蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

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2019/01/26
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カテゴリ: 韓流ドラマ&映画
派手な馬車がウォンとリンの横を通り過ぎようとしたとき、ウォンがその馬車を止めます。
中をリンに検めさせると、そこには気絶したサンと、彼女を抱き寄せているソン・インが。
「お見逃しを」というソン・インに
「誰に手を触れている」と怒るウォン。
「世子の座があやうくなってもいいのですか?」と脅しをかけてくるソン・インに、怒り心頭のウォンは切りつけようとしますが、リンに止められます。
そこに「王命だ」と言いながら、高麗王の家臣がやってきます。
ウォンは高麗王の家臣に切りつけながら言います。
「お前たちは私を怒らせてはならなかった。お前もソン・インも父上も。後悔させてやる」と言うウォン。
怖い恋する男を怒らせてはいけません。ウォンはいつもヘラヘラしているように見えても、怒ると怖いタイプ。

怒り狂ったウォンは、高麗王の寝所にサンを探しに来ます。
部屋という部屋の扉を乱暴に開けてサンを探すウォン。
高麗王に呼ばれ、彼の前にやってきますが、ウォンの怒りは収まりません。
不届き者が私の友を連れ去り、ここに逃げたので探していると言います。
それに対し、お前の友ではなく私の証人だという高麗王。

高麗王の側近を指さし、このような奸臣に惑わされてと諫めるウォンに対し、それほど王の座が待ちきれないのかという高麗王。
この王様、ほんと馬鹿だな~って思います。気が小さいにもほどがある。
王座を狙っているのではないというウォンに「黙れ、聞きたくない」って、奸臣から耳障りのいいことばかり聞いているからそうなるんですよね。良薬は口に苦しって言うでしょうに。

リンは高麗王の後ろのカーテンの背後に、サンがいるのではと睨んでいます。
サンの横にはブヨンがいて、「お嬢様が親子の仲を裂いたのです」と、これまた嫌なことを言って。

ウォンが口を開くと「黙らぬか!」と叫び、モノに当たる高麗王。
人間の大きさに差がありありすぎて。
どんな時も冷静に対処できなければ、国のトップの資格ないでしょう?
こういうトップって、ほんと国民が迷惑なんですよね。(早く代替わりしろ)
花瓶などをウォンに向かって投げながら、高麗を戦乱から太平の世に導いたのは、この私だと自画自賛の高麗王。
いや、こういうのは他人に言ってもらうものですから。自分でいうものではないし、言った時点で人間の小ささを露呈するし。ほんと小さいやつ。

しかも勢いあまって、王妃の話を持ち出す始末。ウォンは母親を侮辱されたくなくて、話を止めようとしますが、高麗王の口は止まりません。高麗のために、元から王妃を娶り、それでも不安でお前を産ませたとまで言います。最低やね、高麗王。それ言ったらあかんやつ。

こういうの聞いてたら、なんだかウォンがかわいそうになって、無下にできなくなるっていうの、よくわかるよ、サンでもそれは愛情じゃなくて同情だから。そこは誤解しないでほしい。

カーテンの陰から現れたブヨンを見て、ウォンの堪忍袋の緒は切れました。
あの女の前で母上を貶めるのですかというウォン。
それでもまだわからない高麗王は、御託を並べます。いや、私が高麗王の口を手で塞いでやりたい気分。お前しゃべりすぎやって。

高麗王の寝所から出てきたウォンに、リンは苦言を呈します。ウォンは確かに言いすぎました。しかし高麗王の方が言いすぎだから。まあ、こういう時にきちんと意見をしてくれる人の存在は貴重です。リンとウォンの信頼関係の強さがよくわかるシーン。

一方、高麗王はサンの目の前で、世子の廃位を部下に命じます。驚くサン。
ブヨンもソン・インも口をそろえてウォンの悪口を言うのを聞き、サンは高麗王に言います。
「なぜご子息より、この者たちをお信じに?それでも父親ですか?私をさらったのはこの者たちです。嘘をつき世子様を陥れようとしています」
勇気あるサン。敵ばかりの中でよく言った
しかし小心者の高麗王は聞く耳を持たず。ほんと救いようのない愚かな王です。

王妃の館では、ウォンから事の次第を聞いた学者イ・スンヒュが「罠だ」と。
王はきっと廃位を言い出すのではというイ・スンヒュに次の一手を考えるウォンと王妃。

リンとウォンの護衛は、ともに王宮の屋根の上でサンの動向を見守っています。
リンは護衛相手に語りはじめます。
「悔やまれる。今まで悔やんだことなどなかったのに、なぜか悔やまれる。あんなふうに答えなければ…」
ここで思い浮かべているのは、8話のシーン。↓





こう答えてしまった後悔。だってウォンのためじゃなくて、出会ったときから好きだったのは自分自身なんですもん。だけどそれは言えなかったと。

「あんなふうに送り出さなければ…」ともう一つのシーンを思い出すリン。
世子妃を決めるお茶会の前日、ウォンがいる金果庭にサンを連れてきて、自分の正体をウォンに告げるように促すリン。
「あなたの正体を知れば、世子様はお喜びに」と言ったんですよね


後悔先に立たず状態のリン様↑可哀そうすぎる(号泣号泣

「四六時中頭に浮かぶ。そのたびに後悔の念が押し寄せる」
隣にいる護衛は「?」って感じでしたが。


王宮にやってきたワン・ジョンを見て、ソン・インらの思惑を考えるリンたち。
ワン・ジョンがサンを助けたことにして、ウン家の財産を整理するというのです。ほんと悪い奴らです。

手を縛られて、ワン・ジョンと一緒に馬車にのせられるサン。
しかし手に隠し持った簪で、縛っている縄を解き、ワン・ジョンに簪を突きつけます。

こっそり馬車から逃げたサンを追いかけるムソクら。
サンが全速力で走っていると、物陰から手が伸びて…。

はい、ここが12話の最高に素敵なシーン。
ここもエンドレスリピですハート


物陰からサンの腕をつかんで引き寄せたのはリン様でした
サンを抱き留め、指を唇に当てて「シッ」と。

もうね、ステキすぎてくらくらします。
想い人の腕に抱かれて安心したのか、サンは涙をこぼします。
サンの父、ウン・ヨンベクを無事に救出したこと、けがはないかなど、尋ねるリン。
(サンが額から血を流しているのが見えませんか、リン)

泣いているサンを見て、思わず抱きしめるリン。
「不安でした。探し出せぬかと」
うん、うん、そうだよね。号泣

王宮の庭で、闇を見つめて立つウォンのそばに王妃がやってきます。
そして人の縁が竹のようなものなら、自分が誰と縁があるか一目でわかるからと言います。
しかし人の縁は赤い糸なので、すぐに絡まり思い通りに扱えず、切れたりもすると言う王妃。
絡まったらほどき、切れたらつなげばいいというウォン。なんというポジティブシンキング。

「人の心は思い通りにならず、時に刀より深い傷を与えるものです」という王妃に、サンの気持ちについて言っていると気付くウォン。
「私ではないと?」ソファ(サン)の想い人は他にいると?」
ただ黙ってウォンを見つめる王妃。

可哀そうだけど、人の心はどうしようもないのよね、ウォン。

サンはリンの家に行き、ダンの部屋でかくまわれています。
ダンが薬湯を持ってきて、サンに飲ませてやります。
礼を言うサンに、「世子様のために尽力してくださったから。私の夫になる人ですから、そうでしょ?」と言うダン。
ダンもリンも、サンの返答を待っているように見えます。
サンが微笑んで「そうですね」というと、ダンはほっとしたような表情になりました。
これでダンは、サンの心にはウォンがいないと確信したのでしょう。
そしてサンが額から血を流しているのを見て、薬を取ってくるので、リンに血を拭いてあげるように指示します。
戸惑うリン。サンは自分でするといいますが、心を決めたように、サンのそばに座るリン。
タオルを水に浸し、サンの額の血を拭いてやります。

はい、ここも大好きなシーンですハート

ゆっくりとサンの額に手を当てて、血を拭くリンに、早く世子のもとに行くように促すサン。
「黙って、動かないで」というリン。
傷をよく見ようと顔を近づけると、サンがリンを見上げて、2人が至近距離で見つめ合いぽっ
しばらくそのままの2人ですが、サンが傷口に手をやろうとして、リンが彼女の腕をつかみます。驚くサン。
見つめ合う2人。このまま唇が触れるのではないかと期待したのですが、リンが「触れると悪化します」って。ふう。サンはちょっと期待していたんじゃないかな~?
サンの腕を離し、立ち上がるリン。そしておやすみなさいと部屋から出て行ってしまいました。
それで終わりですか

その夜、寝ているサンのもとに、ウォンがやってきます。
夢うつつでウォンを見るサン。
返さなきゃ、あんたにもらったものというサン。
それはあの簪なんでしょうね。というか、ウォンのサンへの愛を返すということを暗示しているのでしょうか。
もうすでに、自分のリンへの気持ちは自覚しているサンなので、ウォンの気持ちは受け取れないということなのでしょう。

翌朝目覚めたサンは、昨夜リンが手当てしてくれた額に手をやり(だから悪化するから触ったらダメだってリンが言ってたでしょ)、リンとの時間を思い出します。

そして庭に出て光を浴びていると、ウォンの護衛が「お待ちです」とやってきます。
松の並木でサンを待つウォン。
よく眠れたか聞くウォンに答えつつ、周りを見回すサン。好きな人の姿を探すのって、あるあるだよね。
「リンは見送りに。お前の父親と先生を」とウォン。察しが良すぎ。

ソン・インらの悪巧みをウォンに言い、王様の逆鱗に触れたのに、ウォンはのんきだというサン。
どうすればいい?と聞くウォン。
世子の座を明け渡して、2人で遊んで暮らそうか?と提案するウォン。
これは、11話でリンに言われていましたよね、傍にいてくれるかとサンに尋ねたのかって。
遠い国にも行って人生の旅をしようと言うウォンに戸惑うサン。
ふと松の木の陰から見える着物が目に入ります。
「”世子様の心が揺らぐのは、この国の不幸だ”先生がそうおっしゃり私に頼みました。”揺るがぬよう支えて差し上げろ”」
「”揺るがぬよう”?」

分かりにくいたとえだな~と思いつつ聞いていたんですが、これって、サンはウォンのそばにいないよという意思表示なんですよね?

松の陰で話を聞いていたのはダンでした。彼女のウォンへの気持ちを知っているというのも、サンがウォンの気持ちを受け取らなかった理由の1つなんでしょうね。

世子の廃位を阻止すべく、ウォン、リン、サン、影の護衛たちは策を練ります。
将軍たちを味方につけて、高麗王の持つ軍隊の力をそぐ作戦です。

ウォンはサンのいる部屋の前まで来て、成功を祈ってくれぬかと話しかけますが、サンはすでにイ・スンヒュのもとへ向かった後でした。
護衛から、「これを預かってきました」と簪を受け取るウォン。
「ソファは鳥のようだった。すぐに飛び立ち去ってしまう。振り向きもしない」そう心で呟くウォン。

準備ができ、高麗王のもとへ行くウォンたち。
軍を率いてやってきたウォンの姿に高麗王は驚きおののきます。
「謀反だ」と叫び、「お前は実の父を殺すのか」とウォンに言う高麗王。

もうね、見てて恥ずかしいです。人間が小さすぎる。
ウォンは高麗王が誤解していると言います。
世子が帝王学を学ぶ年齢になったので、高麗王が玉座をしばらく明け渡し、代わりにウォンが役職について政治を学ぶということでした。まあ実質は高麗王を政治の中枢から退かせ、ウォンが実権を握るということなのでしょうけれど。
それをクーデターではなしに、一滴の血を流すこともなくやってのけたウォンはさすがだと思います。

「私は鳥籠を作っている。ソファのために…あり得ぬほど大きく、とどまりたくなる美しい鳥籠を」と心の中で呟くウォン。
そして傍らにいるリンに声を掛けます。
「リン、共に行こう」

馬を走らせる2人。
向かった先にはサンがいました。
花が咲き乱れる山にいるサンのもとにやってくるリンとウォン。
微笑みあう3人。
サンを手に入れるために、友も自分さえも捨ててしまうだろうと考えるウォン。
幸せな時間はそう長くは続かないのでした。

13話に続く。






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最終更新日  2019/01/26 08:39:41 PM
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