ブロンディのアルバムで最高傑作は何か。
個人的には 楽曲の密度の高さ、エネルギッシュさで『EAT TO THE BEAT』
じゃないかなと思っているんだけどどうかな?これを初めて聴いた当時は、テンションが高くて、緊迫感の強いアルバムだなぁという印象が強かった。
久しぶりに聴いてみたら、1曲目の「DREAMING」はそうなんだけど他の曲はそれほどでもなかった。最新のデジタルでノイジーな音に耳が慣れてしまうと、ずいぶんと緩く感じてしまった。特にドラムスの音がもたつき気味だし、キーボードのエレクトロニクスもスローだなぁ。「ATOMIC」とかさ。レゲエ調の「DIE YOUNG STAY PRETTY」なんて曲もあって、ヘェーと感心してしまった。
ドラマチックでスケールの大きい「UNION CITY BLUE」はデビーの張りのある声と相まって最高なナンバーだし……。浮遊感漂う「SHAYLA」もキラキラしたポップ作で素晴らしいです。
「EAT TO THE BEAT」はタイトルどおり60年代的なビート、パンクっぽい曲でもあるかな。
『EAT TO THE BEAT』は1979年の英国アルバムチャートでNo.1を獲得、全米では17位まで上がったようだ。この頃はイギリスでの人気が高かったようです。全米でブレイクしたのは1980年の「コール・ミー」の大ヒットと次作の『AUTOAMERICAN』からのシングル「THE TIDE IS HIGH」「RAPTURE」の連続ヒットによるもののようだ。
『AUTOAMERICAN』はレトロなダンス・ミュージックぽいアルバムで味わいがあるけど、 ロックバンドらしさでは『EAT TO THE BEAT』
の方が聴き応えはあります。