問題3
次の 1.から 8.の各記述において、記述ごとの箇所番号?@から?Bの下線部の語句又は数値のうち 最も不適当な箇所番号を 1 つあげ、 適当な語句又は数値を記入しなさい。
1.つり足場における作業床の最大積載荷重は、現場の作業条件等により定めて、これを超えて使用してはならない。
つり足場のつり材は、ゴンドラのつり足場を除き、定めた作業床の最大積載荷重に対して、使用材料の種類による安全係数を考慮する必要がある。
安全係数は、つりワイヤロープ及びつり鋼線は ?@ 7.5 以上、つり鎖及びつりフックは ?A 5.0 以上、つり鋼帯及びつり足場の上下支点部は鋼材の場合 ?B 2.5 以上とする。
解答
?@ 10以上
労働安全衛生規則第562条第2項より
つり部材の種類 安全係数
つりワイヤロープ 10以上
つり鎖(チェーン) 5以上
台付けワイヤロープ 4以上
玉掛けワイヤロープ 6以上
労働安全衛生規則第562条(最大積載荷重)
事業者は、足場の構造及び材料に応じて、作業床の最大積載荷重を定め、かつ、これを超えて積載してはならない。
2 前項の作業床のい最大積載荷重は、つり足場(ゴンドラのつり足場を除く。以下この説において同じ。)にあっては、つりワイヤロープ及びつり鋼線の安全係数が 10以上、つり鎖及びつりフックの安全係数が 5以上並びにつり鋼帯並びにつり足場の下部及び上部の支点の安全係数が鋼材にあっては 2.5以上、木材にあっては 5以上となるように、定めなければならない。
2.地下水処理における排水工法は、地下水の揚水によって水位を必要な位置まで低下させる工法
であり、地下水位の低下量は揚水量や地盤の ?@透水性 によって決まる。
必要揚水量が非常に ?A多い 場合、対象とする帯水層が深い場合や帯水層が砂礫層である場合には、 ?Bウェルポイント 工法が採用される。
解答
?Bディープウェル工法
ディープウェル工法は、必要揚水量が非常に多い場合、対象帯水層が深い場合、帯水層が砂礫層である場合など、ウェルポイント工法で処理できない場合に採用する。(建築工事監理指針)
3.既製コンクリート杭の埋込み工法において、杭心ずれを低減するためには、掘削ロッドの振れ 止め装置を用いることや、杭心位置から直角二方向に逃げ心を取り、掘削中や杭の建込み時にも 逃げ心からの距離を随時確認することが大切である。
一般的な施工精度の管理値は、杭心ずれ量が ?@ D/4 以下(D は杭直径)、かつ、 ?A 150 mm以下、傾斜 ?B 1/100 以内である。
解答
?A 100mm
杭の施工精度として、一般的に「施工完了後の 杭頭の水平方向の位置ずれは D/4 かつ 100 mm以下」また「 杭の傾斜は 1/100 以内」である。(JASS 4)
4.鉄筋工事において、鉄筋相互のあきは粗骨材の最大寸法の 1.25 倍、 ?@ 20 mm 及び隣り合う鉄筋 の径(呼び名の数値)の平均値の ?A 1.5 倍のうち最大のもの以上とする。
鉄筋の間隔は鉄筋相互のあきに鉄筋の最大外径を加えたものとする。
柱及び梁の主筋のかぶり厚さは D29 以上の異形鉄筋を使用する場合は径(呼び名の数値)の ?B 1.5 倍以上とする。
解答
?@25mm
鉄筋相互のあき寸法は、次の値のうちの最大のもの以上とする。
・粗骨材の最大寸法の 1.25倍
・ 25mm
・隣り合う鉄筋の平均径の1.5倍
(異形鉄筋の呼び名の数値)
5.型枠工事における型枠支保工で、鋼管枠を支柱として用いるものにあっては、鋼管枠と鋼管枠との間に ?@ 交差筋かい を設け、支柱の脚部の滑動を防止するための措置として、支柱の脚部の固定及び ?A 布枠 の取付けなどを行う。
また、パイプサポートを支柱として用いるものにあっては、支柱の高さが 3.5mを超えるときは、高さ 2m 以内ごとに ?B 水平つなぎ を2方向に設けなければならない。
解答
?A根がらみ
「 支柱の脚部の固定、根がらみの取付け等支柱の脚部の滑動を防止するための措置を講ずること」(労働安全衛生規則第242条 第2号)とされている。
6.型枠の高さが ?@ 4.5m 以上の柱にコンクリートを打ち込む場合、たて形シュートや打込み用ホースを接続してコンクリートの分離を防止する。
たて形シュートを用いる場合、その投入口と排出口との水平方向の距離は、垂直方向の高さの約 ?A 1/2 以下とする。
また、斜めシュートはコンクリートが分離しやすいが、やむを得ず斜めシュートを使用する場合で、シュートの排出口に漏斗管を設けない場合は、その傾斜角度を水平に対して ?B 15 度以上とする。
解答
?B 30度以上
シュートはたて形とし、やむを得ず斜めシュートを用いる場合は、傾斜角度を30度以上とする。これは、コンクリートの横流れを防止するためである。
7.溶融亜鉛めっき高力ボルト接合に用いる溶融亜鉛めっき高力ボルトは、建築基準法に基づき認定を受けたもので、セットの種類は1種、ボルトの機械的性質による等級は ?@ F8T が用いられる。
溶融亜鉛めっきを施した鋼材の摩擦面の処理は、すべり係数が 0.4以上確保できるブラスト処理又は ?A りん酸塩処理 とし、H 形鋼ウェブ接合部のウェブに処理を施す範囲は、添え板が接する部分の添え板の外周から 5mm 程度 ?B 外側 とする。
解答
?B内側
JASS6より
8.鉄骨の現場溶接作業において、防風対策は特に配慮しなければならない事項である。
アーク熱によって溶かされた溶融金属は大気中の酸素や ?@ 窒素 が混入しやすく、凝固するまで適切な方法で外気から遮断する必要があり、このとき遮断材料として作用するものが、ガスシールドアーク溶接の場合は ?A シールドガス である。
しかし、風の影響により ?A シールドガス に乱れが生じると、溶融金属の保護が不完全になり溶融金属内部に ?B アンダーカット が生じてしまう。
解答
?Bブローホール
風の影響で発生しやす溶接不良はアンダーカットではブローホールである。
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