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[ No. 34 ]
合成高分子系ルーフィングシート防水工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.ALC 屋根パネル面に塩化ビニル樹脂系ルーフィングシートを接着工法で施工するので、ALCパネル面にプライマーを塗布した。
2.エポキシ樹脂系接着剤を用いて平場に塩化ビニル樹脂系ルーフィングシートを張り付けるので、下地面のみに接着剤を塗布した。
3.加硫ゴム系ルーフィングシートの接合部は、重ね部を熱融着し、接合端部を液状シール材でシールした。
4.軽歩行が可能となるように、加硫ゴム系ルーフィングシート防水層の上にケイ砂を混入した厚塗り塗料を塗布した。
答え
3
加硫ゴム系ルーフィングシートの接合部は、 接着剤及びテープ状シール材を用いて行う。(建築工事監理指針)
1 ◯
塩化ビニル樹脂系のルーフィングシートを接着工法で、下地のプライマー塗布は下地表面を清掃したのち、その日のうちに塗り付けるルーフィングの範囲にローラーはけまたは毛ばけ等を用いて、 規定量をむらなく塗布する。
2 ◯
エポキシ樹脂系接着剤を用いた接着剤塗布は、プライマーの乾燥を確認したのち、下地面及びルーフィングの裏面に、ローラーはけまたはくし後手等を用いてむらなく塗布する。また、ルーフィングシートの重ね部分には接着剤を塗布しないように注意する。
4 ◯
仕上塗材には、ケイ砂等を混ぜ、軽度の歩行ができるように耐衝撃性を向上させた 厚塗り塗料がある。(JASS8)
[ No. 35 ]
ウレタンゴム系塗膜防水に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.低温時で防水材の粘度が高く施工が困難なため、防水材製造業者の指定する範囲で希釈剤で希釈して使用した。
2.通気緩衝工法において、立上り部の補強布は、平部の通気緩衝シートの上に 100mm 張り掛けて防水材を塗布した。
3.通気緩衝工法において、防水層の下地からの水蒸気を排出するための脱気装置は、200m 2 に1箇所の割合で設置した。
4.密着工法において、平部に張り付ける補強布は、仮敷きをしたうえで、防水材を塗りながら張り付けた。
答え
3
通気緩衝工法における脱気装置は、一般に 50〜100m 2
ごとに設置し、屋上の構造、用途、防水下地の乾燥状況等によっては増設する場合がある。
1 ◯
ウレタンゴム系塗膜防水において、気温が著しく低い場合は、粘度が高く施工が困難であるため、製造業者の指定する範囲で 希釈剤で希釈して使用する。
2 ◯
通気緩衝工法において、立上り部、ドレーン回り及びパイプ回りなどでは、 補強布を通気緩衝シートの上に 100mm 程度張り掛けて防水材を塗布する。(JASS8)
4 ◯
密着工法において、平部に張り付ける補強布(合成繊維またはガラス繊維の織布)は、仮敷きのうえに 防水材を塗りながら張り付ける。
[ No. 36 ]
外壁のタイル密着張り工法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.張付けは、目地割に基づき水糸を引き通し、下部から上部へ順次連続して張り付ける。
2.下地面への張付けモルタルの塗付けは、2度塗りとし、その合計の塗り厚は 5〜8 mmとする。
3.小口タイルの張付けは、振動工具による衝撃位置をタイルの両端と中間の3箇所とする。
4.引張接着強度検査の試験体数は、100m 2 以下ごとに1個以上とし、かつ全面積で3個以上とする。
答え
1
密着張りによる張付けは、 上部より下部へ1段置きに張り、その後、 間を埋めるようにして張り付ける。
2 ◯
外壁タイルの密着工法は、張付けモルタルの下地面に対する塗付けは、2度塗りとし、その合計の 塗厚は 5〜8 mmとする。
3 ◯
小口タイルの密着張付けで振動工具(ヴィブラート)を用いて行う場合、振動工具による 加振の位置は、タイルの両端と中間の3箇所とする。
4 ◯
引張接着強度検査の試験体の数は、 100m 2
以下ごとに1個以上とし、かつ 全面積で3個以上とする。
[ No. 37 ]
金属製折板葺屋根工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.タイトフレームの下地への溶接は、タイトフレームの立上り部分の縁から10mm残し、底部両側を隅肉溶接とした。
2.軒先の折板の先端部には亜下底を 15度程度曲げて尾垂れを付けた。
3.けらば包みの継手は、60mm 以上重ね合わせ、間に定形シール材を挟み込んで留めた。
4.重ね形折板の重ね部分の緊結のボルトは、流れ方向の間隔を 900mmとした。
答え
4
重ね形折板の重ね部の緊結ボルトは、 流れ方向の間隔を600mm程度とする。
1 ◯
金属製屋根折板葺きのタイトフレームの取付けは、一般に、受梁にアーク溶接接合とする。下地への溶接は、タイトフレームの立上り部分の縁から10 mm残し、 底部両側を隅肉溶接とする。溶接サイズはタイトフレームの板厚と同寸法である。(JASS12)
2 ◯
折板葺屋根は勾配が小さいので、軒先に 15度程度曲げて尾垂れを付ける。
3 ◯
折板の取付けでは、けらば包みの継手位置はタイトフレーム等の下地が必要で、タイトフレームにできるだけ近くする。 けらば包みの継手の重ねは 60mm以上とし、重ね内部にシーリング材を挟み込む。
[ No. 38 ]
軽量鉄骨壁下地に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.ランナーを軽量鉄骨天井下地に取り付ける場合は、タッピンねじの類又は溶接で、間隔 900mm 程度に固定する。
2.スペーサーは、各スタッドの端部を押さえ、間隔 600mm 程度に留め付ける。
3.スタッドは、上部ランナーの上端とスタッド天端のすき間が 20 mm 程度となるように切断する。
4.振止めは、床面から 1,200 mm 程度の間隔でスタッドに引き通し、スペーサーで固定する。
答え
3
スタッドは、スタッドの天端と上部ランナーの天端の すき間が10mm以下となるように切断する。
1 ◯
ランナーは端部から 50mm内側を押さえ、間隔 900mm程度に打ち込みピン等で、床、梁下、スラブ下に固定する。ただし、鉄骨、軽量鉄骨天井下地に取り付ける場合は、 タッピンねじの類または溶接で固定する。
2 ◯
スペーサーの取付けは、各スタッドの端部を押さえ、 間隔 600mm 程度に留め付ける。
4 ◯
振止めは、床面ランナー下端から 1,200 mm ごとに設ける。ただし、上部ランナー上端から 400mm以内に振止めが位置する場合は、その振止めを省略することができる。
[ No. 39 ]
建築用仕上塗材の主材の一般的な塗付け工法に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.複層塗材Eの凹凸状仕上げは、ローラー塗り工法により行う。
2.可とう形外装薄塗材Eのさざ波状仕上げは、ローラー塗り工法により行う。
3.軽量骨材仕上塗材の砂壁状仕上げは、吹付け工法により行う。
4.内装薄塗材Eの平坦状仕上げは、こて塗り工法により行う。
答え
1
複層塗材Eの凸凹状仕上げは、 吹付け工法により行う。
2 ◯
可とう形外装薄塗材Eのさざ波状仕上げは、 ローラー塗り工法により行う。
3 ◯
軽量骨材仕上塗材の砂壁状仕上げ及び内装薄塗材Wの京壁状じゅらく仕上げは、 吹付け工法により行う。
4 ◯
内装薄塗材Eの平坦状仕上げの上壁の仕上げは、 こて塗り工法により行う。
[ No. 40 ]
鋼製建具に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.建具枠は、くつずりの裏面に鉄線を付け、あらかじめモルタル詰めを行った後、取り付けた。
?2.枠及び戸の取付け精度は、ねじれ、反り、はらみともそれぞれ許容差を 2mm以内とした。
3.フラッシュ戸の表面板と中骨は、構造用接合テープを用いて接合した。
4.外部に面する両面フラッシュ戸の見込み部は、上下を除いた左右2方向のみ、表面板で包んだ。
答え
4
外部に面する戸は、 下部を除き三方の見込み部を表面板で包む。(建築工事監理指針)
1 ◯
建具枠は、くつずり、下枠等あとでモルタル充填が困難な部分では、あらかじめ裏面に鉄線等を取り付けて モルタル詰めを行ったのち取り付ける。
2 ◯
鋼製建具の取付け精度は次の通りとする。
?@枠の対角寸法差は 3mm以内
?A枠及び戸のねじれ、反り、はらみは 2mm以内
?B枠の倒れ(面外、面内とも)は 2mm以内
3 ◯
フラッシュ戸の表面板と中骨は、溶接または構造用接合テープで 接合する。 (建築工事監理指針)
[ No. 41 ]
コンクリート素地面の塗装工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.2 液形ポリウレタンエナメル塗りにおいて、塗料は所定の可使時間内に使い終える量を調合して使用した。
2.アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、気温が20°Cであったため、中塗り後2時間の間隔をあけて次の工程に入った。
3.つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、塗装場所の気温が 5 °C以下となるおそれがあったので、施工を中止した。
4.常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りの下塗りにおいて、塗料を素地に浸透させるため、 ローラーブラシ塗りとした。
答え
2
アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、 気温が20°Cのときの標準工程間隔は3時間以上とする。
1 ◯
主剤と硬化剤を混合した塗料は、塗料製造所が指定する 可使時間内に使用する。
3 ◯
つや有り合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、気温が 5℃以下、湿度が 85%以上のとき、または換気が十分でないなどの塗料の乾燥が不適切な場合は、 塗装作業を行わない。
4 ◯
常温乾燥形ふっ素樹脂エナメル塗りの下塗りは、塗料を素地に浸透させるため、 ローラーブラシ塗りとする。
[ No. 42 ]
ビニル床シート張りに関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.張付けに先立ち、仮敷きを行い室温で24時間以上放置して、床シートの巻きぐせをとった。
?2.熱溶接工法において、床シートの溶接作業は、床シートを張付け後、直ちに行った。
?3.床シートの張付けは、圧着棒を用いて空気を押し出すように行い、その後 45kg ローラーで圧着した。
?4.防湿層のない土間コンクリートの床への床シートの張付けには、ウレタン樹脂系の接着剤を使用した。
答え
2
溶接作業は、床シートを張り付けた後、接着剤の硬化がある程度進んでから行う。接着剤中の溶剤または水が残留している段階で熱風溶接を行うと、溶剤または水が急激に蒸発するため、継目部分が腫れたり、接着不良が発生する。そのため、 12時間以上放置し、接着が落ち着いてから行う。(JASS26)
1 ◯
ビニル床シートは、施工に先立って温度20℃以上の室温にて仮敷きし、 24時間以上放置して巻きぐせをとる。
3 ◯
圧着は、床シートを送り込みながら圧着棒を用いて空気を押し出すように行い、その後 45kg ローラーで圧着する。
4 ◯
防湿層のない土間コンクリートの床への床シートの張付けには、耐水性に優れたエポキシ樹脂系またはウレタン樹脂系接着剤を使用する。(建築工事監理指針)
[ No. 43 ]
鉄筋コンクリート造の断熱工事に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.硬質ウレタンフォーム吹付け工法において、ウレタンフォームが厚く付きすぎて表面仕上げ上支障となるところは、カッターナイフで除去した。
2.硬質ウレタンフォーム吹付け工法において、断熱材の吹付け厚さが 50mmの箇所は、1層吹きとした。
3.押出法ポリスチレンフォーム打込み工法において、断熱材の継目は突付けとし、テープ張りをしてコンクリートの流出を防止した。
4.押出法ポリスチレンフォーム打込み工法において、窓枠回りの防水剤入りモルタル詰めを行った部分には、現場発泡の硬質ウレタンフォームを充填した。
答え
2
硬質ウレタンフォーム吹付け工法において、断熱材の吹付け厚さが 30mm以上の場合には多層吹きとする。(JASS24)
1 ◯
硬質ウレタンフォーム吹付け工法において、厚く付き過ぎて表面仕上げ上支障となる箇所は、ウェーブナイフまたはカッターナイフで表面を除去し、 表面仕上げ材の施工が可能な空間を保持するようにする。 (建築工事監理指針)
3 ◯
押出法ポリスチレンフォーム打込み工法の場合には、断熱材の継目は突付けとするが、テープ張り等の処理を講じてコンクリートの流出を防止する。(JASS24)
4 ◯
押出法ポリスチレンフォーム打込み工法において、窓枠回りの防水剤入りモルタル詰めを行った場合は、曲面や窓枠回り等複雑な形状には 硬質ウレタンフォームを充填する。
[ No. 44 ]
メタルカーテンウォール工事に関する一般的な記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.アルミニウム合金形材で長さ 3 mの単一材の長さの寸法許容差は、±3.0 mm とした。
2.ファスナーを緊結する躯体付け金物は、あらかじめ各階の型枠に取り付け、コンクリートを打込み固定した。
3.形材の取付けは、脱落しないよう仮止めボルトで2箇所以上仮止めし、本止め後、仮止めボルトを速やかに撤去した。
4.屋内側の鋼製ファスナーは、12μm以上の厚さの電気亜鉛めっきを施した。
答え
1
アルミニウム合金押出形材の 単一材の長さが1.5mを超え4mまでの場合の寸法許容値は±1.5 mmとする。(JASS24)
2 ◯
躯体付け金物は、必要な強度が得られるよう、 あらかじめ各階の型枠に取り付け、躯体付け金物のアンカーと躯体鉄筋の位置がずれないように注意する。(建築工事監理指針)
3 ◯
カーテンウォール部材は、 パネルでは3箇所以上、形材では2箇所以上仮止めし、脱落しないよう固定する。取付け位置の調整後は速やかに本止めする。性能上支障のある仮止めボルト等は、本止め後速やかに撤去する。
4 ◯
屋内側の鋼製ファスナーは、内側の発錆防止のため 12μm以上の電気亜鉛めっきを施す。(建築工事監理指針)
[ No. 45 ]
内装改修工事における既存床仕上げ材の撤去及び下地処理に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.新規仕上げが合成樹脂塗床なので、下地のコンクリート面の凹凸部の補修は、エポキシ樹脂モルタルで行った。
2.既存合成樹脂塗床面に同じ塗床材を塗り重ねるので、接着性を高めるため、既存仕上げ材 の表面を目荒しした。
3.ビニル床シート張りの下地モルタルの浮き部分の撤去の際、健全部分と縁を切るために用 いるダイヤモンドカッターの刃の出は、モルタル厚さ以上とした。
4.下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含有していなかったので、 ディスクサンダーを用いて除去した。
答え
3
ビニル床シート張りの下地モルタルの浮き部分の撤去の際、 ダイヤモンドカッターの刃の出は、モルタル厚さ以下とする。(公共建築改修工事標準仕様書)
1 ◯
下地のコンクリート面の凹凸部の補修は、 エポキシ樹脂モルタルまたは エポキシ樹脂パテを用いる。(公共建築改修工事標準仕様書)
2 ◯
既存合成樹脂塗床面に同じ塗床材を塗り重ねる場合、既存仕上げ材に表面を 目荒らしすることで接着性が高まる。
4 ◯
既存床仕上げ材の撤去に関して、下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含有していない場合、新規仕上げの施工に支障のないように、 ディスクグラインダー等により除去する。(建築改修工事監理指針)
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