは馬主さんが違い、こちらは「スギノ・・・」でおなじみの馬主さんのお馬さんである・・・ん?なぜ「レッド」?
馬体はお父さんのクロフネゆずりの「芦毛」・・・どうして「レッド」なんだろう?

ちょっとややこしい話になってきたが、まあそんなことはどうでもよく、注目したいのがデビュー戦の走り。
前半からかなり力んでいて、伸びない京都のインに閉じ込められてしまったようなところがあっての4着。
しかし勝ったトーセンソレイユからコンマ2秒差、そして未勝利戦は、サプライズと違ってやや細身に映ったデビュー戦から身体を増やして勝ちあがったのが大きい。

ダイワメジャー、ダイワスカーレットの一族で、ここがデビュー3戦目とは言え、戦ってきた相手や成長力を考えると、逆転の目はこの馬ではないか・・・という読みにした。
阪神外回りのマイル戦というのも、実は一番この馬が合っているのではないか。

相手はデビュー勝ち直後のヴィルジニアという馬。
非常に小柄な馬だが、これはガリレオ産駒でタフな阪神コース、しかもある程度前が流れそうなレースでは底力が要求されそう。

ガリレオ産駒が日本の固い馬場にどの程度の適性を示すかによるが、幸いにも今季の阪神は、それほど高速馬場とは言えず、走りそのものに、サドラーズウェルズ直系特有の重苦しさはなく、多少はやれてよいのではないかという気がしている。

ガリレオ産駒とは思えない足さばきの素軽さは、どこかブエナビスタを彷彿とさせるところもあるが、これはくしくもブエナビスタと同じ松田博資厩舎・・・ちょっと期待してしまう。

単穴は、いちおうレッドオーヴァルだが、大方の「抜けた人気」というほどはまだ信頼は置けない気がする。
正直走らないはずがないレベルだとは思うが、いちおうここが試金石であるのも事実。

押さえの筆頭はクロフネサプライズ、こちらはお父さんゆずりのスケールの大きさが魅力。
とすれば、もちろんローブディサージュも押さえるし、追い込んできそうなウリウリ(3枠4番)とアユサン(4枠6番)あたりは、トライアルではとにかく走るディープインパクトの子、押さえは必要になる。
あとは、堅実なグッドレインボーまで押さえたい。

血統的にアテにできない部分もあるが、岩田騎手が乗るコズミックショア(5枠9番)あたりまで押さえてもよい気もするが、しかしここはまだトライアル、そんなに欲張らなくてもいい気もするなぁ・・・

◎ レッドフォーチュン
〇 ヴィルジニア
▲ レッドオーヴァル
△ クロフネサプライズ
△ ローブディサージュ
△ ウリウリ
△ グッドレインボー
△ アユサン



土曜中山〜第8回夕刊フジ賞オーシャンS(G?V)

まだ今年で8回目だから、このレースとしては歴史が浅いのは明らかでも、しかしここは秋のスプリント王決定戦の舞台とまったく同じだから、「オーシャンステークスの過去」を強調する必要もそれほどないかな・・・という感じがする。
普通に「高松宮記念の前哨戦」でいいだろう。

実際ここには、本番でもロードカナロアという強いチャンピオンに食い下がることができるだけのポテンシャルがあるかもしれないダッシャーゴーゴー(3枠5番)、有馬記念前日の中山で行われたオープン特別のスプリント戦で圧勝して、間違いなく重賞級の力があるサクラゴスペル(4枠8番)、そして今週から「中央競馬の騎手」としてレースに乗る戸崎圭太騎手のツルマルレオン(7枠13番)は人馬とも注目。

スプリント戦にしてはそれほど先行争いが激しくならなそうな組み合わせではあるが、しかしここはやはり、あまり展開にとらわれすぎる必要がないくらいのメンバーだから、もちろん本命馬はいつも通り展開の助けを得て大穴を狙うつもりではあるものの、あまり深く考えすぎないようにしようと思う。

京都の京阪杯を逃げ切ったハクサンムーンが今回も絶好枠の3番枠を引き当て、前走の再現を狙うことになるだろうが、しかし今度はメンバーが違う。
とは言え、ダッシャーゴーゴーやサクラゴスペルなど好位組をマークしたい有力勢はみな後方待機、しかも、本来であればがっちりマークしてもよいレベルの馬でありながら、差し・追い込みの有力勢は、できるだけ自分の形を崩したくないというタイプが多いのも事実。

とすると、今回は前が圧倒的にラクをできる展開になるのではないかという狙いで、最内枠に入った放牧明けの牝馬・フォーエバーマークを狙う。
なぜか牝馬しか走らないファルブラヴ産駒で、昨年のこのレースの勝ち馬・ワンカラットも同じファルブラヴ産駒、鉄砲実績もある。

内回りの中山コースの再内枠、あまり先行激化はないとなれば、外から早めにサクラゴスペル以下に来られても、ハクサンムーンがある程度粘れれば、ひと踏ん張りが利くのではないか。
おそらく人気はまったくないはず、当然マークも薄い。
こういうときに一発あればこのタイプか。

相手は、昨年と違って今年はひと叩きしてここに臨んできたダッシャーゴーゴーのほうを上位にとる。
強気に動きそうなサクラゴスペルを終始マークできそうな展開は、56kgという条件を考えても明らかに有利。
人気でも今回は逆らわない。

そして単穴は、こちらもサクラゴスペル。
中山コースが少し不安だった前走も、昇級初戦ながらまったく力が違うとろを見せつける内容で、完全に本格化、横山騎手は今季絶好調・・・これもあまり逆らいたくないが・・・

押さえの筆頭は、崩れないサクラアドニス(7枠14番)、ムラなサドンストーム(6枠12番)は、今回からブリンカーを着用して変わり身に期待。
そして戸崎騎手のツルマルレオン、それから大穴ではケイアイアストン(1枠2番)、ポアゾンブラック(5枠10番)を挙げておく。

◎ フォーエバーマーク
〇 ダッシャーゴーゴー
▲ サクラゴスペル
△ サクラアドニス
△ サドンストーム
△ ツルマルレオン
△ ケイアイアストン
△ ポアゾンブラック



日曜阪神〜第57回阪急杯(G?V)

印象よりもずっと歴史があるこの阪急杯、今年で57回目を迎えることになるが、このレースはとにかくいろいろと条件変更が重ねられてきたために、レースのイメージがあまり鮮明ではない部分も正直ある。
ただ、ここ数年はもうすっかり高松宮記念への最重要ステップとしてしっかりと定着してきた。

そのため、ここ数年は「G?V」というにはもったいないくらいのメンバーになることが多く、このレースの勝ち馬であるかどうかは別としても、高松宮記念に直結するレースというイメージで考えてまず間違いない。

しかし、実はこのレースの勝ち馬は、ここ5年に限って言えば1頭も本番で勝ち馬を輩出していないという、データとしてはやや微妙・・・という感じのレースでもある。

とすると、今回大注目のロードカナロアは果たしてどうか——このあたりが、このレースと本番における穴屋のスタンスを決する重要なファクターともなりうる。
というのも、注目されたロードカナロアの次走は、ドバイではなく、高松宮記念一本に絞られたからである。
そのロードカナロアは、岩田康誠騎手で絶好枠の2枠3番に入った。

開幕週だから、隕石でも降らない限りは良でも重でもとにかくインが有利になる。
ロードカナロア以外では、とにかく「阪神の1400m」の条件を完全に自分の庭としているサンカルロが最内枠を引いてこちらも注目。

あとは、実は距離的にこのくらいが一番合っていると思われるエピセアローム(6枠12番)、そして前走のシルクロードステークスで復調気配が見えたマジンプロスパー(1枠2番)、さらには一瞬の末脚ならロードカナロアを負かせるだけのものがあるレオアクティブ(7枠13番)と、ステップレースの意味合いが強いここに限定すれば、おそらくこのあたりまで十分首位圏内と思われる。

阪神コースが非常にタフなコースになった2006年以降、スプリント戦に属する内回りの1400m戦であっても、条件によらず比較的流れは落ち着きやすい。
今回もクィーンズバーンあたりを除けば行く馬すら見当たらないだけに、スローに近い流れが予想される。
そうなると、開幕週でなくても断然インが有利になってしまう。

ただ、阪神の内回りコースの場合、ちょっとペースが速くなると、一気の逆転も可能なコースであることはある。
今回は伏兵が行ったとしても、それが中途半端な逃げであれば、直後に好枠のロードカナロアが楽々マークする展開になってしまい、それではまったくお話にならない「逃げ」になるのは自明。
何が行くかは流動的だが、行くとすれば、私は飛ばして行くと思う。
スローと見せかけて、実は今回はそれほどスローにはならないという読み(願望)にする。

そういう展開ではちょっといいところが期待できそうなアプリコットフィズ(4枠8番)から入る。
この馬はとにかく折り合いが最大の難点で、一度火がついてしまうともうどうにもならなくなってしまうが、しかしハマったときの爆発力と、末脚の持続力という意味では、阪神コースは合いそう。

この一族はとにかく不調が長引いてしまう傾向が強いが、ここ2走の内容はそう悪くはなかった。
ロードカナロアの岩田騎手は、ロードカナロアにしてもジェンティルドンナにしても、自分の馬を信じるというよりは、強いをマークする乗り方が多く、自分が抜けて人気になってしまうと意外とポカが多いジョッキーだけに、おそらく岩田騎手の頭にはまったくインプットされていないと思われるアプリコットフィズの大逆転に期待する。

相手も狙ってインプレスウィナー(7枠14番)、この馬もここ数戦ずっと買っているのだが、私が買うととたんに展開が向かなくなってしまうという疫病神っぷりをこの馬に対しても発揮している。
しかしもうこうなったら引っ込みがつかないので、誰も注目しないここでは敢えて再び狙いたい。
爆発力は一級品だけに、まったくチャンスがないわけではない。
流れろ!

そして単穴はロードカナロアで仕方がない。
馬券を別とすれば、先を展望する意味で、ここで簡単に負けられては困る。

押さえの筆頭はブライトライン(3枠5番)、この馬も昨年から出れば買っているが、私が買ってからはいいところがない。
ごめんねブライトライン。

そして、エピセアロームは本当は本命にしたいくらいなのだが、上位人気では仕方がない。
それから復調気配のマジンプロスパーは1400mベスト。
あとは穴っぽいところではオセアニアボス(6枠11番)の意外性と、ようやく競走馬らしくなってきたシゲルスダチ(8枠15番)の成長力にも少し期待してみたい。

サンカルロは当然人気の中心で、開幕週の最内枠というのは条件的に非常に合っていそうな気がするが、しかしサンカルロという馬はなんというか、シンボリクリスエス産駒らしくトビが大きくて、とにかく不器用なタイプ。
あまり最内枠は合わない気がしているのだが・・・
まあ、みなさんはちゃんと買ってください。

◎ アプリコットフィズ
〇 インプレスウィナー
▲ ロードカナロア
△ ブライトライン
△ エピセアローム
△ マジンプロスパー
△ オセアニアボス
△ シゲルスダチ



日曜中山〜第87回中山記念(G?U)

注目の中山記念、春秋合わせて今年で87回目を迎える伝統の一戦である。
少頭数に落ち着くことも少なくない中山記念ではあるが、今年は15頭と頭数がそろった。

レース自体ももちろんだが、出走馬で注目を集めることになりそうなのが、AJCC出走をめぐって一頓挫あった大外枠のナカヤマナイトが実績的には頭ひとつ抜けたかっこうか。
とはいえ、外回りほどではないものの、中山の内回りもやはり大外枠というのはそれだけで十分不利。

しかもおもしろいのが、中山金杯からの連覇を狙うタッチミーノットと横山典弘のコンビはナカヤマナイトのひとつ内、なんと14番枠に入ってしまい、それからAJCCは内容的に「快勝」とはならなかったが、しかし力があるとこをアピールするには十分だったダノンバラードが7枠12番ということで、開幕週の中山の最初の重賞で、上位人気3頭がすべて外枠に入ったから愉快なことこの上ない。

そして、展開のカギを握るのが注目のシルポート、こちらは5枠9番に入って今回は昨年のこのレース2着以来の松岡騎手とのコンビ、松岡騎手は先週のフェブラリーステークスでエスポワールシチーの力を出しきる見事な騎乗、株が急上昇している。

これ以外で注目されるのは、久々に内田騎手とのコンビで臨むリアルインパクト(2枠2番)や有馬記念で見せ場たっぷりだった中山巧者のダイワファルコン(6枠10番)、さらには現在4連勝中と波に乗るアンコイルド(5枠8番)が蛯名騎手とのコンビで真価を問われる。

シルポートが行くのは明らか。
しかし、シルポートのファンである私からすれば、強気の川田騎手がこのところいつものようには行かない控え目な騎乗をこのシルポートのときには見せていたのが、今回は逆に推理がおもしろくなる気がしてならない。

シルポートが行くのは当たり前、ただし、ここ数戦のように平均ペースの逃げになるのか、それとも従来のシルポートらしくブンブン飛ばして行くのか、これが大きなポイント。
繰り返しになるが、今回は松岡騎手への乗り替わり。
この人はあまり大事に乗るということはしないタイプで、昨年のこのレースも大逃げを打ってしっかりと2着に残している——今回は「いつもの(ちょっと前の)シルポート」だと思う。

とすると、後続の仕掛けどころが非常に難しくなる。
中山内回りコースはとにかく仕掛けのタイミングひとつでゴール前の二転三転が当たり前に起こるコース設定だから、前が多少厳しくなると、強い相手を向こうに回してなお、伏兵の台頭も十分期待できるレースでもある。

早めに進出したいリアルインパクトは内枠を引いて今回は前回よりも1kg増の57kgで内田騎手、しかもリアルインパクトは不当に人気を落とすことはないから、外枠を引いて、しかもシルポートがどんなペースで行くかが流動的な今回のレースは、人気勢はおそらく先行はできない。
内田騎手の早仕掛けに、ここが試金石のアンコイルドを含む人気勢がつられて動く、その後ろから・・・という組に食指が動く。

ここは大穴のニシノメイゲ(7枠13番)の一発に期待した。
松岡騎手がペースを作るシルポートの逃げを追いかけたら、リアルインパクトがたとえ絶好調であったとしても、これはかなり厳しいことになり、おそらくその余波はその後ろの人気勢にも影響を及ぼすことになる。

そんなとき、最初からそういう勝負に加わらないニシノメイゲツが完全に「嵌る」形を江田照男騎手は間違いなく狙っている。
少し前までは、安藤勝己元騎手に次いで「勝つことだけを考える騎手」だった江田騎手。
もうかなりのベテランの域に入ってきたが、現役ジョッキーの中でも「勝つことだけを考える騎手部門」では彼がトップランクであることはおそらく衆目の一致を見るはず。

ニシノメイゲツは、母方の血をさかのぼると、ノーザンダンサー直系では完全にマイナーな系統と考えられているエタンからの流れがあり、快速系のダイイシス産駒の母を経てニシノメイゲツにたどり着いている。

日本で活躍したダイイシスの産駒といえば、スギノハヤカゼがまずは思い浮かぶが、他にもマルカダイシスや、地味なところではマイネルメッサーなど、忘れたころに・・・というタイプが多かったと同時に、速い脚が長続きしないタイプが多かった。
もう完全に忘れられているニシノメイゲツ、長い脚は要らない中山内回りで存在をアピールしたい。

相手は少し難しくなるが、私はスマイルジャックだと思う。
59kgの前回は、スマイルジャックからしてみれば、斤量以上に展開があまりに向かなかった。
今回は一気に3kg減の56kgで、しかもシルポートが引っ張る展開はおあつらえむきだろう。
年齢的に陰りも・・・とも思われるが、いや、昨年の京成杯AHあたりの競馬を見ていると、そういう兆候はまったくない。
むしろ、今なら前が止まらない府中よりも中山コースのほうが適しているとも考えられる。
どちらかといえばこちらが連軸の中心という考え方にしているのだが・・・

そして単穴は、デビュー以来常に外国人ジョッキーを乗せているトーセンレーヴ(3枠4番)とビュイック騎手。
前走の京都金杯はやや負けすぎの感もあるが、ここは人気を落とし、しかも、この馬には流れがピタリと合いそう。
先行してもスローにならなければチャンスは大。
外人ばかり乗せるから、毎回のように乗り替わりがあって少し気の毒な印象もあるトーセンレーヴだが、今回は前走に続いてビュイック騎手というのが大きなプラス材料。

押さえは当然人気勢ということになるが、その前にまずは中山巧者のダイワファルコン、それからシルポートの残り目、そして人気勢からはダノンバラード、アンコイルドの勢い、そしてリアルインパクトまで押さえる。

タッチミーノット、ナカヤマナイトは、力関係接近のピンク帽子というのがどうも買う気を殺がれる。
みなさんは買ってください。
私も少しは押さえることになるとは思うが・・・

◎ ニシノメイゲツ
〇 スマイルジャック
▲ トーセンレーヴ
△ ダイワファルコン
△ シルポート
△ ダノンバラード
△ アンコイルド
△ リアルインパクト



土曜阪神〜第22回アーリントンC(G?V)

例年それほど多頭数の競馬にならないアーリントンカップ、開幕日の阪神のメインレースで、今年も出走頭数は10頭と、やはり落ち着いた。
しかし少頭数とは言っても、素質馬が2頭出走してきたから、これは注目レースである。

その注目される2頭は、もちろんカオスモスとコパノリチャード。
カオスモスは前走に引き続いて内田騎手で3枠3番、コパノリチャードも前走同様ビュイック騎手で6枠6番にそれぞれ入った。

もちろんこのメンバーで私がこれら2頭を本命対抗でハイどーぞ、なんていうわけにはいかないから、内心もうやめてとっとと昼メシでも食いに出かけたい気分なのだが、しかしそうもいかないわけで、とりあえずはこれら2頭は現段階でどっちが強いの?という部分に迫りたい。

人気的にも非常に拮抗した人気になり、なおかつ3番人気以下はオッズがもうふたケタの人気になりそうなくらい抜けてしまっているから逆に難しいのだが、これら2頭で言えば、私はトニービンの肌にダイワメジャーという血統のコパノリチャードだと思う。

実はこの2頭、両者にとって2走前にあたる12月の「千両賞」で直接対決があった。
千両賞は、アーリントンCと同じく阪神外回りのマイル戦だった。
当時1番人気に推されていたカオスモスが、2番人気のカコパノリチャードを楽々かわして優勝を飾っていたのだが、あのレースを見た印象を言えば、「あ、これらは互角かな・・・」という印象だった。

というのも、あのときの阪神の馬場はとにかくイン有利の傾向が顕著で、直線はコパノリチャードの外に出したカオスモスが競り合うことなく圧勝したが、しかし道中は、最内枠を引いたカオスモスが終始インべったりの競馬で、福永騎手のコパノリチャードは行けなかったのが響いて、やや折り合いを欠きながら、特に序盤は少し外を回らされる中途半端な競馬になってしまった。

ところがビュイック騎手に乗り替わった前走の白梅賞では、多少力みながらではあったが単騎の逃げで後続をまったく寄せ付けない1分33秒9、道中はそれほど淀みのない流れだったが、直線で独走になってしまったため、気合いをつけたのが正味1Fくらいのものだった。

開幕週の阪神で、カシノランナエウィ(5枠5番)が無理に行かなければ、おそらくコパノリチャードが行くと思われるメンバーだから、ここではスピード能力は断然という気がしているのだが・・・

しかしもちろんカオスモスの評価は下がらない。
前走京都のシンザン記念では、明らかに不利だった外を回らされた分の4着で、実質エーシントップと力は互角かそれ以上のものがある。
ただ、こちらはファルブラヴの肌にマイネルラヴという血統で、成長力でもやはりコパノリチャードが・・・という気がどうしてもしてしまう——今回はコパノリチャードだと思う。

で、本命はカシノランナウェイです(←たぶん読者の方はズッコケちゃったと思うが・・・)

強いの2騎を除けば、力関係はほぼ横一線になりそうな組み合わせで、前走は佐賀で圧勝してきたが、しかしここなら十分ビリ人気も狙える(?)だろう。

もちろん根拠がないわけではない。
力でまともに戦って上記2騎に勝てるはずもなく、もしこの2頭が何かに先着を許すとすると、何らかのアクシデントが発生しない前提で言えば、あとは展開以外にない。

コパノリチャードのスピードは断然だが、今回は阪神外回りのマイル戦というタフなコース設定で、それでも開幕週だから行けば有利、国分騎手は思い切りのよいタイプ・・・思い切ってハナを主張すれば、コパノリチャードのビュイック騎手もおそらく引くだろう。

で、ここからがいよいよ本当の根拠なのだが、このカシノランナウェイという馬は、前走の佐賀のレースではなんと稍重のダート1400m戦で1分29秒近くもかかったレースを2着馬に2秒以上の差をつけるというアホみたいな勝ち方をしてきた不思議な馬で、これは直線の急坂を乗り切るだけのパワーを備えている根拠にはどうやらなりそう。

そして、同じように(ってことはさすがにないけれど・・・)非常に時計がかかったその前の中京芝コースの1400戦は、逃げバテのブービー負けではあったが、時計は1分23秒6と、中京であることを考えればそれほどびっくりするようなひどい時計ではなかった。
何しろ同日の中京メインの古馬1000万特別では、芝の1200m戦で1分9秒4という勝ち時計である。

そう考えると、阪神に替わって−1.5秒を加えると、1400通過が「1分22秒1」という計算になる。
そして、ラスト1Fで大バテの「12秒5」を加えたとしても、想定される走破タイムは実に「1分34秒6」という、例年であれば十分勝ち負けできる時計になってしまうのである!
それでもさすがに2頭は強いから・・・なんとか3着までに残ってくれぇ〜!!

で、相手はコパノリチャード、そして単穴がカオスモスで文句ない。
押さえはいちおう、新馬を勝ちあがったばかりのメイショウヤマホコ(8枠9番)、3番人気になりそうなラブリーデイ(7枠7番)、4番人気になりそうなレッドアリオン(2枠2番)までとする。

その名が示す通り、逃げろ!カシノランナウェイ!

◎ カシノランナウェイ
〇 コパノリチャード
▲ カオスモス
△ メイショウヤマホコ
△ ラブリーデイ
△ レッドアリオン



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