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《十条銀座散歩とピクニック》


2006.07.16
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アソシエイツ 】は1976年スコットランドのエジンバラで結成された、ヴォーカリストのビリー・マッケンジーとマルチインストゥルメンタリストのアラン・ランキンの二人組からなる、ニューウェーヴのバンドです。

82年に発表された『SULK』は3作目に当たるもので彼らの最高作と言われる作品です。80年代の ニューウェーヴのバンドで はこのバンドが 一番お洒落度が高かった のかなぁなどと今聴き直してみるとそう思います。

1曲目の「Arrogance Gave Him Up」の小洒落たエレクトロニックポップナンバーを聴いても当時のありがちなテクノではなく、どことなく品の良さが漂う耽美的な香りがします。
ヴォーカルが入っていない入り方が何とも後の展開を期待させる。この曲だけいわゆるフュージョン的で【 YMO 】ぽいのも面白い。

2曲目は「No」。ビリー・マッケンジーのヴォーカルは【 ソフト・セル ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレイター 】のピーター・ハミルにも似ている。サウンドは洞窟の中で鳴っているような幽幻な響き。鳥肌が立つような美しさだ。

3曲目は「Bap de la Bap」。シンセなのかギターアタッチメントなんだろうか、ハーモナイズされたこれも幽幻な響きでコウモリでも出てきそうな音響空間、いや森林の中の鳥類の鳴き声のハーモナイズかもしれない。

4曲目は「Gloomy Sunday」。ビートが強調されたカラフルなナンバー。この曲のヴォーカルは「スペース・オディティ」の頃の【 デヴィッド・ボウイ 】風である。

5曲目は「Nude Spoons」。さらにテンポアップされるビート。若干ノイジー。ヴォーカルは裏返って、さらにデヴィッド・ボウイ似。

6曲目は「Skipping」。コラージュされたヴォーカルが耽美的。ダンス度も高い活かしたナンバー。

7曲目は「It's Better This Way」。さらにボウイ。 こっちの方が本物のデヴィッド・ボウイかと思ってしまうほど。 低音の魅力と時折裏返る声がね。

8曲目は「Party Fears Two」。可愛らしいエレクトロニックサウンドに切なげなビリー・マッケンジーの声が最高。名曲です。

9曲目は「Club Country」。さらにエレクトロニックポップで軽快なビート。タイトル通りクラブでかかるとご機嫌になりそうなダンスチューン。

以下曲は17曲(CD盤)続きます。

全体を支配するカラフルで耽美なトーンと映像的な美は、ある面ニューウェーヴの頂点を極めた作品

ビリー・マッケンジーの声の魅力(魔力)にも脱帽。 デヴィッド・ボウイの純粋な継承者だったかもしれない。

なおビリー・マッケンジーは39歳の若さで1997年に死去。自殺だった。惜しい才能を亡くしたものです。

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Last updated  2006.07.16 20:41:34
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