問題4
ただし、解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、材料(仕様、品質、搬入、保管等)、作業環境(騒音、振動、気象 条件等)、養生及び安全に関する記述は除くものとする。
1.土工事において、山留め壁に鋼製切梁工法の支保工を設置する際の施工上の 留意事項を 2 つ、具体的に記述しなさい。
ただし、地下水の処理及び設置後の維持管理に関する記述は除くものとする。
解答例
山留め壁に鋼製切梁工法の支保工を設置する際の留意事項
・腹起しは連続して設置することとし、継手の設置位置は曲げ応力の小さい箇所となるようにする。
・切りばりの継手は切りばり支柱間に2ヵ所以上設けないようにし、同一方向の継手は同じ位置に並ばないようにする。
(その他の解答例)
・接合部が変形している場合は、端部の隙間にライナーなどを挿入し、切りばりの軸線が直線になるようにする。
・ 同一方向の切りばりの継手は、同じ位置に並ばないようにし、継手位置はできる限り切りばり交差部の近くに設ける。
2.鉄筋工事において、バーサポート又はスペーサーを設置する際の施工上の 留意事項を 2 つ、具体的に記述しなさい。
解答例
バーサポート又はスペーサーを設置する際の留意事項
・柱又は壁は、上段は梁下より0.5m程度の範囲に、中段は上段よりl.5m間隔程度とし、横間隔は1.5m程度、端部は0.5m程度に配置する。
・梁は、間隔1.5m程度、端部は0.5m程度の位置に、上又は下いずれかと、側面の両側へ対象に配置する。
(その他の解答例)
・スラブにおいては、上端筋、下端筋それぞれ、間隔は0.9m程度、端部は0.1m以内に配置する。
・スラブにおいては、バーサポートは上端、下端とも、交差する鉄筋の下側の鉄筋を支持する。
・柱筋、壁筋のスペーサーは、上階に建ち上がる場合の台直しを避けるため、上階の梁底になるべく近く、柱では柱頭から500mm程度に、壁では最上段の横筋位置に設置する。
3.鉄筋コンクリ−ト造の型枠工事において、床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキプレート)を設置する際の施工上の 留意事項を 2つ、具体的に記述しなさい。
解答例
床型枠鋼製デッキプレートを設置する際の留意事項
・フラットデッキには10mm程度のむくりがついているため、梁とのすき間からノロ漏れ等が生じないように施工する。
・フラットデッキが施工中に落下しないように、エンドクロース部分を型枠の上にのせ、かかり代を50mm以上確保する。
・現場における切込み等の作業ができるだけ少なくなるように割付計画を行い、必要に応じてリブの切断を行う場合はデッキ受けを設け、確実に荷重が伝わるようにする。
・設備配管の貫通孔が規則的な場合又は集中している場合は、局部破壊の原因となるため補強を行う。
4.コンクリート工事において、普通コンクリートを密実に打ち込むための施工上の 留意事項を 2 つ、具体的に記述しなさい。
解答例
普通コンクリートを密実に打ち込むための留意事項
・柱の打設は、自由落下高さを抑えて、コンクリートが分離するのを防ぐため、一度スラブ又は梁で受けた後に、柱各面から打込む。
・打重ね時に棒型振動機を先打ちコンクリートの中に10cm程度挿入して、後打ちコンクリートとの一体化をはかり、十分に締め固める。
(その他の解答例)
・柱壁は、スラブと梁との境目のひび割れ防止のため、梁下で一度打込みを止めてコンクリートを沈降させてから打ち重ねる。
・SRC造の梁への打設は、フランジの下部が空洞とならないように、フランジ片側から流し込み、反対側にコンクリートが上昇するのを待って全体に打ち込む。
- no image
- no image
- no image