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2009.08.15
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《1941年5月24日米国ミネソタ生まれ。62年にデビュー。翌63年「風に吹かれて」を発表、盛り上がる公民権運動のなか時代の寵児となる。66年にバイク事故を起こし、68年まで休養。74年にザ・バンドと録音した『プラネット・ウェイヴス』を発表、大規模な全米ツアーとともに完全復帰を印象づける。以後、『血の轍』『欲望』『オー・マーシー』などの傑作・話題作を発表。旺盛なライヴ活動とあわせ、今もロック・シーンに大きな足跡を刻み続けている。》 ~CDジャーナルより~

フェス日記ばかり書いていたら、ディスクレヴュー関連の記事は溜まりほうだい。書きたい記事は一杯ありすぎて、何から手を付けて良いやら分かんなーい。(苦笑)

とりあえず、今日はボブ・ディラン。33枚目の最新アルバム『TOGETHER THROUGH LIFE』です。もうこのアルバムは最高です。カントリー味のアコーディオンやトランペット、ギターの響きが気持ち良すぎる。曲調はゆるゆるで各楽器間がナチュラルに混じり合っています。特に アコーディオンの音色が感情的で切ない 。それに乗っかっているディランのヴォーカルはしゃがれていて枯れた味わい。これがまた最高です。

アコーディオンとギターは、これまた大好きな【ロス・ロボス】のデヴィッド・イダルゴなので、耳に馴染む。違和感無く聴けるのもいい。

ハワイアンな雰囲気のある「Life Is Hard」。切々と語りかけるディラン。 緊張感を解きほぐして くれるような感じ。

ハーモニカを吹いているように聞こえる、アコーディオンの小気味良い響き「If You Ever Go To Houston」。物騒な町ヒューストンをユーモラスに語るディラン。何故かウキウキ感が伝わってくる。

かつての同志に対する重いメッセージを込めて、ダミ声で歌うディランに凄みさえ感じてしまう「Forgetful Heart」。残された者の痛みと悲しみが伝わってきます。


♪忘れっぽい心よ
 わたしたちは大声で笑い合い、楽しい時を過ごした
 おまえとわたしとで
 あれからもう随分になる
 今おまえは自ら進んであの日々を忘れ去ってしまおうとしている
 おまえがそばにいてくれた時
 おまえだけがわたしの祈りに答えてくれたのに

 忘れっぽい心よ
 わたしたちは愛し合った
 生まれいずるすべての愛を惜しみなく注ぎ込んで
 いったい何が言えるというのだろう

 もうこれ以上耐えられない
 どうしてわたしたちは以前のように愛し合えないのだろう♪


ディランのロマンチストの一面を見るような「This Dream Of You」。夢を見続けられなければ名曲とやらも創造出来ないのだなぁとつくづく思います。歳食ってもそれが出来るのは偉大です。

60年代~70年代あたりボブ・ディランよりも、2009年のボブ・ディランの方が、自分に響いてくるのは何故なんだろう。進みすぎていたんだろうな、きっと。今は身近な存在として、近くに居るんだなぁと実感するのは確かです。


トゥゲザー・スルー・ライフ


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Last updated  2009.08.17 08:27:47
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