アフィリエイト広告を利用しています

ポイントフラッグ亡くなる

昨年の有馬記念を最後に引退し、現在種牡馬としてがんばっているG?T6勝馬ゴールドシップの母ポイントフラッグ(父メジロマックイーン、母の父プルラリズム)が亡くなった。18歳だった。

父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンの配合が「黄金配合」と呼ばれることを決定づけたのが、ゴールドシップの活躍だった。現在種牡馬として大ブレーク中のドリームジャーニー(G?T3勝)と三冠馬オルフェーヴル(現種牡馬)の兄弟の出現は確かに大センセーションだったが、ゴールドシップの出現によって、競馬ファンだけでなく、なんとホースマンにまでこの配合のすごさを痛感させた。

乗馬の世界から繁殖の世界に招へいされたメジロマックイーン産駒のミツワオーロラ(母の父アレミロード)が現在も繁殖牝馬として活躍しているのは、まさにその象徴である。こんなことは、現実世界のできごととは思えないくらい稀有なケースである。繰り返しになるが、その契機となったのが、ポイントフラッグ産駒のゴールドシップの活躍であったことは間違いない。


思えばオルフェーヴルの母オリエンタルアートも18歳のときの訃報だった。アートやポイントフラッグの父メジロマックイーンは誕生日の訃報だった。なんとなく生命の不思議を感じる。オルフェーヴルやゴールドシップの父ステイゴールドも、そしてアートもフラッグも、愛するわが子が立派に種牡馬となったのを見届けるかのように、静かにこの世を去った。

特にポイントフラッグは、息子のゴールドシップがようやく手にした天皇賞春の前日に亡くなったというのも奇遇である気がする。シップのことをよろしく・・・ポイントフラッグはファンにそう伝えたかったのだろうか。

オルフェーヴルもゴールドシップも、非常に野性味あふれる競走馬で、これから生まれてくる子供たちの多くにそうした魅力が伝えられることと思うが、ステイゴールドもオリエンタルアートも、そしてポイントフラッグまでもが、野生のルールに従って天に召されていってしまったような気がしなくもない。ほんとうにこの血はいろいろな意味で人智を超越していると思う。

もちろんまだまだ黄金配合と呼ばれる子供たちはたくさんいるし、ステイゴールドとミツワオーロラとの間に生まれたシアヌークビルも、多くの人々の夢を乗せて走っている。今後どうなるかまだ誰にもわからないが、ステイゴールドの、オリエンタルアートの、そしてポイントフラッグの相次ぐ死によって、黄金配合の歴史はひとまず幕を閉じようとしているのかな・・・と、そんなふうに思う。

すでにドリームジャーニーの子は大活躍しているし、オルフェーヴルの産駒も続々登場しているから、「黄金劇場」の第二幕開演はもう間もなくである。そして、ポイントフラッグの血を受け継ぐゴールドシップ産駒がデビューを果たすころには、黄金の血を受け継ぐ新たなヒーロー、ヒロインたちが、新たな伝説をつくりはじめていることだろう。

またそんな日がやってくるのを、ポイントフラッグもきっと楽しみにしているに違いない。

お疲れ様でした。
そして、ありがとう。
プロフィール

リンク集
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
月別アーカイブ
Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: