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[ No. 16 ]
植栽工事における移植に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.根巻きに際しては、鉢土のくずれを防止するため、鉢の表面を縄などで十分に締め付ける。
2.移植後の樹木の幹からの水分の蒸散防止、幹焼け防止と防寒等のために幹巻きを行う。
3.根回しに際しては、できるだけ細根を残すように掘り下げる。
4.移植後の樹木の枯れを防止するため、掘取りの前に枝抜きや摘葉を行ってはならない。
答え
4
移植の際は、堀取りに先立ち、 樹種に応じて枝抜きや摘葉を行い、仮支柱を取り付けるなど、適切な養生を行う。
1 ◯
掘取り後、運搬に先立ち鉢土の崩れを防止するために、こも、わら、縄、その他 有機質根巻き材料等で根鉢を堅固に根巻きする。
2 ◯
幹巻きとは、移植後の 樹木の幹から水分の蒸散と幹焼け防止と防寒のため、わら、こも、緑化テープを樹幹、主要枝に巻きつけることである。
3 ◯
根鉢は、樹木の特性に応じた適正な大きさに掘りだす。 太い根のある場合は、根鉢よりやや長めに切り取る。 細根の密生している部分は努めて残す。
[ No. 17 ]
電気設備の低圧配線に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.ライティングダクトは、壁や天井などを貫通して設置してはならない。
2.合成樹脂製可とう電線管(PF 管)は、自己消火性がなく、屋内隠ぺい配管に用いてはならない。
3.地中電線路では、ビニル電線(IV)を使用してはならない。
4.合成樹脂管内、金属管内及び金属製可とう電線管内では、電線に接続点を設けてはならない。
答え
2
合成樹脂可とう電線管には、CD管やPF管が用いられている。PF管は 耐燃性(自己消火性)を持たせたもので、簡易間仕切り内の配管に用いることができる。
1 ◯
ライティングダクト配線とは、ショーウィンドウ、ホール壁面証明などに用いられ、ダクト上のどこからでも分岐できるコンセントが連続したようなものである。ライティングダクトは、 壁、床、天井等を貫通して設置してはならない。
3 ◯
地中配線には、低圧(低圧用の鉛被ケーブル、アルミ被ケーブル、クロロプレン外装ケーブル、ビニル外装ケーブルなど)、高圧(高圧用の鉛被ケーブル、アルミ被ケーブル、クロロプレン外装ケーブル、ビニル外装ケーブルなど)とあるが、 ビニル電線(IV)は使用してはならない。
4 ◯
フロアダクト内、セルラダクト内、合成樹脂製可とう電線管内、金属製可とう電線管内等では、原則として電線に 接続点は設けない。 接続する場合は、アウトレットボックス、プルボックス等の内部で行う。
[ No. 18 ]
空気調和設備に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.単一ダクト方式における CAV 方式は、インテリアゾーンやペリメータゾーンなど各ゾー ンの負荷変動に応じて吹出し風量を変化させる方式である。
2.二重ダクト方式は、2系統のダクトで送風された温風と冷風を、混合ユニットにより熱負荷に応じて混合量を調整して吹き出す方式である。
3.ファンコイルユニット方式の4管式配管は、2管式に比べてゾーンごとに冷暖房同時運転が可能で、室内環境の制御性に優れている。
4.空気調和機は、一般にエアフィルタ、空気冷却器、空気加熱器、加湿器及び送風機で構成される。
答え
1
単一ダクト方式における CAV方式は、室内に吹き出す空気量は一定で、吹き出す空気の温度を変えることによって室温を調整する方式である。設問はVAV方式のことである。
2 ◯
令温風の2本のダクトで給気し、各室には混合ボックスで調整し吹き出す。 温度の制御は各室ごとに可能である。
3 ◯
ファンコイルユニット方式の4管式は、冷水配管、温水配管の往き管に対してそれぞれ還り菅を設け、 各ユニットあるいは系統ごとに同時、自由に冷房・暖房を行うことができる方式であり、2管式配管は、温水または冷水を往き還りの2本の配管で循環させる方式である。したがって、4管式は各系統ごとに運転が可能で、室内環境の制御性に優れている。
4 ◯
空気調和機は、空調の対象室に送るために温湿等を調整した空気を作る設備で、一般に エアフィルタ(空気ろ過器)、空気冷却器、空気加熱器、加湿器及び送風機で構成されている。
[ No. 19 ]
消火設備に関する記述として、 最も不適当なものはどれか。
1.屋内消火栓設備は、消火活動上必要な施設として消防隊専用に設けられるもので、在住者による消火は期待していない。
2.閉鎖型ヘッドのスプリンクラー消火設備は、スプリンクラーヘッドの放水口が火災時の熱により開放し、流水検知装置が作動して放水し消火する。
3.不活性ガス消火設備は、二酸化炭素などの消火剤を放出することにより、酸素濃度の希釈作用や気化するときの熱吸収による冷却作用により消火する。
4.連結送水管は、火災の際にポンプ車から送水口を通じて送水し、消防隊が放水口にホースを接続して消火活動を行うための設備である。
答え
1
屋内消火栓設備は、消火器とともに 在住者による初期消火のための主要な設備である。消防隊専用の施設として設置されるものではない。
2 ◯
スプリンクラーは、 火災の際の熱等によって自動的にヘッドから散水し消火を行うものである。
3 ◯
不活性ガス消火設備は、酸素濃度の 希釈作用や熱吸収による 冷却効果で消火する設備である。消火剤がガスなので 消火後の汚損は少なく、電気や油火災及び水損を嫌うコンピューターや電気通信機室あるいは図書館や美術館等に設置される。
4 ◯
連結送水管は、高層ビルの本格消火のための消火活動上必要な設備の1つで、その送水口をサイアミーズコネクションともいう。送 水口は消防ポンプ車が容易に近づける位置に設け、散水口は3階以上の各階ごとに半径 50mの円で建物各部を包含し、かつ階段室、非常用エレベーターの乗降ロビー等で有効に消火活動を行うことができる位置に設ける。
[ No. 20 ]
請負契約に関する記述として、「公共工事標準請負契約約款」上、 誤っているものはどれか。
1.発注者は、工事用地その他設計図書において定められた工事の施工上必要な用地を、受注者が必要とする日までに確保しなければならない。
2.工事目的物の引渡し前に、工事目的物又は工事材料について生じた損害その他工事の施工に関して生じた損害については、すべて発注者がその費用を負担する。
3.発注者は、工事目的物に重要な瑕疵があるときは、受注者に対して相当の期間を定めてその瑕疵の修補を請求し、又は修補に代え若しくは修補とともに損害の賠償を請求することができる。
4.工期の変更については、発注者と受注者が協議して定める。ただし、予め定めた期間内に協議が整わない場合には、発注者が定め、受注者に通知する。
答え
2
約款第27条(一般的損害)で工事目的物の引渡し前に、工事目的物または工事材料について生じた損害その他工事の施工に関して生じた損害については、 受注者がその費用を負担する。ただし、その損害のうち発注者の責めに帰すべき事由により生じたものについては、発注者が負担すると規定されている。
1 ◯
約款第16条(工事用地の確保等)第1項で、施工上必要な用地を、 請負者が工事の施工上必要とする日までに確保しなければならないと規定されている。
3 ◯
約款第44条(瑕疵担保)で、発注者は、工事目的物に瑕疵があるときは、受注者に対して 相当の期間を定めてその瑕疵の修補を請求し、または修補に代えもしくは修補とともに損害の賠償を 請求することができる。 ただし、瑕疵が重要ではなく、かつ、その修補に過分の費用を要するときは、発注者は、修補を請求することができないと規定されている。
4 ◯
約款第23条(工期の変更方法)で、発注者と受注者が協議して定める。ただし、あらかじめ定めた期間内に協議が整わない場合には、発注者が定め、受注者に通知すると規定されている。
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